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雪見だいふく

おい……。やめてくれよ! 俺は男だァ!! ……レイプは嫌だ!!!!

 この体やっぱり重いなー。
 でも、凄いと思うことの方が多い。何故なら、さっきまでの痛みは綺麗さっぱり無くなっているのだ。

「てめぇは誰だ?」

 敵は驚いたような表情をしながらも不敵な笑みを浮かべる。

「さ、さっきはよくもあの子を苦しめた……わね!!」

 自分であの子とか言っちゃってる。気持ち悪っ。

「ぐへへー。お前を倒す方が楽しそうだから俺は嬉しいがなー!」

 あぁ。悪かったですね! 俺の手応えが無かったんだろ? あぁん?!

「お前が負けるのだよ!!」

 女言葉を入れようとして変な喋り方になる。
 だが、それよりもゴリラみたいな筋肉男を倒すことが大事だ。その為には敵の能力を見極める事が大切だと思っている。
 いや、所詮力か。オーバーキルだよな! ス〇ブラでいうところのガノン〇ロフでぶっ飛ばしてればいいみたいなもんか!!

「喰らえ! お、私のスキル!! 『おっぱおビーム!!』」

 そのビームは男状態とは見違えるような威力、速度で相手へと向かっていった。
 だが、相手は何かを出し攻撃を防いでいた。

「いいねぇ。エロいねぇ」
「うっせ!」

 俺は胸を両手で覆うようにして隠す。
 この前のコスプレ羞恥プレイを受けたとはいえ恥ずかしいことには変わりない。

「おっぱおビーム!!」

 俺は変態男を早く倒したいため、連続して何度も何度も相手を撃つ。
 だが、その攻撃は全て防がれているのか相手が倒れることはない。

「はぁはぁ……」
「胸を出したまま息を荒らげるなんて飛んだ変態女だな! はっはー!」
「うるせぇ! この変態男が!」

 俺は胸を隠しながら言葉責めに抵抗する。

「まぁいいや。そろそろ俺も本気を出そうかな……! 喰らえ!!」

 すると相手は謎のポージングをした後、満足気な顔をする。
 どうしたのだろうか? 何が起きたのかすら分からない。というより、見せかけの技ではないのだろうか。

「何も無いと思っただろう……? イヒヒヒヒヒ」
「何もね……ッッ――!」

 俺の全身が燃えるよう一気に熱くなり、痺れが効いてくる。そして、たちまち立てなくなってしまいその場に崩れる。

「ハァハァ……んだよ。これは」
「さぁねぇ。まぁ苦しんでもらおうか!!」

 頭がくらくらして呼吸が安定しない。
 体が熱くて、熱くて汗が滝のように出る。

「ハァハァ……ゼェゼェ」

 喋ることすら不可能になってきた。

「いいねぇ! もう少しかな?」
「ハァハァ……」

 頭がくらくらして意識すら遠のいていく。
 ……駄目……だ。
 俺はその場に倒れてしまった。

 ――――――
 ――――
 ――

 俺は目を覚ます。
 何をしてたんだっけな? 体を起こそうとするが何かに縛られているのか動くことが出来ない。
 凄くだるい。体も気のせいかとても寒くてスースーする。
 縛られている全身を目線だけ動かして見ると、裸の状態で台のようなものに縛られているのが分かった。

 ……これって、もしかして。

 体の全身から変な汗が出てくる。
 嫌だ。絶対に嫌だ!

「おや? 目を覚ましたかい?」

 声だけしか聞こえないが俺を倒した男の声が聞こえる。

「な、何をする気だ!!」
「楽しいことだ」
「嫌だっ!」

 俺は縛られている体を何とかうごかすがどうにもならない。

「いいねぇ。その嫌がる顔! 最高だねぇ!」
「辞めろつってんだろ!!」
「威勢がいいねぇ。そんな子は黙らせたくなる」

 トントンという足音が遠のき、足の方へ近づいていくのが分かった。

「ショータイムの始まりだ!! お楽しみの時間といこうか!!」

 俺は恐怖のあまり目を閉じてしまった。

取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術

カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能) 水鉄砲(小) おっぱおビーム

迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経

おトイレの付き添い 遊園地の支配 身体強化(全身) 魚との会話 危機察知

つまようじ回避マン

お色家 変装『舞妓』

地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力

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