異世界でみんなの飯テロ保護してます!
3回目
「じゃあ私達も風呂に行きますか」
テンションが下がった俺達は現在、真顔のまま学に連れられ浴槽へ向かいエレベーターに入る。
「……翼ぁ。悲しいな」
「……おぅ」
「おやおや。これから風呂に入るというのにやけにテンションが低いですね。それに2人のテンションがここまで低いのも珍しい」
「じゃあ、逆に聞くけどな。お前は何故そんなに平然としていられるんだ?」
「そうだそうだ!」
「? 何のことでしょうか」
こいつとぼけやがって……もしかして地球ではかなりモテていて……くそが!
無駄にハイスペックだとは思ってたけどな!
「ごめん。もういいわ」
俺は翼と肩を抱き慰め合う。あまりにも哀れだ。
すると、エレベーターが開く。エレベーターの前で待っていた人達は遠慮したのか道を開けるようにしていた。
「何故、泣いているんですか? この階です。早く行きましょう」
「「俺達ついてないな」」
周りの視線がキツかったがしばらくするとさっきの光景を見ていた人達は周りにいなくなっていた。
「誤解を生んだな」
「あぁ。あまりにもついてないな」
俺達のテンションは更に下がりこのままいくと死ぬんじゃないかと思った。案の定無言が続く。
「そろそろですよ。ここは良い温泉のあるホテルとしても有名で前、雑誌か何かで見たので楽しみなんですよ」
そうですか。そうですか。1人だけテンションが高くて良かったですね。
「「……」」
俺は無勝手にも皮肉を頭で言う。学は何一つ悪くは無い。だが、ムカつく。
「さぁて。着きましたよ」
俺達は俯いたまま何も言わない。ただただムスッとしている。
これでは学も気分が悪いだろう。申し訳ない。
だが、この無自覚男も少しくらいは悲しむべきだ。空気を読まいやつも少しくらいは悪いと思う。
「じゃあ私は先に男湯に行きますね。そんなところで突っ立てっていると周りにも迷惑ですし。早く付いてきてくださいね」
男湯って……それ以外にあんのかよ。地味に心をえぐりにくるな。全くもって意味がわからない。
だが、学の言う通りこんな所で突っ立てっているのは邪魔だ。
なんて、思い俺は目線を上にし学が向かった左の暖簾をめくろうとする。
そんな時に俺の目線に入ってきた文字があった。
左に男湯。右に女湯。ここまでは普通だ。
なんと……真ん中には『混浴』の文字があった。
俺は周りも気にせずテンションを上げ、軽く暴走し始める。
この幸せを誰かに共有したいと思い異様なテンションのまま翼に話しかける。
「おっ! おいおいおい! あれを見ろ! ヒャッハー!」
「なんだよ……はぁ。テンション下がりすぎておかしくなったか? ……って混浴!? 嘘だろ! うひょぉぉぉぉ!」
周りの目も気にせずに叫びまくる。翼が嬉しさのあまりか踊り始める。俺も踊り始める。
意味の分からない。ましては何のダンスなのかすら分からないステップだけど。
つまり、言いたいのはそれくらいテンションが上がっていたということだ。
周りの人が迷惑そうに避けていく。
何度も言うが俺たちは周りの目も気にせずに踊り狂い叫びまくる。
「うっひょー!! 最高だなァ! 翼!」
「おう! うひゃひゃひゃひゃひゃ!」
俺は何者かに肩を強く叩かれる。
「痛っ! 急に何するんですか!」
「何すんだよ! おい!」
そこには黒服を着た俺らよりも一回りくらい大きい男2人が立っていた。
俺の肩をガッチリ掴んでいる男が通信機のようなもので誰かに連絡をする。
「通報のあったと思われる2人を捕まえました。……了解しました。おい、こっちにこい。とりあえず話を聞くから」
「うる……」
「翼。これは俺でも分かる。口答えすると色々やばい。大人しく付いていけば穏便に済まされると思うから……な?」
「ちっ……分かったよ。裸婦ー!! 待ってろよー!」
近くにいた女性は完全に引いていた。やってる事は性犯罪者と同じだ。
「お前さ。それだけは本当に辞めとけ」
男は深いため息を吐く。呆れ果てているといった感じだった。
俺達は何事だ。と、ザワつく野次馬の目を浴びながら取調室のような所に連れていかれる。ここ、1ヶ月近くで3回目。1回は他人のだったがこの短期間で3回というのは本当におかしいだろう。
「俺がこのまま担当させてもらうぞ。お前ら普通だったら即、帰って貰ってるところだぞ……はぁ。だが、チューリ様の客となればそういう訳にはいかないからな……」
「よっしゃー! 混浴も近いぜ! 大人しくするからさ! 早く出してくれよ」
「おい……あの、すみません。出禁ならこいつだけにしてください……」
「普段ならお金も要らないといい出禁にしているところだがチューリ様の客だ。特別に無かったことにしてここからもすぐに出してやる」
「っしゃあ! よし、混浴行くぞ」
「その代わり! 共有の風呂は出禁な。次は入っただけで追い出す。肝に銘じておけ。いい部屋なんだから付属してある露天風呂に入ってくれよな。ここにはもう来るなよ」
落ち込んでいる翼を慰めながら俺達は部屋に戻る。学に帰ることを伝えたかったが浴槽には行けないのでそのまま2人で寂しく湯船に浸かった。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
テンションが下がった俺達は現在、真顔のまま学に連れられ浴槽へ向かいエレベーターに入る。
「……翼ぁ。悲しいな」
「……おぅ」
「おやおや。これから風呂に入るというのにやけにテンションが低いですね。それに2人のテンションがここまで低いのも珍しい」
「じゃあ、逆に聞くけどな。お前は何故そんなに平然としていられるんだ?」
「そうだそうだ!」
「? 何のことでしょうか」
こいつとぼけやがって……もしかして地球ではかなりモテていて……くそが!
無駄にハイスペックだとは思ってたけどな!
「ごめん。もういいわ」
俺は翼と肩を抱き慰め合う。あまりにも哀れだ。
すると、エレベーターが開く。エレベーターの前で待っていた人達は遠慮したのか道を開けるようにしていた。
「何故、泣いているんですか? この階です。早く行きましょう」
「「俺達ついてないな」」
周りの視線がキツかったがしばらくするとさっきの光景を見ていた人達は周りにいなくなっていた。
「誤解を生んだな」
「あぁ。あまりにもついてないな」
俺達のテンションは更に下がりこのままいくと死ぬんじゃないかと思った。案の定無言が続く。
「そろそろですよ。ここは良い温泉のあるホテルとしても有名で前、雑誌か何かで見たので楽しみなんですよ」
そうですか。そうですか。1人だけテンションが高くて良かったですね。
「「……」」
俺は無勝手にも皮肉を頭で言う。学は何一つ悪くは無い。だが、ムカつく。
「さぁて。着きましたよ」
俺達は俯いたまま何も言わない。ただただムスッとしている。
これでは学も気分が悪いだろう。申し訳ない。
だが、この無自覚男も少しくらいは悲しむべきだ。空気を読まいやつも少しくらいは悪いと思う。
「じゃあ私は先に男湯に行きますね。そんなところで突っ立てっていると周りにも迷惑ですし。早く付いてきてくださいね」
男湯って……それ以外にあんのかよ。地味に心をえぐりにくるな。全くもって意味がわからない。
だが、学の言う通りこんな所で突っ立てっているのは邪魔だ。
なんて、思い俺は目線を上にし学が向かった左の暖簾をめくろうとする。
そんな時に俺の目線に入ってきた文字があった。
左に男湯。右に女湯。ここまでは普通だ。
なんと……真ん中には『混浴』の文字があった。
俺は周りも気にせずテンションを上げ、軽く暴走し始める。
この幸せを誰かに共有したいと思い異様なテンションのまま翼に話しかける。
「おっ! おいおいおい! あれを見ろ! ヒャッハー!」
「なんだよ……はぁ。テンション下がりすぎておかしくなったか? ……って混浴!? 嘘だろ! うひょぉぉぉぉ!」
周りの目も気にせずに叫びまくる。翼が嬉しさのあまりか踊り始める。俺も踊り始める。
意味の分からない。ましては何のダンスなのかすら分からないステップだけど。
つまり、言いたいのはそれくらいテンションが上がっていたということだ。
周りの人が迷惑そうに避けていく。
何度も言うが俺たちは周りの目も気にせずに踊り狂い叫びまくる。
「うっひょー!! 最高だなァ! 翼!」
「おう! うひゃひゃひゃひゃひゃ!」
俺は何者かに肩を強く叩かれる。
「痛っ! 急に何するんですか!」
「何すんだよ! おい!」
そこには黒服を着た俺らよりも一回りくらい大きい男2人が立っていた。
俺の肩をガッチリ掴んでいる男が通信機のようなもので誰かに連絡をする。
「通報のあったと思われる2人を捕まえました。……了解しました。おい、こっちにこい。とりあえず話を聞くから」
「うる……」
「翼。これは俺でも分かる。口答えすると色々やばい。大人しく付いていけば穏便に済まされると思うから……な?」
「ちっ……分かったよ。裸婦ー!! 待ってろよー!」
近くにいた女性は完全に引いていた。やってる事は性犯罪者と同じだ。
「お前さ。それだけは本当に辞めとけ」
男は深いため息を吐く。呆れ果てているといった感じだった。
俺達は何事だ。と、ザワつく野次馬の目を浴びながら取調室のような所に連れていかれる。ここ、1ヶ月近くで3回目。1回は他人のだったがこの短期間で3回というのは本当におかしいだろう。
「俺がこのまま担当させてもらうぞ。お前ら普通だったら即、帰って貰ってるところだぞ……はぁ。だが、チューリ様の客となればそういう訳にはいかないからな……」
「よっしゃー! 混浴も近いぜ! 大人しくするからさ! 早く出してくれよ」
「おい……あの、すみません。出禁ならこいつだけにしてください……」
「普段ならお金も要らないといい出禁にしているところだがチューリ様の客だ。特別に無かったことにしてここからもすぐに出してやる」
「っしゃあ! よし、混浴行くぞ」
「その代わり! 共有の風呂は出禁な。次は入っただけで追い出す。肝に銘じておけ。いい部屋なんだから付属してある露天風呂に入ってくれよな。ここにはもう来るなよ」
落ち込んでいる翼を慰めながら俺達は部屋に戻る。学に帰ることを伝えたかったが浴槽には行けないのでそのまま2人で寂しく湯船に浸かった。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
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