異世界でみんなの飯テロ保護してます!
到着
……ヤバい。綺麗すぎる。
この部屋はポツンと寂しそうにしている椅子が1個とミニ電球といった寂しい部屋だが椅子の前にはガラス? か何かが張られており海の中が見えるようになっていた。と、いっても速度は出ているのですぐに場面場面が切り替えられてはいた。だが、物凄く綺麗なことには変わりはなかった。
俺は陽葵さんのためにも早くしなくてはならない事が分かっていたのだが美しさに惹かれたのか気付けば椅子に座っていた。
……凄い。この椅子は全然寂しくないんだな。ここでは海の中にいる魚を含めた1匹1匹が語りかけてくるような気がした。
「はぁ。人間マジうぜー! あんな猛スピードで突っ込んで来られるなんて腹立つわー」
「あんな害のある生き物いないと思うわ……」
あの男2人はいるように頼んだのに何してるんだよ。いや、もちろんサボってる俺も悪いんだけど雰囲気をぶち壊すような事しなくていいだろ。
扉は閉めたはずなので俺が目をキラキラさせている時に誰かが入ってきたのかな?
と、思い俺は後ろを確認する。だが、誰もいない。扉も閉まっているので誰かが来たという事でも無いのだろう。
「……」
ってことはこの魚達か!?
何で何で俺の頭は色々な事が起こりすぎておかしくなったか!?
……じゃあ、きっと気のせいだよな! 俺はもう1度さっきみたいに過ぎ行く魚を黙視する。
「キャァ!」
「危ない! ハマ子さん! お怪我はありませんか? くそ! くそ! 人間め……駆逐してやる」
ハマ子さん誰だよ……って、マジかよ! 魚が喋ってそれで……ぁぁ! さっきのハリセンボンといい海の中で何が起きているんだ? あいつが特殊って線もこれで無くなったしな……。
俺は考えれば考える程気持ち悪くなり気付けばその部屋からさっさと退出していた。
とりあえず陽葵さんの様態の方が大事だから……と、気持ちを整理する。
ベッドはある事にはあったが……うん。ダメだな。布団があるか聞いてこよう。
操縦席に向かい俺は扉を開く。
「あのー……ゴリさん何度も何度もすみません」
「何だ? ある程度の事はするぜ。ダイヤモンドハリセンボンにちょっかいは出してないよな?」
「……まさか。そんなことするわけないですよー……で! 要件なんですけど布団ってあります?」
「布団……布団はないな。何か必要だったか?」
「いや。ないなら大丈夫です! ありがとうございました」
「そうか? 何かあったら言えよな」
俺はすぐに部屋に戻る。部屋に入ると陽葵さんは起きているのか寝てないのか分からないような顔でぐったりとしていた。
「おかえりなさい。横になれそうなのはどうでしたか?」
「残念ながらなかった」
うん。これでいいはずだ。ある事にはあったけど男2人の前でその事を言うには危険がありすぎる。……陽葵さんには悪いがここで座っててもらおう。
「うぅぅぅ……」
陽葵さんは眠りにつけない。そんな感じだった。
悪い事をしたとは思ったが今からではなかなか言い出せない状態だった。本当にごめんなさい……。
すると、翼が空気も読まずにこんな提案をしてきた。
「暇だしさー。ゲームか何かしようぜ」
すると、やけに大きいなと思っていたバックからPS831? に見えるが何か違うそんなゲーム機が出てきた。
「おおっ! ……やっぱりバスで。俺もしたいけどうるさくすると悪いからやめとくわ……」
よし、自分の欲に打ち勝った。悪い事をしてしまったのに更にゲームで迷惑をかけるなんて信じられないからな。
「お前が……人の事を考えるなんて。そう言わずにしようぜ!」
するわけないだ……
「おう!」
俺は欲に負けてしまった。最低のクズだ。魚の件や2人を見てなくても考えることはあったのに結局、ゲームに負けてしまった。
「なら、私もしましょうかね。音は無しにしましょうね」
部屋に置いてあるテレビにPS831のようなゲーム機を接続する。
翼がホーム画面を操作しゲームを開く。開いたゲームは『ぶよぶよ』というゲームだった。パズルを組み連鎖を作るという単純なゲーム。それ故に奥深そうな感じだった。これは、現実世界にあったゲームに似てるから簡単に出来そうだな。なんて、思っていると学さんが異様な程にテンションを上げコントローラーを掴む。
「私からしてもいいですか!」
そんな好奇な目を見せてきて断れるやつはいませんよ。
「もちろん!」
2人用対戦ゲームなので必然的に俺は翼と学の勝負を見ることになった。
「10本先にとった方が勝ちな」
「はい!」
え……10本って。このゲームは2セット取って1本なのでうわぁ! 何時間かかるんだよ。
すると、勝負が始まる。
1試合目、2試合目と勝負は続く俺の眠気も溜まる。
3試合目、4試……バタッ。
「なんだよこいつ。だらしないな……」
「ですね。まぁ暇だったんでしょう。なんだか悪い事をしましたね」
俺達の勝負は続く。ていうか学、普通に上手い。このゲームをかなりやり込んだ俺に対して普通にセット取ってくるとかこいつもかなりやり込んでるだろ。
6試合、7試……オェ。
「ごめん。学、タイム俺吐き気してきた。吐きそう」
細かいものを見ていたせいか普段船酔いなんてしない俺は酔ってしまったようだ。
「……やめますか。私もなんだか気持ちが悪いので」
俺と学はその場で倒れるようにうつ伏せになったまま寝ていたようだ。
「死んでいる……!? 悲報! 船内殺人事件!」
「……ん」
俺はその場に起き上がり周りを確認する。翼と学、結局寝たのかよ!
陽葵さんと鈴菜はもちろん寝ていた。
「ゴリさん、おはようございます。着いたんですか?」
「おう! 着いたぜ。でも、お前らが死んだかと思って焦ったぞ」
「いやー……運転お疲れ様です! ありがとうございました! 他の奴らも起こしましょうか」
俺は他4人を起こす。
「ほらー! 着いたんだからテンション上げましょうよ!」
「私……船に残る」
「馬鹿な事言ってないで早く行きますよ!」
「……よぉし! じゃあ俺について来い。船からとりあえず降りるぞ! 景色は凄いから感動すると思うぞー」
と、豪語するゴリさんに付いていく。
俺達は重い体をなんとか動かし船の外にでる。
『うおおおお! すげー!』
俺達、全員は一気にテンションが上がった。降り始める夕日が見事に透き通るような海を照らしていた。
――こんな最高な所で夏休みを過ごせるなんて最高だぜ!
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
この部屋はポツンと寂しそうにしている椅子が1個とミニ電球といった寂しい部屋だが椅子の前にはガラス? か何かが張られており海の中が見えるようになっていた。と、いっても速度は出ているのですぐに場面場面が切り替えられてはいた。だが、物凄く綺麗なことには変わりはなかった。
俺は陽葵さんのためにも早くしなくてはならない事が分かっていたのだが美しさに惹かれたのか気付けば椅子に座っていた。
……凄い。この椅子は全然寂しくないんだな。ここでは海の中にいる魚を含めた1匹1匹が語りかけてくるような気がした。
「はぁ。人間マジうぜー! あんな猛スピードで突っ込んで来られるなんて腹立つわー」
「あんな害のある生き物いないと思うわ……」
あの男2人はいるように頼んだのに何してるんだよ。いや、もちろんサボってる俺も悪いんだけど雰囲気をぶち壊すような事しなくていいだろ。
扉は閉めたはずなので俺が目をキラキラさせている時に誰かが入ってきたのかな?
と、思い俺は後ろを確認する。だが、誰もいない。扉も閉まっているので誰かが来たという事でも無いのだろう。
「……」
ってことはこの魚達か!?
何で何で俺の頭は色々な事が起こりすぎておかしくなったか!?
……じゃあ、きっと気のせいだよな! 俺はもう1度さっきみたいに過ぎ行く魚を黙視する。
「キャァ!」
「危ない! ハマ子さん! お怪我はありませんか? くそ! くそ! 人間め……駆逐してやる」
ハマ子さん誰だよ……って、マジかよ! 魚が喋ってそれで……ぁぁ! さっきのハリセンボンといい海の中で何が起きているんだ? あいつが特殊って線もこれで無くなったしな……。
俺は考えれば考える程気持ち悪くなり気付けばその部屋からさっさと退出していた。
とりあえず陽葵さんの様態の方が大事だから……と、気持ちを整理する。
ベッドはある事にはあったが……うん。ダメだな。布団があるか聞いてこよう。
操縦席に向かい俺は扉を開く。
「あのー……ゴリさん何度も何度もすみません」
「何だ? ある程度の事はするぜ。ダイヤモンドハリセンボンにちょっかいは出してないよな?」
「……まさか。そんなことするわけないですよー……で! 要件なんですけど布団ってあります?」
「布団……布団はないな。何か必要だったか?」
「いや。ないなら大丈夫です! ありがとうございました」
「そうか? 何かあったら言えよな」
俺はすぐに部屋に戻る。部屋に入ると陽葵さんは起きているのか寝てないのか分からないような顔でぐったりとしていた。
「おかえりなさい。横になれそうなのはどうでしたか?」
「残念ながらなかった」
うん。これでいいはずだ。ある事にはあったけど男2人の前でその事を言うには危険がありすぎる。……陽葵さんには悪いがここで座っててもらおう。
「うぅぅぅ……」
陽葵さんは眠りにつけない。そんな感じだった。
悪い事をしたとは思ったが今からではなかなか言い出せない状態だった。本当にごめんなさい……。
すると、翼が空気も読まずにこんな提案をしてきた。
「暇だしさー。ゲームか何かしようぜ」
すると、やけに大きいなと思っていたバックからPS831? に見えるが何か違うそんなゲーム機が出てきた。
「おおっ! ……やっぱりバスで。俺もしたいけどうるさくすると悪いからやめとくわ……」
よし、自分の欲に打ち勝った。悪い事をしてしまったのに更にゲームで迷惑をかけるなんて信じられないからな。
「お前が……人の事を考えるなんて。そう言わずにしようぜ!」
するわけないだ……
「おう!」
俺は欲に負けてしまった。最低のクズだ。魚の件や2人を見てなくても考えることはあったのに結局、ゲームに負けてしまった。
「なら、私もしましょうかね。音は無しにしましょうね」
部屋に置いてあるテレビにPS831のようなゲーム機を接続する。
翼がホーム画面を操作しゲームを開く。開いたゲームは『ぶよぶよ』というゲームだった。パズルを組み連鎖を作るという単純なゲーム。それ故に奥深そうな感じだった。これは、現実世界にあったゲームに似てるから簡単に出来そうだな。なんて、思っていると学さんが異様な程にテンションを上げコントローラーを掴む。
「私からしてもいいですか!」
そんな好奇な目を見せてきて断れるやつはいませんよ。
「もちろん!」
2人用対戦ゲームなので必然的に俺は翼と学の勝負を見ることになった。
「10本先にとった方が勝ちな」
「はい!」
え……10本って。このゲームは2セット取って1本なのでうわぁ! 何時間かかるんだよ。
すると、勝負が始まる。
1試合目、2試合目と勝負は続く俺の眠気も溜まる。
3試合目、4試……バタッ。
「なんだよこいつ。だらしないな……」
「ですね。まぁ暇だったんでしょう。なんだか悪い事をしましたね」
俺達の勝負は続く。ていうか学、普通に上手い。このゲームをかなりやり込んだ俺に対して普通にセット取ってくるとかこいつもかなりやり込んでるだろ。
6試合、7試……オェ。
「ごめん。学、タイム俺吐き気してきた。吐きそう」
細かいものを見ていたせいか普段船酔いなんてしない俺は酔ってしまったようだ。
「……やめますか。私もなんだか気持ちが悪いので」
俺と学はその場で倒れるようにうつ伏せになったまま寝ていたようだ。
「死んでいる……!? 悲報! 船内殺人事件!」
「……ん」
俺はその場に起き上がり周りを確認する。翼と学、結局寝たのかよ!
陽葵さんと鈴菜はもちろん寝ていた。
「ゴリさん、おはようございます。着いたんですか?」
「おう! 着いたぜ。でも、お前らが死んだかと思って焦ったぞ」
「いやー……運転お疲れ様です! ありがとうございました! 他の奴らも起こしましょうか」
俺は他4人を起こす。
「ほらー! 着いたんだからテンション上げましょうよ!」
「私……船に残る」
「馬鹿な事言ってないで早く行きますよ!」
「……よぉし! じゃあ俺について来い。船からとりあえず降りるぞ! 景色は凄いから感動すると思うぞー」
と、豪語するゴリさんに付いていく。
俺達は重い体をなんとか動かし船の外にでる。
『うおおおお! すげー!』
俺達、全員は一気にテンションが上がった。降り始める夕日が見事に透き通るような海を照らしていた。
――こんな最高な所で夏休みを過ごせるなんて最高だぜ!
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
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お色家 変装『舞妓』
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