異世界でみんなの飯テロ保護してます!

雪見だいふく

田中さん仕事をサボるな!

1
..!?
「なんだよお前はぁぁああ!」
「忘れましたか?山崎と言います。あの、活動の原動力貰いにきたんですよ?」
「ああ。山崎か。よ、よろしくな」
「え..?なんで私の名前分かるんですか?」
しくじったあああ!!
そうだ、この時の名前は聞いていなかった..(笑)
「もしかして、私を好きになられたとか!?調べてくれたのね..(照)」
「違う違う違うから!お願い!許して泣」
といわけで、俺に後輩が出来ました。
「おう、一、おはような」
「おはようっす!」
「あのな、今日お前出前な」
..焼肉屋の出前?
「あんたね、焼肉だって、出前はあるのよ!?肉を渡すんだけどね(笑)さすが低脳」
「こいつ..怒」
低脳大好きかよ!
「悪いな。今日出前役の予定だった、田中さんがな。だから、すまない」
あいつか、あの仕事サボって指相撲してる先輩か。許さん。
「ちなみに休む理由は..?」
「ああ。指相撲全国大会らしいぞ。勝者はなんとトロール5体貰えるらしいぞ」
..!?異世界要素あるけどそれもらってどうすんの!?
「ト、トロール..?」
「ああ。そうだぞ。楽しみだなー」
やばい..ここの人達色々おかしいわ。うん。
「まぁ、出前来たら行きますね。
2
..プルルルル
ピッ!
「はい、こちら!焼肉デザートダンシングです」
そう、俺も初めて店名を聞いた時驚いた。直訳で『砂漠踊る』って(笑)
「えーっと、カルビ5人前と、豚トロ1人前、牛タン8人前で。マフィン区21番地543―2です」
「承りました。それではすぐに参りますので少々お待ちください」
俺はすぐにその場所を確認しバイクに乗る。
なんか、この世界のバイクは主人公補正的な何かで、自動らしい。主人公補正がやっと出た喜びをかみしめる。
ふぅ..もう少しか風がめっちゃ気持ちいいな。
と、思った矢先..
シュンシュンシュン!!
..!?
3
バイクのタイヤが壊された。
爪楊枝..?
「ふっふっふ、まんまと引っかかるとは、俺はあんたの店のライバル店、マスターナビゲーションだぞ!!」
またかよ、こいつらのネーミングセンスよ。直訳で『航海術師匠』って..
「なんだよ、お前ら、急に突っかかってきやがって」
「おいおい。しっかりヒントをあげといただろ?『カルビ5人前と、豚トロ1人前、牛タン8人前で』ってな!」
「は?意味わかんねぇよ」
「こいつ、低能だ」
4人揃っていうなやぁぁあ
「カルビの脂、豚トロの豚野郎呼ばわり、牛タンの舐めてるよという意味。そして、数字の並び518(こいや)」
「わかるか、クソ野郎!」
「まぁ、俺らと決闘をしろ」
「は..?」
「ぶっ潰す。ライバル店の野郎は。」
なになに..異世界!対戦だ!
敵スキル

『おじさんのつまようじ技術見てたーよ』

名前ひど(笑)
「うっ..」
俺の足に刺さる。
おい、目で見きれなかっただと..こいつの強さを体で実感する。
仕分けスキルが、全く通用しない。
こ、こうなったら..
テクテク
きたか!
スキル発動!

『おトイレの付き添い!』

おじさんの背後に隠れ逃走する!
「ふはは。また挑んで来やがれ!」
「あいつ、逃げてるのに調子に乗りやがって..次会ったら許さん」
なんか、異世界感が出てきたぞ..!

「ただいまー!!」
「ご苦労だったな。金は?」
「あ...」
「金は..?」
やばい肉と一緒に置いてきた。
「ライバル店に襲われて..その..」
「そうか..お前にはまだ早かったか..」
「ごめんなさい..」
「まぁよくあることだ」
「あのー..よかったら仕事終わったらスキル教えましょうか..?」
山崎だ..どうしよう。
「お、おう。頼もうかな。あいつらにリベンジしたいしな」
「お疲れ様でーす」
「こっちこっちー」
俺は早足で向かう。
「あのね、好きよ?」
..!?
可愛いだけあって若干ドキッとしてしまった。
「これはね、奇襲にいいの。ってなわけで、覚えてみてね!」
「なんだ、スキルか。よし、練習してみっか!おーい、サン・チュ!」
「なによ..」
「なぁ、今日の夜開けとくから..」
「んっ..うん(照)」
「おい、バーカ!低脳どっちだよ(笑)今のはスキル『お色家』だしー(笑)」
「むぅ!!許さないんだからね!少し本気にしたじゃない!」
え..それって..まぁいい気にしないでおこう。
絶対に次は負けない。そう決めて俺は睡眠をとった。

獲得スキル
驚き対策

出前の初級術

つまようじ回避マン

お色家

取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術

カルビ名人

迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策

おトイレの付き添い

つまようじ回避マン

お色家

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