俺の転生体は異世界の最凶魔剣だった!?
9 魔剣は学校に行く事にしました
昼食中、特に問題は無かった。昼間からお酒を飲む人はいるらしいが、この家はお酒が出る時は夜だけなのだろう。そして俺はキリカと同じ学校に行くことになった。
そう決まったのは、俺がカレアさんの質問に答えた内容からだった。
「ちょっと訊くのが早いと思うけど今後はどうするのですか?」
カレアさんが俺にそう質問した。
「書物庫で大体情報が得られたのですが、もう少し詳しい事が知りたいので一先ず学校に行こうかと思います。後はそこからまた決める感じです。それと何故、キリカさんの部屋が書物庫なのですか?」
俺の答えと質問を聞いたカレアさんは待ってましたと言わんばかりのニヤつきをしながら言った。
「そう、それなら学校はキリカの通っている所にしましょうか。それと何故、キリカの部屋が書物庫だと言う事でしたっけ?本当のキリカの部屋は有ったのよ。でもこの子ったら、書物庫が良いってうるさいかったからそうしたの」
へーだからキリカの部屋は書物庫だったのか……え?キリカと同じ学校……
「って、学校は別に一緒じゃなくても大丈夫ですから!」
慌てて編入手続きの手紙を書こうとしているカレアさんを止めようとする。が、
「あら?如何してかしら?」
と威圧じみた質問が返ってくる。
「え、えっと、ほらその…出身とか……」
何処の馬の骨も分からぬものを入れるのはまずいと思いますと言う意味で言う。が、
「出身はウチでどうにかなるわよ?」
と返される。
「ほ、他にも…学費……とか……制服代…とか………」
お金とか流石に援助されたくない……
「学校は王都だからギルドに登録して稼げば良いじゃない。それにそこの学校はそう言うのOKですしね?キリカ?」
「え?あ、はい。原則ギルドに登録してはいけないと言うのは有りませんね。実際に私も、私の友達も登録しています。」
カレアさんはキリカを仲間につける様に質問し、俺の退路を断とうとする。
「で、ですが……」
「ウチのキリカと一緒の学校では不満ですか?」
その質問に俺はとても重い圧力を感じた。笑顔なのに笑っていないよこの人!目が笑ってないよ‼︎ここで断ったら殺される……
「イエ、タイヘンマンゾクデス。フマンハイッサイゴザイマセン。アリガタクヘンニュウサセテイタダキマス」
やはりカレアさんには勝てない…………
笑顔で鼻歌をしながら手紙を書くカレアさんを見てふと気になった。
「えっと……カレアさん、1つ質問いいですか?」
「ん?如何したのかしら未来の息子のケイトくん?」
未来の息子って何だ?未来の息子って……
「未来の息子って……あ、えっと、カレアさんってその学校のお偉いさんと知り合いなのですか?」
「ああこの手紙のことね。ええ、一応学園長とね。私の友人のお父さんで、娘に甘いことを利用するのよ」
フフフッと笑うカレアさんに対して畏れが一周して何故か尊敬に変わってしまった。
「は、はあ……何と言いますか…流石ですね……」
黒い。カレアさんが黒すぎる!髪の毛や肌色は白いのに黒すぎるよこの人 ︎娘さんは身も心も真っ白なのに ︎
こうしてヘイワ的にこの話は幕を下ろした。
昼食が終わり、カレアさんから予めサイズを測る様にした方が後々楽だからと言う理由で部屋で待機させられた。
暫くして誰かが扉をノックする音がした。
応答して俺は扉を開けるとそこには、メイド服を着たキリカが居た。
「え、えっとキリカ?一応訊くけどその格好は?」
多分カレアさんの仕業だろうと思いながら質問する。
「お、お母様がメイドたちに頼んで私にメイド服を着せた後にポエ…日記を人質に取られて仕方が無くケイト様のサイズを測ることになりました……」
何やってるんだカレアさんは!……メッチャ良い趣味してるよ ︎ヤバい……キリカの恥ずかしむ様子が可愛い………こうなんか疼いて落ち着かない…もっと軽くイジメたい………って、落ち着け俺。織堺圭人はSでは無い。ノーマルだ。決してSでは無い……異世界に来てから少し感情が不安定だな…………
「ケイト…様?」
固まっている俺を見たキリカはキョトンと首をかしげる。その声でハッと我に帰る。
「ハッ、イヤなんでも無いよ」
恥ずかしがっているキリカが可愛いと思った事は口が裂けても言えない。そしてもっとイジメたいと思った事も言う訳にはいかない!
「えっと服は脱いだ方がいいかな?」
そうだ、話題を逸らそう。
「え?あ、はい。その方が正確に測れるので」
ん?いや待てよ。今着ているのは丁度いい感じなんだよね……これ、そのままこの大きさと同じのでいいんじゃね?
「よくよく考えたんだけど、測らずにこの服と同じ大きさを書けばいいんじゃ無いかな?」
その事にキリカはハッとする。
「そうですね。これで恥ずかしい思いを更にせずに済みます……」
うん、そりゃあまだ結婚も婚約もしていないのに殿方の裸は流石に受け入れ難いよね。
そして小さな羊皮紙に大きさをメモしたキリカはカレアさんの所へと向かった。
「さて、ちょっとアレを試してみるか」
俺はそう呟いて扉を閉めた。
部屋には今朝買ったヤシューの果実(未完熟)が大量にある。そこで、俺はアイテムボックスみたいなのを覚えようと思った。
「確かあの本では魔法はイメージが大切なんだっけ。何でも入る箱……何でも入る箱………これじゃ分かりにくいな……………あ!子ギルのあのシーンみたいに四次元空間を作ればいいんだ!」
空気中に小さな四次元空間へと続く境界を作る様にイメージして魔力を放出する。上手くできたか分からないので試しにヤシューの果実を一個放り込む。すると開いていた境界に入った果実が消えた。
「あとは取り出せるかか……」
初めは何もイメージせずに境界に手を入れてみる。しかし、手には何も触れない。その後にヤシューの果実をイメージしてみる。すると境界に入れていた手には何かが触れた。それを掴んで手を出すと手にはさっき入れたヤシューの果実が握られていた。
「よし!成功した」
と言葉を走った後、目の前に
[スキル〈境界収納〉を入手しました]
と文字が表示され消えた。やはり成功らしい。
〈境界収納〉を手に入れたので〈鑑定〉を使って内容を調べる。
[〈境界収納〉:魔力で境界を生成して物を収納する事が出来る。収納している間、収納されている物の時間は固定される]
収納している間は時間が止まってるらしく、ヤシューの果実が熟さない心配がある。なので安心してヤシューの果実を次々収納する。
「これで全部かな?」
約3000個のヤシューの果実を収納し終えて次に身体中の魔力を適当に動かしてみる。
特に精神的に負荷がないので魔力はまだ余裕なんだろう。と言うより、〈魔素変換〉が減った分の魔力を普通に補ってしまっているらしい。これは桐花様に感謝感謝……ティーナ様?知らない神です。知っているのは武具の神様です。
「うん、問題無しっと…これでやることがもう終わっちゃった……ベルトの手直しでもするか………」
バックの中に入れておいた巨大蜘蛛の糸を巻いたものと蜥蜴の抜け落ちた牙を頑張って削って作った裁縫針を取り出し修復する。
修復が終わった後は暇なので生活魔法の練習に時間をあてた。
「それにしても学校か…貴族の学校に俺が本当に編入していいのかな……?」
1番心配なのは学費だけど……授業に付いて行けるのかも心配だ。それに人間関係も面倒……ベタなのは隣の席の人に色々と聞く事だけど貴族学校だからな〜ま、先ずは編入試験に対策をしないと!
「ある程度練習したし、書物庫で勉強するか」
俺はそう呟いて、書物庫に向かった。
―書物庫の扉の前―
書物庫に着いた。先ずは扉をノックする。すると直ぐにキリカの返事が返ってくる。
「ケイトです。ちょっと聞きたいことがあるんだけど少し時間いいかな?」
すると「今開けます」と同時に書物庫の扉が開く。
「それで私に聞きたい事とは何でしょうか?」
「えっと…俺さ、編入する事になったでしょ……それで編入試験に向けで勉強しようと思って」
「ああ、その事ですね。ですが、試験と言っても基本は算学と悪魔学、それと国語の3科目に魔法と戦技の実技科目の2つしかありません」
「実技はどうにかなるとして、算学と悪魔学と国語か……悪魔学以外は何となく出来るかな」
「では悪魔学を必要なだけ教えますね。あ、ここでは勉強し難いですね。どうぞ、お入り下さい」
「有り難う。助かるよ」
そう言って夕食まで俺は書物庫にお邪魔する事にした。
そう決まったのは、俺がカレアさんの質問に答えた内容からだった。
「ちょっと訊くのが早いと思うけど今後はどうするのですか?」
カレアさんが俺にそう質問した。
「書物庫で大体情報が得られたのですが、もう少し詳しい事が知りたいので一先ず学校に行こうかと思います。後はそこからまた決める感じです。それと何故、キリカさんの部屋が書物庫なのですか?」
俺の答えと質問を聞いたカレアさんは待ってましたと言わんばかりのニヤつきをしながら言った。
「そう、それなら学校はキリカの通っている所にしましょうか。それと何故、キリカの部屋が書物庫だと言う事でしたっけ?本当のキリカの部屋は有ったのよ。でもこの子ったら、書物庫が良いってうるさいかったからそうしたの」
へーだからキリカの部屋は書物庫だったのか……え?キリカと同じ学校……
「って、学校は別に一緒じゃなくても大丈夫ですから!」
慌てて編入手続きの手紙を書こうとしているカレアさんを止めようとする。が、
「あら?如何してかしら?」
と威圧じみた質問が返ってくる。
「え、えっと、ほらその…出身とか……」
何処の馬の骨も分からぬものを入れるのはまずいと思いますと言う意味で言う。が、
「出身はウチでどうにかなるわよ?」
と返される。
「ほ、他にも…学費……とか……制服代…とか………」
お金とか流石に援助されたくない……
「学校は王都だからギルドに登録して稼げば良いじゃない。それにそこの学校はそう言うのOKですしね?キリカ?」
「え?あ、はい。原則ギルドに登録してはいけないと言うのは有りませんね。実際に私も、私の友達も登録しています。」
カレアさんはキリカを仲間につける様に質問し、俺の退路を断とうとする。
「で、ですが……」
「ウチのキリカと一緒の学校では不満ですか?」
その質問に俺はとても重い圧力を感じた。笑顔なのに笑っていないよこの人!目が笑ってないよ‼︎ここで断ったら殺される……
「イエ、タイヘンマンゾクデス。フマンハイッサイゴザイマセン。アリガタクヘンニュウサセテイタダキマス」
やはりカレアさんには勝てない…………
笑顔で鼻歌をしながら手紙を書くカレアさんを見てふと気になった。
「えっと……カレアさん、1つ質問いいですか?」
「ん?如何したのかしら未来の息子のケイトくん?」
未来の息子って何だ?未来の息子って……
「未来の息子って……あ、えっと、カレアさんってその学校のお偉いさんと知り合いなのですか?」
「ああこの手紙のことね。ええ、一応学園長とね。私の友人のお父さんで、娘に甘いことを利用するのよ」
フフフッと笑うカレアさんに対して畏れが一周して何故か尊敬に変わってしまった。
「は、はあ……何と言いますか…流石ですね……」
黒い。カレアさんが黒すぎる!髪の毛や肌色は白いのに黒すぎるよこの人 ︎娘さんは身も心も真っ白なのに ︎
こうしてヘイワ的にこの話は幕を下ろした。
昼食が終わり、カレアさんから予めサイズを測る様にした方が後々楽だからと言う理由で部屋で待機させられた。
暫くして誰かが扉をノックする音がした。
応答して俺は扉を開けるとそこには、メイド服を着たキリカが居た。
「え、えっとキリカ?一応訊くけどその格好は?」
多分カレアさんの仕業だろうと思いながら質問する。
「お、お母様がメイドたちに頼んで私にメイド服を着せた後にポエ…日記を人質に取られて仕方が無くケイト様のサイズを測ることになりました……」
何やってるんだカレアさんは!……メッチャ良い趣味してるよ ︎ヤバい……キリカの恥ずかしむ様子が可愛い………こうなんか疼いて落ち着かない…もっと軽くイジメたい………って、落ち着け俺。織堺圭人はSでは無い。ノーマルだ。決してSでは無い……異世界に来てから少し感情が不安定だな…………
「ケイト…様?」
固まっている俺を見たキリカはキョトンと首をかしげる。その声でハッと我に帰る。
「ハッ、イヤなんでも無いよ」
恥ずかしがっているキリカが可愛いと思った事は口が裂けても言えない。そしてもっとイジメたいと思った事も言う訳にはいかない!
「えっと服は脱いだ方がいいかな?」
そうだ、話題を逸らそう。
「え?あ、はい。その方が正確に測れるので」
ん?いや待てよ。今着ているのは丁度いい感じなんだよね……これ、そのままこの大きさと同じのでいいんじゃね?
「よくよく考えたんだけど、測らずにこの服と同じ大きさを書けばいいんじゃ無いかな?」
その事にキリカはハッとする。
「そうですね。これで恥ずかしい思いを更にせずに済みます……」
うん、そりゃあまだ結婚も婚約もしていないのに殿方の裸は流石に受け入れ難いよね。
そして小さな羊皮紙に大きさをメモしたキリカはカレアさんの所へと向かった。
「さて、ちょっとアレを試してみるか」
俺はそう呟いて扉を閉めた。
部屋には今朝買ったヤシューの果実(未完熟)が大量にある。そこで、俺はアイテムボックスみたいなのを覚えようと思った。
「確かあの本では魔法はイメージが大切なんだっけ。何でも入る箱……何でも入る箱………これじゃ分かりにくいな……………あ!子ギルのあのシーンみたいに四次元空間を作ればいいんだ!」
空気中に小さな四次元空間へと続く境界を作る様にイメージして魔力を放出する。上手くできたか分からないので試しにヤシューの果実を一個放り込む。すると開いていた境界に入った果実が消えた。
「あとは取り出せるかか……」
初めは何もイメージせずに境界に手を入れてみる。しかし、手には何も触れない。その後にヤシューの果実をイメージしてみる。すると境界に入れていた手には何かが触れた。それを掴んで手を出すと手にはさっき入れたヤシューの果実が握られていた。
「よし!成功した」
と言葉を走った後、目の前に
[スキル〈境界収納〉を入手しました]
と文字が表示され消えた。やはり成功らしい。
〈境界収納〉を手に入れたので〈鑑定〉を使って内容を調べる。
[〈境界収納〉:魔力で境界を生成して物を収納する事が出来る。収納している間、収納されている物の時間は固定される]
収納している間は時間が止まってるらしく、ヤシューの果実が熟さない心配がある。なので安心してヤシューの果実を次々収納する。
「これで全部かな?」
約3000個のヤシューの果実を収納し終えて次に身体中の魔力を適当に動かしてみる。
特に精神的に負荷がないので魔力はまだ余裕なんだろう。と言うより、〈魔素変換〉が減った分の魔力を普通に補ってしまっているらしい。これは桐花様に感謝感謝……ティーナ様?知らない神です。知っているのは武具の神様です。
「うん、問題無しっと…これでやることがもう終わっちゃった……ベルトの手直しでもするか………」
バックの中に入れておいた巨大蜘蛛の糸を巻いたものと蜥蜴の抜け落ちた牙を頑張って削って作った裁縫針を取り出し修復する。
修復が終わった後は暇なので生活魔法の練習に時間をあてた。
「それにしても学校か…貴族の学校に俺が本当に編入していいのかな……?」
1番心配なのは学費だけど……授業に付いて行けるのかも心配だ。それに人間関係も面倒……ベタなのは隣の席の人に色々と聞く事だけど貴族学校だからな〜ま、先ずは編入試験に対策をしないと!
「ある程度練習したし、書物庫で勉強するか」
俺はそう呟いて、書物庫に向かった。
―書物庫の扉の前―
書物庫に着いた。先ずは扉をノックする。すると直ぐにキリカの返事が返ってくる。
「ケイトです。ちょっと聞きたいことがあるんだけど少し時間いいかな?」
すると「今開けます」と同時に書物庫の扉が開く。
「それで私に聞きたい事とは何でしょうか?」
「えっと…俺さ、編入する事になったでしょ……それで編入試験に向けで勉強しようと思って」
「ああ、その事ですね。ですが、試験と言っても基本は算学と悪魔学、それと国語の3科目に魔法と戦技の実技科目の2つしかありません」
「実技はどうにかなるとして、算学と悪魔学と国語か……悪魔学以外は何となく出来るかな」
「では悪魔学を必要なだけ教えますね。あ、ここでは勉強し難いですね。どうぞ、お入り下さい」
「有り難う。助かるよ」
そう言って夕食まで俺は書物庫にお邪魔する事にした。
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