俺の転生体は異世界の最凶魔剣だった!?
19 前兆
目がさめるとベッドの上にいた。それは普通に置かれていたのでは無く、キリカの抱き枕となっていた。静かな寝息が部屋に響いている。寝顔は無防備で愛らしく、美しく、愛らしく、美しく、愛らしく、美しく、愛らしく、美しく、愛らしく、美しく、愛らしく、美しく、愛らしく、美しく…………はっ、少し思考がバグった……もうキリカ可愛い過ぎて仕方がない。ちょっとでも良いからその顔を歪ませて……イケナイイケナイ、危ない危ない。後もう少し行き過ぎてたらあの称号がEXスキルに変化して進化するところだった……予想だけど。
「…………ケ……イ…ト………さん……」
おっと、キリカの寝言だ。これは聴かなければ。
「……………わ…たし……が………いつ…も…………そ……ば…に……………」
おっと、これはキリカの前世の事かな?見た目も桐花様に似ている子だったし予想はしてたけど……あ、涙が流れた。寝言的にあの時の会話かな?懐かしい…………
俺は〈実体化〉を使用し、ベットの近くに体を構築する。そして、キリカが眠るベッドに腰掛け優しくキリカの頭を撫でる。男である俺に何故か母性本能みたいなものがキリカの寝顔にくすぐられる。やはり性別はホルモンで左右されるのか…………って何で俺はそれに感心しているんだ?
まだ幼さを見せるキリカの寝顔は、何時も会話している彼女の大人びた雰囲気とは違って別の可愛さがあった。
と、キリカの寝顔を堪能していると扉をノックする音が聞こえた。
「俺になんか用か?」
俺はアルガンスに執務室まで呼ばれた。
「いや、大した用件ではないがちょっとな」
アルガンスは後ろめたそうな様子で言った。これは何か問題が起きたのだろう。
「何か問題があったのか?」
「ああ、ちょっと祠の様子が最近おかしくてな」
「祠か……どんな感じなんだ?」
「これは調査に行かせた部下の報告なんだが……」
と、アルガンスが俺に報告書を渡す。
報告書は纏めるとこんな内容だった。
祠の調査の結果、不審な点が幾つかあった。
一つ目、祠内の魔物に蜘蛛系統の魔物の増加。
二つ目、祠内の壁に蜘蛛の糸で何かが包まれているものが貼りついているところが多数目撃。
三つ目、毒属性の魔物の増加と通常の生物の減少。
四つ目、近隣の森で祠内の魔物が出現。
五つ目、大型の魔物の過ごした痕跡が祠内にて発見。
六つ目、祠内で謎の巨大な魔物の足音。
七つ目、祠内の魔素濃度の上昇。
以上の七つが不審な点。
一つ目は上記の通り、以前の調査より比較的に遭遇率が上昇しました為、議論した結果このような結論に至った。
二つ目は、大蛾の繭の状態に似ていたので切開した場合危険と判断した為詳細は不明。
三つ目は、恐らく発生した魔物が祠内の生物を捕食した為だと思われる。
四つ目は、調査の帰りに出会した魔物が祠内の魔物に似ていたのであくまで予測。
五つ目は祠の奥の広い空間に、巨大な蜘蛛の魔物がいた形跡があらゆる所に見えた。
六つ目は五つ目の点の場所で調査をしていたら、巨大な蜘蛛の魔物が天井を這う様な音や、地面を這う様な音が祠内に響く時があった。
七つ目は魔剣の封印を解いた所為なのか、その日以来の魔素の濃度は以前より上昇している。
ざっとこんなもんだろう。
「蜘蛛の魔物の増加か……」
ふと、俺はそう呟く。
「お前もそこに目が行ったか。俺もそこが少しおかしいと思った」
「一つ質問があるんだが良いか?」
「ああ構わない。是非言ってくれ」
俺はアルガンスに質問する。
「王都に向かう際、この祠の近くは通るか?」
「あ?ああ、通るぞ。それがどうしたんだ?」
俺の質問が予想外だったのだろう。アルガンスは少しキョトンと目を見開いていた。そんなに驚くものなのだろうか?俺にとっては結構関係の無い事なのだが……
「いや、その時に連れて行く護衛はいない方がいいなって思ってな」
「ほう、何かあるんだな?」
「え?如何して分かったんだ?」
アルガンスは少しニヤケて俺の表情を指摘する。
「お前の顔が少し悪い顔をしているからな。鏡を見てみろ。お前、笑ってるぞ」
その台詞を聞いて俺は咄嗟に口周りを手で探る。確かに俺はニヤけている……よっぽどこの考えは嬉しい事なのだろう。
「ハハッ、これでもポーカーフェイスには自信があったんだけどな……やっぱアレがあるといてもたってもいられなくなる」
「で、何がある」
「大きな刺激だよ……」
俺は今、人生の中で1番悪い顔をしている。だって、生前では味わえなかった刺激が体験出来るのだから。それも資料であった滅多に起こらないと言われている大きな刺激が起きるのだ。これは、この楽しみは誰にも譲りたくは無い……
「…………ケ……イ…ト………さん……」
おっと、キリカの寝言だ。これは聴かなければ。
「……………わ…たし……が………いつ…も…………そ……ば…に……………」
おっと、これはキリカの前世の事かな?見た目も桐花様に似ている子だったし予想はしてたけど……あ、涙が流れた。寝言的にあの時の会話かな?懐かしい…………
俺は〈実体化〉を使用し、ベットの近くに体を構築する。そして、キリカが眠るベッドに腰掛け優しくキリカの頭を撫でる。男である俺に何故か母性本能みたいなものがキリカの寝顔にくすぐられる。やはり性別はホルモンで左右されるのか…………って何で俺はそれに感心しているんだ?
まだ幼さを見せるキリカの寝顔は、何時も会話している彼女の大人びた雰囲気とは違って別の可愛さがあった。
と、キリカの寝顔を堪能していると扉をノックする音が聞こえた。
「俺になんか用か?」
俺はアルガンスに執務室まで呼ばれた。
「いや、大した用件ではないがちょっとな」
アルガンスは後ろめたそうな様子で言った。これは何か問題が起きたのだろう。
「何か問題があったのか?」
「ああ、ちょっと祠の様子が最近おかしくてな」
「祠か……どんな感じなんだ?」
「これは調査に行かせた部下の報告なんだが……」
と、アルガンスが俺に報告書を渡す。
報告書は纏めるとこんな内容だった。
祠の調査の結果、不審な点が幾つかあった。
一つ目、祠内の魔物に蜘蛛系統の魔物の増加。
二つ目、祠内の壁に蜘蛛の糸で何かが包まれているものが貼りついているところが多数目撃。
三つ目、毒属性の魔物の増加と通常の生物の減少。
四つ目、近隣の森で祠内の魔物が出現。
五つ目、大型の魔物の過ごした痕跡が祠内にて発見。
六つ目、祠内で謎の巨大な魔物の足音。
七つ目、祠内の魔素濃度の上昇。
以上の七つが不審な点。
一つ目は上記の通り、以前の調査より比較的に遭遇率が上昇しました為、議論した結果このような結論に至った。
二つ目は、大蛾の繭の状態に似ていたので切開した場合危険と判断した為詳細は不明。
三つ目は、恐らく発生した魔物が祠内の生物を捕食した為だと思われる。
四つ目は、調査の帰りに出会した魔物が祠内の魔物に似ていたのであくまで予測。
五つ目は祠の奥の広い空間に、巨大な蜘蛛の魔物がいた形跡があらゆる所に見えた。
六つ目は五つ目の点の場所で調査をしていたら、巨大な蜘蛛の魔物が天井を這う様な音や、地面を這う様な音が祠内に響く時があった。
七つ目は魔剣の封印を解いた所為なのか、その日以来の魔素の濃度は以前より上昇している。
ざっとこんなもんだろう。
「蜘蛛の魔物の増加か……」
ふと、俺はそう呟く。
「お前もそこに目が行ったか。俺もそこが少しおかしいと思った」
「一つ質問があるんだが良いか?」
「ああ構わない。是非言ってくれ」
俺はアルガンスに質問する。
「王都に向かう際、この祠の近くは通るか?」
「あ?ああ、通るぞ。それがどうしたんだ?」
俺の質問が予想外だったのだろう。アルガンスは少しキョトンと目を見開いていた。そんなに驚くものなのだろうか?俺にとっては結構関係の無い事なのだが……
「いや、その時に連れて行く護衛はいない方がいいなって思ってな」
「ほう、何かあるんだな?」
「え?如何して分かったんだ?」
アルガンスは少しニヤケて俺の表情を指摘する。
「お前の顔が少し悪い顔をしているからな。鏡を見てみろ。お前、笑ってるぞ」
その台詞を聞いて俺は咄嗟に口周りを手で探る。確かに俺はニヤけている……よっぽどこの考えは嬉しい事なのだろう。
「ハハッ、これでもポーカーフェイスには自信があったんだけどな……やっぱアレがあるといてもたってもいられなくなる」
「で、何がある」
「大きな刺激だよ……」
俺は今、人生の中で1番悪い顔をしている。だって、生前では味わえなかった刺激が体験出来るのだから。それも資料であった滅多に起こらないと言われている大きな刺激が起きるのだ。これは、この楽しみは誰にも譲りたくは無い……
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コメント
alrain
ヒール系主人公、いいぞ