アマチュアによる小説の書き方

山本正純

第4話 ラマ事件から学ぶ伏線の貼り方

登場人物の設定の作り方に関する話をする予定でしたが、諸事情により変更します。


さて、あなたはタイトルのラマ事件とは何なのかと首を傾げているでしょう。
ラマ事件というのは、マニアックなアメリカのディズニーアニメ「マイロマーフィーの法則」で起きた出来事です。


このアニメでは各エピソードの合間に「ラマ事件」の伏線を張っています。
ネタバレを嫌うため一部伏字にして例を挙げてみます。
「ラマ事件以来〇〇を携帯している」
「ラマ事件では〇〇が暴走するラマの上で〇〇をしていた」
「ラマ事件以来〇〇には行っていない」


このように各エピソードで小出しに事件に関する情報を開示していくんです。
最初にラマ事件の全容を明らかにして、続編で「ラマ事件以来〇〇を携帯している」というセリフを作中に挿入することが普通ですが、この作品は違います。
事件の全容が明らかになったのは、第11話なんです。


お約束のネタかと思われたセリフを伏線にして読者を驚かせるという構成は面白いと思いました。
是非とも参考にしたいものです。

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