転生したはいいけど生き返ったら液状ヤマタノオロチとはどういうことだ!?

狂乱さん

学園編第七章 捜索、そして誘拐

システィーナ視点
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私は起きた瞬間、自分の抱えている鱗を見て思い知った

『やっぱり、あれは夢なんかじゃないんだ…………現実だ…………私はレヴィーを…………大好きな人と会えなくなったんだ…………』

「レヴィー…………」

その時…………

「システィーナ様、国王陛下がお呼びです」

「…………はい」

『お父様………あなたのせいで!あなたのせいで!私は!レヴィーに………レヴィーに………』

「心痛………お察しします、ですが国王陛下が貴女様を呼んだのはその件に関してです」

「え!?」

『どういう事!?でも、いくら謝られても………レヴィーは………』

そして、私は謁見の間に行った

「お父様………私です………」

「待っておった、入れ!」

「失礼致します」

「人払いは済んでおる、お前に話しておきたい事がある」

「なんでしょうか?お父様………」

「例のレヴィアタン・クラウドの一件だが………なんとか交渉………と言ってもほぼ脅しに近いもので留まってもらえる事になり、ここを繁栄させると誓ってくれた………」

「それは真ですの!?ではレヴィーは何処にいらっしゃいますか!?」

「すまぬ、それだけは言えない契約だ、ただ、この王城の敷地内だと言っておこう」

『王城の敷地内?ならおそらくは王城内は危険性が明らかに高いからもレヴィーはいないはず、ならば旧倉庫かしら?いや、人外なら王家の森が一番怪しいわね………人外…………やはり私は…………』

「わかりましたそれだけ分かれば十分です」

「そうか、すまないな。お主の好いてる者に対してあのような住処を失うような失言をしてしまって…………」

「………………………………」

そして、私は王家の森に向かった

「レヴィー…………レヴィー…………何処なの!」

王家の森はとてつもなく広い…………なにせ王城よりも広い面積の中、管理するために大量の小屋があるのだから

「私は…………あき………ら…め…………られな…………い…………」

ドサッ!

そして私は気絶した…………

次の朝、私は王城の私室で寝ていた。

「レヴィー!」

「ここは?…………私の部屋?…………でもあの時私は気絶して…………レヴィー…………」

「学園へ行かなきゃ…………」

学園にて…………

「おっはよーシスティー!およ?なんか元気ないね?なんかあった?」

「おはよう…………エイミー…………ううん、何でもない…………」

やはり言えない…………

「いやいや、そんなはずないっしょ?もしかして?あのイケメンくんと何かあった?」

グサリッ!

『ううぅ、エイミーの言葉が心に突き刺さるよぉ…………』

「な…………んでも無い…………」

「ふ〜ん?まぁ、これ以上は聞かない方が良さそうだねぇ?まぁ、元気出せ!」

「……………………」 

出せるはずが無い………

「なんか今日のシスティーナ様は元気無いね?」

「何か合ったのかしら?」

「あの主席と何かあったらしいぜ」

「あのレヴィアタン君と?」

「エイミーいわく、おそらくは失恋だろうとな」

「かわいそう………」

「てか、例のレヴィアタンって奴、今日来てなくね?」

「確かに………」

「もしかして?システィーナ様はレヴィアタン君の事が好きで、でも禁断の恋でレヴィアタン君に会えないとか?」

「きゃーー♪ロマンチック♪」

「可能性は高そうだね」

「まぁ、龍人種ってのはほとんどが奴隷になって、今では国すら滅ぼされてるらしいからな、例の伝説のヤマタノオロチって奴の仲間だからって名目で………」

「ひっどーい!そりゃあ、システィーナ様でも本当の事教えられたら恨まれるわ………」

「そういや、ちょうど今年でヤマタノオロチが討伐されてから100年目だっけ?」

「そうそう、もしかしたら種族が変わってもう転生してるかも?」

「あぁ、確かに死んだ奴は大体100年周期で転生するもんな、記憶は別として」

「でも確かにヤマタノオロチが言った言葉には、"我、百の年を経て蘇る、その時、我は記憶を失って転生するだろう、我、異なる世界の知識を用いて、七つの罪を用いて復讐せん"ってね」

「と言う事はもう転生している?」

「七つの罪?七つの大罪!レヴィアタン・クラウド!」

「「「ああああああ!!!」」」

「でもそれだと復活10年以上早過ぎない?」

「う〜ん、でも生まれたての龍種の、しかも前世を持った点ならなぁ」

そして放課後……… 

「おい、王女さんよぉ、面貸せや」

「何をするの!無礼者!ムグッ!」

「首尾はどうだー!」

「バッチシですぜ兄貴!」

「よし!なら一度国へ戻ってから、じっくりと楽しんで、それから奴隷市場にでも流してやるからな?アヒャヒャヒャヒャ!」

『レヴィー助けて!』

そして私の意識は途切れた…………


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