平凡な毎日が一瞬で崩れ去った(凍結中)

AdieuJury

3話 ギルドやら宿やらその後やら

「修羅くん、これからどうするの?」
「そうですね...とりあえずギルドに行きましょう。お金は有限ですから、稼ぎ口を見つけないとなりませんので」
「修羅くん」
「なんですか?」
「口調、戻していいんじゃない?」
「...わかったよ翠」

あ、こっちが昔の口調ね

「えへへ、いつもの修羅くんだ」
「何言ってんだか、あっちの口調の方がいつもの俺だろ?」
「いやいや、私はこっちの口調のほうが馴染み深いからね!」
「...それもそうか」

元々の口調はこんな感じなんだよ
一人称も僕じゃなくて俺だし

「じゃとりあえず冒険者ギルド探すぞ。そこで宿についても聞けばいいだろうから」
「りょーかい!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ひとまずギルドに着いたけど...

「...でけぇ」
「でかいよ!修羅くん!だけどお城の方がおっきかったよ!」

それでも半分くらいの大きさだろ...

「...じゃあ、入るぞ」
「うん!」

ガチャ...

「おぉ、すげぇ人数だな」

ざっと30人くらいはいるな
さて、受付はどこだろうか

そんなことを考えていると、受付嬢の一人に話しかけられた

「すみません、新人の方ですか?」

...口調を少し戻すか
完全には戻さないでおこう

「はい、これから登録しようかと思って」
「そうでしたか!ならこちらに来てください。ギルドについて説明しますので」
「ありがとうございます」

よかった、優しい人で
俺たち二人は、受付嬢に言われるがままついて行った

「では、冒険者ギルドについて、説明します。まず初めに、冒険者にはランクというものがあります。ランクはG~SSSまであり、SSSランカーは現在一人もおりません。現在の最高ランクはSSランクの人が3人いらっしゃいます。その方達を目指して頑張ってくださいね!」
「は、はい」
「では、クエストについて説明します。クエストは一般的に三つに分かれます。一つは常駐クエスト、これはギルドからの依頼という形になります。薬草の採取やスライムの駆除など、いつでも行うことが出来るクエストです。これについては、クエスト達成のものがあれば、クエスト受注後そのまま達成することも可能です。報酬は少なめですが、常駐クエストをたくさんやるという方もいらっしゃいます。」
「ほうほう」
「次に討伐クエスト、これは他者からの依頼という形になります。これについては、そのままの意味で、魔物を討伐するクエストを掲示しております。報酬は依頼人の掲示額+ギルドからの出来高となります。つまり、より早く多く討伐することで、報酬が増えることになります」
「なるほど」
「最後に特別クエスト、ギルド又は他者からの依頼という形になります。受けることが出来るのはCランク以上の冒険者のみです。一般的にBランク以上の魔物の討伐クエストです。報酬は参加料+出来高です」
「そうですか、わかりました」
「では、早速登録をしたいと思います。このカードに触れてください」

その受付嬢にカードを渡されたので、持っていると、5秒後に自分の大まかなステータスが書かれていた

「あ、表示されましたね。では、見せてください」
「あ、はい」
「...はい、確認できました。あなたの名前はシュラ・ツクモで、そちらのあなたはミドリ・ヒイラギであっていますか?」
「あってますよ」
「あってます!」
「では、これで登録完了です。それで、あなた達は腕に覚えがありますか?あると言うなら今から試験を行い、その結果によってランクを決めようかと思うのですが」
「あ、それなら受けたいです」
「私も!」
「わかりました、では手続きをしておきますので、明日の朝ここに来てください」
「ありがとうございます。それで、この辺で一番安い宿ってどこですか?」
「たしか...安らぎの亭だったと思います。今地図を書きますね...はい、どうぞ」
「ありがとうございます。ではまた明日」

よし、宿の場所もわかったし、幸先いいな

「翠、このまま宿にとりあえず行こうか」
「わかったよ!」
「ちょっと待てよぉ?」

...あれ?これってテンプレなやつ?

「お前みたいなヒョロっとしたヤツに冒険者が勤まるわけねぇだろう?その女と有り金をすべて置いて、今すぐここから立ち去れば見逃してやるよ?」

はぁ...なんで俺がこんな目に...

「ほら?はや「うるさい!」ぶげぇ!?」
「修羅くんは疲れてるんだよ!さっさとどきなさい!それに、あんたより修羅くんの方が何倍も強いんだからね!私よりも強いんだから!」
「ひぃ!?」

翠...悪いがお前より強い自信はない...
俺にはその男をビンタで吹き飛ばせる気がしないよ...

「わかったら、とっとと帰る!」
「は、はいぃぃぃぃ!失礼しましたぁぁぁ!」
 
あぁ...テンプレだな...

「さぁ行こ?修羅くん!」
「あ、あぁ」

この先も不安でしかないな...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少し時は遡り、城の訓練場では

「それで?、どうするんだよ」
「私、死ぬなんてやだよ!」
「落ち着けって!」
「落ち着けるか!」

絶賛パニック中だった
さっきまで、唖然としていた生徒達が我に返った時に修羅の言葉を思い出したのだ

「あいつが言ってたじゃねぇか!死に戻りがあるかわからねぇって!」
「そうだ!あんなやつだけど、言ってることは正しいと思う!もしかしたらこの世界で俺達は死ぬかもしれないんだぞ!落ち着けるわけねぇだろ!」
「私...死にたくないよ...元の世界に帰りたいよぉ...」
「気持ちはわかるが...」
「皆!落ち着け!」

ここで光太郎が動いた

「まだ動揺している人もいるだろう、その気持ちもよくわかる。だが、俺達は勇者だ!ステータスはこの世界の人の何倍も高いはずだ!ならそう簡単に死ぬことはないだろう!死にたくなければ強くなればいい!そうじゃないか?」

この場に修羅がいたら「確率は変わっても死ぬかもしれないことに変わりはない」という思うけど...
光太郎の特殊スキル『指揮者』がそうはさせなかった

「...そうだな!死なないように強くなればいいんだよな!」
「光太郎くんは、団長さんよりステータス高いんでしょ?なら、危なくなったら光太郎くんに守ってもらえば何とかなるかも!」

ちなみに指揮者についての説明をすると

指揮者
このスキルを持つ者の言っていることが正しいと他者に思い込ませる
MNDがこのスキルを持っている者のINTより高いと無効化される

つまり、ステータスが一番高い光太郎には誰も逆らえないってことだな

「そうだ!俺は皆を守る!だから勇気を出して立ち上がってくれ!」
「皆!やるぞぉ!」
「「「「「「「「「おぉ!」」」」」」」」」

そのまま生徒達は訓練を始めた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして時は戻り、修羅たちは宿屋についた

「でけぇ...」
「デジャヴだね!」
「それを言うな」
「ごめん!」
「...まぁいい、それよりここって本当に宿屋なのか?あまりにもでかいぞ?」

大きさで言ったらギルドとあんまり変わんないな

「とりあえず入るか」
「うん!」

ガチャ...

「ようこそ!安らぎの亭へ!」
「とりあえず1週間泊まりたいんだが」
「はい!わかりました!一人部屋二部屋ですか?」
「あぁ、それで「いえ!二人部屋一部屋で!」...おいみど「いいよね?」...わかったよ」
「え、あ、はい!じゃあ二人部屋一部屋なので、料金が銀貨45枚になります。なので、二人で金貨3枚、銀貨15枚となります!」
「...コレで頼む」
「はい!金貨4枚なので、銀貨85枚のお釣りです!お食事は一日2食無料で提供させていただきますので、食べたくなった時にお申し付け下さい!部屋は2階の206号室です!それでは、ごゆっくりお過ごしください!」
「あぁ、ありがとう」

ひとまず宿を取れてよかった
これで満室とかだったら危うく野宿だったぞ...

「やったね!修羅くん!宿ゲットだよ!」
「あぁ、そうだな」

ひとまず今後をどうするか話すか...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「翠、明日何したい?」
「え?なんでもいいよ?」
「そうか...じゃあ明日はギルドで試験を受けたあと軽めのクエスト受けて、その金と今ある金で防具でも買うか」
「防具!あ、そうだ!胸当て買わないと!」
「あぁ、忘れてたな。弓引く時痛くなるもんな...明日は朝イチに防具を買いに行くか」
「そうだね!」
「じゃあ、今日は寝るか」
「うん!」

と言っても...一つしかベッドがないんだが

「翠、お前はこっちのベッドで寝てくれ。俺はそこの椅子で寝「だめ!一緒に寝よう!」...翠、それは「寝るの!」...わかったよ」

昔っからこういうことに関しては頑固だよな...
まぁしょうがない、言うことを聞いてやろう

「じゃあ寝るぞ?」
「うん!おやすみ!」
「おやすみ」

こうして、長く短い一日が終わった




翠と一緒に寝ることで修羅が悶々としたことは言うまでもない

「平凡な毎日が一瞬で崩れ去った(凍結中)」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く