double personality

燗酒煙焔

episode13

「イヤだ!やめろ...お願い、やめて_っ!」

『大丈夫。痛くしないし、怖い思いもさせない。気持ち良くさせてあげるよ?きっと気に入る』

冷たい長机にうつ伏せにされる。
冬李の細腕をガッチリと掴んだ鷹城が、太腿にのしかかる。

「痛い!退いて、、」

『怖くないからね...』

片手で器用にネクタイをほどいて、首元を緩める鷹城を目の端で捉える。

シャツがまくりあげられて、冬李の白い背中が露になり鷹城の長い指が筋を伝う。

「んぁ...や、だ...」

薬品で汚れた白衣がユラユラと目の端で揺れる。

『...先ずはこの前の様に私のを触って欲しいんだけど、、暴れないと約束できるかな?出来ないなら、少し痛いかも知れないが口でしてもらうよ』

冬李の唇をなぞる様に、鷹城の人差し指が押し付けられる。

『冬李...それが出来たら続きをしよう。痛くも怖くもしない。いいね?』

「...っひ、ぁ?!」

『冬李...?』

ドクンと心臓が跳ねて、身体が固まる。息も上手く出来ずにパクパクと口を動かす。

「か、らだ...変になって、」

ふるふると首を振りながら、鷹城の白衣を乱暴に引っ張る。

『...甘い匂いだ。どうして抑制器を着けてないのかな?始めからこのつもりで____』

「____ッ違う」

冬李の耳の裏を鷹城の生暖かい舌が刺激すると、それだけで体が跳ねて熱の篭った吐息が漏れた。

『とろんとした顔をして、イヤそうには到底見えないけどね』

「ひっ...!や、だ、やだやだ!もう、ヤらないって...決めた、からっ」

スボンと下着を同時に降ろされて、スラリと長い脚が露わになると、冬李の太腿に硬いものが押し付けられた。

『発情期が来ているなら、もう挿れてもいいかな?』

太股からするすると硬いものが上がってくる。冬李の尻に手を当てた鷹城が嬉しそうにため息を漏らした。

『はぁ____可愛いよ冬李。先っぽ入って...』

「...もり、つ...やだっひぁっ____!?」

冬李の華奢な体の中にズブズブと鷹城のペニスが入っていく。

「ぅあ"...っトんじゃ、う。呑まれたく、ない」

『大丈夫。優しくするからね...』

鷹城が、冬李の額に軽いキスをして、ゆっくりと腰の律動を始めた。


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