俺の転生体は異世界の最凶魔剣だった!?

まさみゃ〜(柾雅)

3 シャバの空気はうめぇ‼︎

 この数日間ずっと起きているが眠気や空腹がない。

 「お腹空かないし、眠くない……これが生理的欲求を失う感覚か……」

 隠れ家目覚めた所でボーとしてたら急に体か安定した感覚になった。

 「あ、体が軽くなった。そう言えばステータスに状態が不安定になってたな〜」

 そして再びボーとする。

 ―数分後―

 ???「クッソ。結構入り組んでやがる。領主様よ本当に伝説の魔剣があるんですかい?」

 領主様?「当たり前だ。亡くなった父上の書斎からそう書かれている紙が見つかったんだ」

 そんな会話的なのが反響して来た。おいおいそんな大声で話してたら祠の中の魔法らしきものを使う動物が集まるだろ……

 ???「ソイッ!……流石『封印の祠』だ……魔剣を守る魔物の強さがハンパない……しかも毒属性だ……」

 あ、ここの魔法らしきものを(ryは魔物だったんだ。って毒属性……何度か噛まれたけど……毒属性の魔剣で助かった……

 「さて、休憩はここまでにして……祠から出るか」

 そう呟いで、俺は隠れ家目覚めた所から出た。



 ―そして3時間経過―



 「「「あ、」」」

 さっきの声の主と鉢合わせになった。何も考えずに行動して結果かな〜?

 「えっと……魔剣を探しているのですか?頑張ってくださいね……俺はこれで、」

 空気が危ない……ひとまず逃げないと。

 「させるか‼︎」

 と、肥っている男が詠唱を行い、俺の逃げ道に壁を作った。

 「うっわ、最悪……」

 「あ、あの……」

 「なんだ?女」

 大男が持っている松明の灯りで照らされている中、白色で長髪の少女(おそらく俺と同い年だろう)が肥っている男に話しかける。

 「えっと、その、彼の腰から魔剣の反応が……」

 言おうか言わないか迷っていたのだろう。俺の腰に下げている本体魔剣に鉢合わせした時から気がついていた。そうすると、俺が魔剣だって気がついているのだろう。

 「おい、そこのモヤシように細い男、その魔剣をよこせ!」

 へ〜この世界にもモヤシってあるんだ〜

 「モヤシ?これでも平均的な身体つきだけど?てか、あんたが肥りすぎなんじゃ無いのか?豚なのか?あ、豚はあんたみたいな脂肪は付いてないか。これは豚に失礼だったw」

 うん、逃げられないなら挑発しよう。そして峰打ちで逃げる。我ながら完璧な作戦だと思う。

 「おい‼︎私は肥ってない‼︎ただ栄養をためているだけだ‼︎冒険者!さっさとあの不敬者の首を切りおとせ‼︎」

 よし、挑発は成功成功〜。あとはあの冒険者だけど……

 「まあ待て領主様よ。相手のペースにゃ飲まれちゃあなあかんですよ」

 チッ。やっぱ思うようにならないか。取り敢えず敵対意識があるやつだけ無力化するか。そして俺は鞘から魔剣を抜き構える。

 「ここで出られなかった間で入手したスキルを使ってみるか〜今日で、出られるみたいだけど……」

 その言葉に女の子は驚きの表情を見せる。やはり、祠の関係者か……そして入手した〈身体強化〉と〈思考加速〉、〈峰打ち〉を発動する。因みにお気に入りのスキルは〈居合斬り〉で使い過ぎて〈居合斬り二段〉にスキルが変化した。これはもう人相手には使っちゃいけない威力だった。

 「取り敢えず白い子以外の二人は眠ってもらうよっと」

 流石〈思考加速〉相手の動きが少し遅くなるから峰打ちがしやすい。〈身体強化〉が無かったら俺も動きが遅くなるけど。

 「これでよしっと」

 「……の……は………か…」

 「え?ごめん聞こえなかった」

 「貴方の正体は何ですかって言っているんです……」

 明らかに警戒している。うーむ……これは隠せないだろうし言っちゃうか。

 「俺は《魔剣:メラン=サナトス》だ」

 「‼︎……やはりそうでしたか……その腰に下げている魔剣と同じ波動の魔力を感じたのでまさかとは思いましたが……」

 「やっぱり気が付いてたか〜ま気にしなくていいか」

 そう言って、俺は本体魔剣を鞘に納める。

 「何故私にも峰打ちをしなかったのですか?」

 「え?だって敵対してないじゃん。てか、どちらかと言うと敵対したくないけどそっち側にいる感じでしょ?」

 ボッチの人間観察力を舐めるな……ああ、自分で言って心が痛い……

 「で、君の名前は?因みに俺はケイトって名乗ることにしたから」

 苗字は流石に言わなくていいだろう。

 「ケイト……(どこかで聞いた懐かしい名前です……)って何故、私の名前を聞くのですか?必要ないでしょう……」

 「ん〜口説き文句みたいに思われるけど君みたいな可愛い子、いや、綺麗な子を君呼ばわりは失礼かなって思ってね。あ、ついでに出口に向かおうこの人達は俺が担ぐから」

 そう言って〈身体強化〉を使い男2人を担ぎながら出口に向かおうとする。

 「か、かわ……キリカ…です……って、ちょっと待ってください!」

 キリカって、髪色は違うけど少し雰囲気が似てたから確認してみたけど……あの神は人が悪い……精神崩壊級に辛さ階級を下げた物をお供えしよう。



 ―そして出口到着―



 「スゥー……っシャバの空気はうめぇ‼︎」

 うん、なんか言ってみたかった。ずっと祠暮らしだったし。

 「で、この2人はどこに連れていけばいい?キリカ」

 「え、えっと……私に付いて来てください」

 そして、キリカの案内に従って一つの村についた。

 「ここは私の住んでいる村です。その担がれている。如何にも貴族ですよって言う服装をしている方が領主様です。一応その領主様が治めている一部です」

 「へ〜この肥えているのがか〜結構非道な治め方をしてそう……」

 「仰る通りです……」

 あ、やっぱりそうなの。興味ないし聞かなくていいか。

 「村の綺麗な女性はよく召使いにさせたり、税は無茶苦茶ですし、私を領主様の長男の妻にさせない限り嫌がらせを続けたり、終いには裏の社会に手を染めたりして……」

 止めようと思ったが、自分から全部話しちゃった。

 「あ、領主様の従者さんがいる馬車がこっちにあります」

 そして俺は、担いでいた男2人を馬車に入れた。

 「領主様が大変ご迷惑をおかけしました……キリカ様とそれと……」

 従者の男性が俺を見た。

 「ただの旅の者です」

 「そうですか。旅のお方もこのお礼はいつか御返しします」

 そう言って、馬車を走らせていった。

 「お礼……要らないんだけど……」

 そう言いたかったが行ってしまった……

 「えっと、もう遅くなりますので話の続きはは私の家で……」

 「分かったついていくよ」

 そう言って、俺はキリカの家に行くことになった。

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