異世界でみんなの飯テロ保護してます!
落ち着け
トントントクトクツクツクトン
はぁ。こんな酷い扉の叩き方をしてくる人はあの人しかいない。陽葵さんだ。鳥の鳴き声が終わったと思ったら……何なんだ。
俺は眠そうな声で
「ふぁあい。今開けますね」
「よっ! 起こしに来てやったんだから感謝しろよ」
翼、お前か! ふざけるな。
ちなみに陽葵さんのは『トントンドンドンツクツクドンドン』らしい。これは、今大人の都合で後ろからカンペを渡されたけど気にしないで欲しい。あの良くいる黒子の人ね。
……って、どうでもいいわ!
「うるっせぇよ! 朝から。今何時だと思ってんだよ」
俺は時計を確認する。時刻は午前4時だった。
「……寝れなかったの……」
「可愛くねぇよ!」
俺は眠いこともあるので、判断が鈍り割と本気で頭を殴った。
「痛っ! お前喧嘩売ってんのか!?」
「こっちのセリフだ! 馬鹿野郎!」
俺らがかなりうるさく口論をしていると奥の部屋の扉が開かれた。
学さんだ。どっちが悪いか聞いてこよう。
「学ぶさ……」
「っせぇぞ! てめぇら!」
言葉に殺されるかと思った……。強風が俺の横を通り過ぎていったし。
アニメとかである闇のオーラも絶対に放ってたよ。
「な、な、なぁ、翼。とりあえず、俺の部屋に入らないか?」
「そ、そ、そうだな」
こ、こいつがここまでビビるのも珍しいな。
俺達は部屋に入りとりあえず手前の床に座る。
「っと、俺の部屋に入ったのもいいけど何かするか?」
「どうせなら、勝負したいな……こぶ、拳で」
めっちゃ体震えてるぞ? 大丈夫か?
「今、そんなことをしたら殺されるのがオチ。分かってるのか?俺は絶対に嫌だぞ。シスターに『おお。勇者よ。死んでしまうとは情けない』なんて、言われるのはな」
「なら、あれで1戦どうだ?」
翼が指した先を視線で追うと、そこにあったのは『将棋』だった。
なんで将棋なんてあるの!? 東洋っぽい感じがしたからチェスだと思ったのに。
「まぁ。俺もルールくらいなら解るがそこまで上手くないと思うぞ?」
「まぁ、俺もそんなもんだ」
俺は立ち上がり将棋を取りに行く。
「持ってきたぞ。とりあえず並べるか」
俺は将棋の基本的なルールの通りに並べる。並べ終わり、翼の方を見ると王がめちゃくちゃな位置にいて後は適当に置いたような感じだった。歩は全部一番後ろに置いてあったけど。
「お前、本当にルールわかる?」
「当たり前だ。王が攻めないチームなど雑魚同然だ。その家臣の金と銀も」
「それが分かるってことは一応進め方は分かるんだな」
「先攻と後攻どっちが先だ? 決め方は知らん」
「まぁ、ここは無難に『じゃんけん』だな」
「拳で決めんのか! いいぜ」
やべ、禁句だった。
「何のためにするのか考えろ。これは将棋だ。うるさくすると殺されるぞ?」
「そ、そ、そうだな……」
学さんという名の抑止力強いな。これは頻繁に使わせてもらおう。
「とりあえず普通に……ジャンケンポン」
俺はパー、相手はグーなので俺の先行だ。
「じゃあ、俺から」
俺は至って普通に進めるように角の右斜め前の歩を動かす。
「んー、必殺ポイントはまだ溜まってないんだよなぁ……」
必殺ポイント!? 将棋にそんなルールあったか?
「じゃあ、とりあえず俺はこの歩でお前にアタックだな」
その瞬間俺の左上にヒットポイントが出た気がした。1000から990になった気がした。
「この歩の追加効果で相手のデッキから3枚破棄する」
「な、な、な、なんだって!?」
俺の歩、角、銀がトラッシュに置かれた。
この、将棋の違う所、トラッシュという所が何故かあり、相手の手になるのではなく駒自体が墓地に送られるということなのだ!
いやいや待てよ! トラッシュ何処から出てきた!? 何このカードゲーム展開。
「俺の番だよな?」
俺は角を斜め前に進める。
「ふっふっふ。俺の必殺『カクカクシカジカ』自分の場を含め端の縦横全てのデッキをトラッシュする!」
すると、俺の脳内で『ゲームセット』と、いう声が聞こえたような気がした。
「お前なぁ。将棋のルール分かんねぇのか?お前の端っこの横列『王』あるぞ?」
何か知らないけど負けた! このゲームは相手のダメージを全て減らしたら勝ちじゃないの?
「まぁ、いい暇潰しになった。じゃ」
翼は部屋に戻っていった。
迷惑な野郎だ……。ていうか、将棋が早く終わりすぎて、まだ4時10分なんですけどぉ!?
やることがねぇぞ! 今から寝たらだるいだけだし。
そうだ。準備をしよう。
地球にいた頃のテレビ番組みたいになってしまったな……って! いやいや、これだとあの遠足大好き! な大人達のお仲間入りだ。それは嫌だ。んー……ならせっかくだし散歩でもするか………………捕まるし、やめるか。
そうだ! お弁当でも、つくってよう!!
『結局、俺も遠足を楽しみにしていた』
この前、案内を見た感じ、食べ物は借りれるらしい。だから、この6階の調理室に行けばいいのかな。
大臣がいないことを厳重に確認し、エレベーターに乗る。俺は6階に行き調理室へ向かった。
使用人が調理室の前にいたので俺は部屋を貸してもらうように話しかける。
「先客がいるんですが……」
なんで、この城はこんなに広いのにこの調理室は家庭科室くらいしかないの!?
「あ、そうですか……構いません」
「それでは先客の方に確認をしてきますので……少々お待ちを」
しばらくすると使用人が帰ってきた。
「構わないとのことなのでどうぞ」
俺が扉を開くと……そこには――
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
はぁ。こんな酷い扉の叩き方をしてくる人はあの人しかいない。陽葵さんだ。鳥の鳴き声が終わったと思ったら……何なんだ。
俺は眠そうな声で
「ふぁあい。今開けますね」
「よっ! 起こしに来てやったんだから感謝しろよ」
翼、お前か! ふざけるな。
ちなみに陽葵さんのは『トントンドンドンツクツクドンドン』らしい。これは、今大人の都合で後ろからカンペを渡されたけど気にしないで欲しい。あの良くいる黒子の人ね。
……って、どうでもいいわ!
「うるっせぇよ! 朝から。今何時だと思ってんだよ」
俺は時計を確認する。時刻は午前4時だった。
「……寝れなかったの……」
「可愛くねぇよ!」
俺は眠いこともあるので、判断が鈍り割と本気で頭を殴った。
「痛っ! お前喧嘩売ってんのか!?」
「こっちのセリフだ! 馬鹿野郎!」
俺らがかなりうるさく口論をしていると奥の部屋の扉が開かれた。
学さんだ。どっちが悪いか聞いてこよう。
「学ぶさ……」
「っせぇぞ! てめぇら!」
言葉に殺されるかと思った……。強風が俺の横を通り過ぎていったし。
アニメとかである闇のオーラも絶対に放ってたよ。
「な、な、なぁ、翼。とりあえず、俺の部屋に入らないか?」
「そ、そ、そうだな」
こ、こいつがここまでビビるのも珍しいな。
俺達は部屋に入りとりあえず手前の床に座る。
「っと、俺の部屋に入ったのもいいけど何かするか?」
「どうせなら、勝負したいな……こぶ、拳で」
めっちゃ体震えてるぞ? 大丈夫か?
「今、そんなことをしたら殺されるのがオチ。分かってるのか?俺は絶対に嫌だぞ。シスターに『おお。勇者よ。死んでしまうとは情けない』なんて、言われるのはな」
「なら、あれで1戦どうだ?」
翼が指した先を視線で追うと、そこにあったのは『将棋』だった。
なんで将棋なんてあるの!? 東洋っぽい感じがしたからチェスだと思ったのに。
「まぁ。俺もルールくらいなら解るがそこまで上手くないと思うぞ?」
「まぁ、俺もそんなもんだ」
俺は立ち上がり将棋を取りに行く。
「持ってきたぞ。とりあえず並べるか」
俺は将棋の基本的なルールの通りに並べる。並べ終わり、翼の方を見ると王がめちゃくちゃな位置にいて後は適当に置いたような感じだった。歩は全部一番後ろに置いてあったけど。
「お前、本当にルールわかる?」
「当たり前だ。王が攻めないチームなど雑魚同然だ。その家臣の金と銀も」
「それが分かるってことは一応進め方は分かるんだな」
「先攻と後攻どっちが先だ? 決め方は知らん」
「まぁ、ここは無難に『じゃんけん』だな」
「拳で決めんのか! いいぜ」
やべ、禁句だった。
「何のためにするのか考えろ。これは将棋だ。うるさくすると殺されるぞ?」
「そ、そ、そうだな……」
学さんという名の抑止力強いな。これは頻繁に使わせてもらおう。
「とりあえず普通に……ジャンケンポン」
俺はパー、相手はグーなので俺の先行だ。
「じゃあ、俺から」
俺は至って普通に進めるように角の右斜め前の歩を動かす。
「んー、必殺ポイントはまだ溜まってないんだよなぁ……」
必殺ポイント!? 将棋にそんなルールあったか?
「じゃあ、とりあえず俺はこの歩でお前にアタックだな」
その瞬間俺の左上にヒットポイントが出た気がした。1000から990になった気がした。
「この歩の追加効果で相手のデッキから3枚破棄する」
「な、な、な、なんだって!?」
俺の歩、角、銀がトラッシュに置かれた。
この、将棋の違う所、トラッシュという所が何故かあり、相手の手になるのではなく駒自体が墓地に送られるということなのだ!
いやいや待てよ! トラッシュ何処から出てきた!? 何このカードゲーム展開。
「俺の番だよな?」
俺は角を斜め前に進める。
「ふっふっふ。俺の必殺『カクカクシカジカ』自分の場を含め端の縦横全てのデッキをトラッシュする!」
すると、俺の脳内で『ゲームセット』と、いう声が聞こえたような気がした。
「お前なぁ。将棋のルール分かんねぇのか?お前の端っこの横列『王』あるぞ?」
何か知らないけど負けた! このゲームは相手のダメージを全て減らしたら勝ちじゃないの?
「まぁ、いい暇潰しになった。じゃ」
翼は部屋に戻っていった。
迷惑な野郎だ……。ていうか、将棋が早く終わりすぎて、まだ4時10分なんですけどぉ!?
やることがねぇぞ! 今から寝たらだるいだけだし。
そうだ。準備をしよう。
地球にいた頃のテレビ番組みたいになってしまったな……って! いやいや、これだとあの遠足大好き! な大人達のお仲間入りだ。それは嫌だ。んー……ならせっかくだし散歩でもするか………………捕まるし、やめるか。
そうだ! お弁当でも、つくってよう!!
『結局、俺も遠足を楽しみにしていた』
この前、案内を見た感じ、食べ物は借りれるらしい。だから、この6階の調理室に行けばいいのかな。
大臣がいないことを厳重に確認し、エレベーターに乗る。俺は6階に行き調理室へ向かった。
使用人が調理室の前にいたので俺は部屋を貸してもらうように話しかける。
「先客がいるんですが……」
なんで、この城はこんなに広いのにこの調理室は家庭科室くらいしかないの!?
「あ、そうですか……構いません」
「それでは先客の方に確認をしてきますので……少々お待ちを」
しばらくすると使用人が帰ってきた。
「構わないとのことなのでどうぞ」
俺が扉を開くと……そこには――
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
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お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
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