異世界でみんなの飯テロ保護してます!
無地に到着したい
ピュールルル
俺達は草をかぎわけ森の奥にあるという野菜地区を目指す。
「おい。そこに落とし穴が仕掛けてあるから気おつけろよ」
いやいやいや、そこまでして追い出そうとするこの地区はいったい……ていうか、こんなにも戦闘民族なら俺達の助けとかいらなくないか?
「ねぇ、一?ここ本当に危なくない?私達だけでも今すぐ逃げちゃう?」
と、陽葵さんが小声で話しかけてきた。
「その考えいいとは思うんですけど、取り残すのは流石に可哀想じゃないですかね」
「んー、確かにそうなのよね……でも、私こんなところで死にたくないわよ?」
「ていうか、そもそもこの地区を管理してるやつが悪いと思うんですよ」
なんて事を陽葵さんと話していると、鈴菜さんが、
「あ、ここからは注意してくださいね。この世界特有の生き物『クズリリー』が縄張りを張っていますから……」
「なんだクズリリーと何が違うんだ?」
まぁ、グリズリーだったとしても、色々やばいんだけどね。
「そうですね、違いといったらグリズリーに悪知恵が加わった感じですね。でも、その代わりに体格は人間ほどなのでパワーは大してないですね。変な罠にかかりさえしなければ余裕です。相手の攻撃パターンとしては、大金を用意して背後から襲ったりみたいな、汚い作戦ですね」
「まぁ、あからさまに置いてあって騙されるやつなんているわけな……って、ちょっと待て!翼さん離れろ!それは罠だ!」
お金に触れた瞬間にクズリリーが出現していた。とても、カタコトな言葉で、
「マッテタゾォ。シケンカイシダ」
まるで、ゲームのような戦闘シーンが始まった。普通ってこういうの4人じゃないの?1人いらないよね。
べちゃべちゃ
相手の唾液により行動しにくくなった。
よくあるベチャッてなって、動けない。とかではなく、ただ単に汚くて踏みたくないから動きたくない。と、いうような形だ。
『フェイク・マネー』
「そんなのに釣られる馬鹿いるかよ」
と、俺が叫ぶ。
「金だー!!」
「おい!翼!」
時、既に遅し。翼さんは空へ飛び立っていた。翼さんあなたの事は忘れ……た。
よし。これで4人パーティだ。
「陽葵さん、こいつどうしましょう……」
「倒すしかなさそうだけどね……1度でも来たことあるそっちの2人に選択を委ねた方がいいんじゃない?」
「鈴菜さん、学さん。どうします?」
「……こいつなら、なんとか倒せるかも。しかも、ここボスステージみたいに謎のスペースが出来てない?」
いわれてみると確かにそうだ。なんだか、ここだけ地面が下がっていて木に囲まれバトルフィールドになっている。
ちなみに、翼さんはバンカーからボールが出ていくかのように飛び、俺らが見える所の木に見事に乗っかっている。
「まず、奴をどうやって倒しますか?」
「んー……そうだな。まず、俺が奴を酔わせてみようか?そこから、鈴菜?が奴を縛り上げるなんらかの野菜のスキルを決める。そこから、お前ら2人がどうにかして奴を狩れ。いいな?」
こんな感じに作戦は決まった。後は実行するだけなんだが……俺まともに戦える高火力スキルが拘束を燃やしてしまうようなのしかない。
陽葵さんは陽葵さんで、俺もまともになんのスキルが使えるのかわからないし……。この作戦本当に大丈夫か?
「あの……陽葵さん。どうやって2人で奴にとどめを刺します?いくら、体格がアレだからといってとどめなんか刺せませんよね」
「私に任せなさい。一君。なんのために一緒にいると思ってるのよ。あなたの器用さを活かすためでもあるのよ?」
なんだか、今日だけはこの人の背中がとても頼もしく見えた。まぁ、身長は俺の方が高いんだけど。
と、戦いに集中しないとな。
パチンッ。
俺は気合を入れるために自分の頬を叩いた。
「クズリリーさん。私はね、別にあなたと戦いたいんじゃないんですよ。だからね、これで1杯どうですか?」
と、高そうか赤ワインを生成する。
トクトクトク
赤ワインをグラスに注ぐ。
「はいよ」
ペチンッ。バリン。
え。おい、この作戦成功しないとかあり?さっき陽葵さんがかっこいいセリフを言ったり。俺が自分の頬を叩いたりしたのに!?
さすが、クズリリーさん。
「陽葵さん……これ、どうするんすか?作戦もクソもないじゃないですか」
「ねぇ。あの男。偉そうに命令してきてた割に恥ずかしいよねぇー。ひょっとして、ひょっとするとワインが不味いんじゃない?」
「それありますよねー」
と、クスクス笑う。
我ながらにクズだ。俺らこそ本当はクズリリーなのかもしれない。
すると、自分の立場が危うくなってきたクズリリーが、
「ナツノイッパイメハナマニカギル。イエデヒエテナイトココロワクワクシナイ」
このクズリリーはどこの宣伝ロボなんだろう。
「てか、学さん!こっからどうするんですか?作戦決め直しですか?」
「……」
「あのー!学さーん!」
「……あ?俺のワインに文句あんのかこのクソが!テメェなんか俺1人で相手してやるよ」
その瞬間、砂が学さんの後ろでものすごく舞った。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
俺達は草をかぎわけ森の奥にあるという野菜地区を目指す。
「おい。そこに落とし穴が仕掛けてあるから気おつけろよ」
いやいやいや、そこまでして追い出そうとするこの地区はいったい……ていうか、こんなにも戦闘民族なら俺達の助けとかいらなくないか?
「ねぇ、一?ここ本当に危なくない?私達だけでも今すぐ逃げちゃう?」
と、陽葵さんが小声で話しかけてきた。
「その考えいいとは思うんですけど、取り残すのは流石に可哀想じゃないですかね」
「んー、確かにそうなのよね……でも、私こんなところで死にたくないわよ?」
「ていうか、そもそもこの地区を管理してるやつが悪いと思うんですよ」
なんて事を陽葵さんと話していると、鈴菜さんが、
「あ、ここからは注意してくださいね。この世界特有の生き物『クズリリー』が縄張りを張っていますから……」
「なんだクズリリーと何が違うんだ?」
まぁ、グリズリーだったとしても、色々やばいんだけどね。
「そうですね、違いといったらグリズリーに悪知恵が加わった感じですね。でも、その代わりに体格は人間ほどなのでパワーは大してないですね。変な罠にかかりさえしなければ余裕です。相手の攻撃パターンとしては、大金を用意して背後から襲ったりみたいな、汚い作戦ですね」
「まぁ、あからさまに置いてあって騙されるやつなんているわけな……って、ちょっと待て!翼さん離れろ!それは罠だ!」
お金に触れた瞬間にクズリリーが出現していた。とても、カタコトな言葉で、
「マッテタゾォ。シケンカイシダ」
まるで、ゲームのような戦闘シーンが始まった。普通ってこういうの4人じゃないの?1人いらないよね。
べちゃべちゃ
相手の唾液により行動しにくくなった。
よくあるベチャッてなって、動けない。とかではなく、ただ単に汚くて踏みたくないから動きたくない。と、いうような形だ。
『フェイク・マネー』
「そんなのに釣られる馬鹿いるかよ」
と、俺が叫ぶ。
「金だー!!」
「おい!翼!」
時、既に遅し。翼さんは空へ飛び立っていた。翼さんあなたの事は忘れ……た。
よし。これで4人パーティだ。
「陽葵さん、こいつどうしましょう……」
「倒すしかなさそうだけどね……1度でも来たことあるそっちの2人に選択を委ねた方がいいんじゃない?」
「鈴菜さん、学さん。どうします?」
「……こいつなら、なんとか倒せるかも。しかも、ここボスステージみたいに謎のスペースが出来てない?」
いわれてみると確かにそうだ。なんだか、ここだけ地面が下がっていて木に囲まれバトルフィールドになっている。
ちなみに、翼さんはバンカーからボールが出ていくかのように飛び、俺らが見える所の木に見事に乗っかっている。
「まず、奴をどうやって倒しますか?」
「んー……そうだな。まず、俺が奴を酔わせてみようか?そこから、鈴菜?が奴を縛り上げるなんらかの野菜のスキルを決める。そこから、お前ら2人がどうにかして奴を狩れ。いいな?」
こんな感じに作戦は決まった。後は実行するだけなんだが……俺まともに戦える高火力スキルが拘束を燃やしてしまうようなのしかない。
陽葵さんは陽葵さんで、俺もまともになんのスキルが使えるのかわからないし……。この作戦本当に大丈夫か?
「あの……陽葵さん。どうやって2人で奴にとどめを刺します?いくら、体格がアレだからといってとどめなんか刺せませんよね」
「私に任せなさい。一君。なんのために一緒にいると思ってるのよ。あなたの器用さを活かすためでもあるのよ?」
なんだか、今日だけはこの人の背中がとても頼もしく見えた。まぁ、身長は俺の方が高いんだけど。
と、戦いに集中しないとな。
パチンッ。
俺は気合を入れるために自分の頬を叩いた。
「クズリリーさん。私はね、別にあなたと戦いたいんじゃないんですよ。だからね、これで1杯どうですか?」
と、高そうか赤ワインを生成する。
トクトクトク
赤ワインをグラスに注ぐ。
「はいよ」
ペチンッ。バリン。
え。おい、この作戦成功しないとかあり?さっき陽葵さんがかっこいいセリフを言ったり。俺が自分の頬を叩いたりしたのに!?
さすが、クズリリーさん。
「陽葵さん……これ、どうするんすか?作戦もクソもないじゃないですか」
「ねぇ。あの男。偉そうに命令してきてた割に恥ずかしいよねぇー。ひょっとして、ひょっとするとワインが不味いんじゃない?」
「それありますよねー」
と、クスクス笑う。
我ながらにクズだ。俺らこそ本当はクズリリーなのかもしれない。
すると、自分の立場が危うくなってきたクズリリーが、
「ナツノイッパイメハナマニカギル。イエデヒエテナイトココロワクワクシナイ」
このクズリリーはどこの宣伝ロボなんだろう。
「てか、学さん!こっからどうするんですか?作戦決め直しですか?」
「……」
「あのー!学さーん!」
「……あ?俺のワインに文句あんのかこのクソが!テメェなんか俺1人で相手してやるよ」
その瞬間、砂が学さんの後ろでものすごく舞った。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
59
-
-
49989
-
-
841
-
-
361
-
-
55
-
-
70810
-
-
4
-
-
2
-
-
39
コメント