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噂の


いつまで休んでも倦怠感がとれず、不審に思った私は自分のステータスを確認したところ[状態]のところに〚全能力値低下:90パーセント 効果時間24時間 スキル使用不可〛とあった。つまり24時間経たないとこの倦怠感が消えないとわかり愕然とした。さらにスキル使用不可のおまけつきだ。
さすがにこの状態でレベル上げは自殺を行うようなものなので、今日は大人しく街を見てまわろうかと思った。ふと、死に戻りこの状態異常は消えるんじゃないかと思ったが、死んだら死んだで代わりにでデスぺナが付くので一緒だと思いやめた。


「ふぅ~やっと着いたよ。こんなに時間がかかるなら死に戻りした方がはやかったかなぁ」

フォレストオオカミの群れとは遭遇せず単体での出現だったためなんとかやり過ごして街まで戻ったが、ここに着くまでに1時間もかかってしまった。
街を少し歩いていると、どこからか肉を焼いたいい匂いが漂ってきて戦闘疲れした私のお腹を「くぅ」と鳴らし、お腹の音を誰かに聞かれたかもしれないと思い周囲を見回してあたりに人がいないことに安堵した。
匂いにひかれ歩いていると露店を出しているプレイヤー達のとこにたどりついた。

「おじさん、焼き鳥2本くださいな」
「はいよ、二本で100Gだ。てか俺はまだおじさんって歳じゃあねえぞ、まだ三十代だ!」

二カっと歯をだしてハードボイルドに笑うおじさんに初期所持金の3000Gのうちから100Gを出して渡した。

「まいどあり!ところで嬢ちゃんはひょっとして噂の発光する金髪美人じゃないのか?」
「ぶっ!ちょ、何よその変な名前は!てかなんでそんな噂になってるの!」

空腹に耐えきれなくなりその場で食べていると焼き鳥屋のおじさんが言った言葉に吹き出し、顔を赤くして恥ずかしさに悶絶した。

「いや、な、嬢ちゃんのことがLWOの掲示板で書かれていたんだよ。…あぁ確かに胸元が光ってるな。」
「~~~~~~っ!」

いきなりのセクハラ行為にさらに顔を赤くして胸を両手で隠しながら焼き鳥屋を睨んだ。

「あ~いや、すまん。別にやましい気持ちはないんだ。噂が本当かどうか確認したかったんだよ、悪かった」
「この光どうにかしたいんですけどどうにかなりませんか」

ある程度警戒を解いた後、この光を何とかしないとまた同じことが繰り返されると思ったが自分ではどうすることができないため何か良い解決方法はないかと思いおじさんに尋ねてみた。

「ん~、それを胸元にしまえば光はもれないんじゃないのか?」
「それがしまっても光が漏れてしまうんですよ」
「なんなんだその変なペンダントは…。悪いなこれ以上俺にはどうすることもできない」
「そうですよね、無理を言ってごめんなさい」
「気にするな。ただ、俺の知り合いに装備を作っている奴がいるから紹介してやるよ。そこに行けばなにかわかるかもしれんぞ」
「本当ですか!ありがとうございます!」

そう言残し頭を下げてからその場を後にした。






「えーっと、確かここら辺にあるって聞いたんだけど。あっ、あれかな?」

おじさんから教えてもらった場所と名前を確認しながら歩いていくと、目的地があるところまでついた。そこには猫耳と猫ひげを付けた青髪の女性がいた。

「えっと、すみません。ここはミーシャさんが経営してる武具店で間違いないですか?」
「ん~?確かにここはうちがミーシャだにゃ。なんのようかにゃ?ここはある程度上級者プレイヤー向けの武具店だにゃ~。初心者はちょっとお断りしてるのにゃ」

「焼き鳥屋のおじさんからミーシャさんの武具店を紹介してもらって……」

っと、ここまで言いかけておじさんの名前を聞きそびれたことに焦ったが続く言葉によって問題がないと判明し安堵した。

「む、にゃんだ、ガルドに紹介されてきたのかにゃ。それなら問題ないのにゃ」
「この胸元の光を目立たないようにしてほしくてガルドさんがミーシャさんならもしかしてと言ったので尋ねたんです」
「にゃ!もしかして君は噂の発光する金髪美人さんじゃにゃいかにゃ!」
「わああああ!その変な名前で言わないでください!ちゃんとマチって言う名前がありますから!」
「恥ずかしがっちゃってマチはかわいいのにゃ」
「もぅ、茶化さないでくださいよ。ミーシャさんこの発光見えなくさせることってできませんか?」
「その初心者防具から新しく防具を新調すれば多少抑えらるかもしれないにゃ。けど、それは試してみないとわからないのにゃ」
「そろそろ新しい防具がほしいと思ってたのでちょうどいいですね」
「防具を作るのは構わないけど、そのペンダントを腕にパンジャみたいに加工して付けたら気にしなくて胸元が光らなくて済むんじゃないかにゃ?」
「あっ………!」


「…おーい!大丈夫かにゃ?」
「っは!だ、大丈夫です。それでお願いします!」

光を抑えることばかりを気にしていたため、付ける位置を変えればいいということに気づかずにミーシャさんからそれを指摘されてしばらく口を開けたまま呆然としていると心配したミーシャさんに声をかけられ我に返った。

「お安い御用だにゃ!それと防具は素材を出してくれればそれで作るのにゃ。」
「じゃあこれでお願いしてもいいですか?」
「にゃ!こ、これって赤熊の素材じゃないかにゃ!まだ最前線プレイヤーの一人も倒せてないはずにゃのにどうして……。しかもマチはソロじゃないかにゃ?」
「い、色々と幸運が重なって倒せたんですよ」

フォレストオオカミと一緒に赤熊の素材を出したとたんにミーシャさんが目の色を変えて詰め寄ってきた。理由を聞かれても、自分でもどうやって倒したのか記憶がぶっ飛んでいるため答えることができなかった。

「かわいい顔をしてマチはかなりの強者だったのにゃ…」
「えっと、これで防具を作ってもらえませんか?」
「勿論だにゃ!こんな良い素材をもらったからには全身全霊で作らせてもらうにゃ!」
「お金はいくらぐらい必要になりますか?結構高いんじゃ…」
「お金は結構だにゃ!余った素材をくれれば大丈夫だにゃ。それにこんな機会をくれたマチには感謝してるからにゃ」
「いいんですか!?ミーシャさんありがとうございます!」
「ミーシャでいいのにゃ」
「ありがとうミーシャ!」








「このペンダントの加工は一時間くらいでできるけどどうするかにゃ?」
「そのくらいならここで待っててもいい?少し店内を見てみたい」
「OKだにゃ。ちょっと待ってるにゃ」

そういって私からペンダントを受け取って店の奥へと引っ込んだミーシャを尻目に店内をのぞいてみた。
いかにも高価そうな装備がズラーっと並んでいて、装備の出来の良さがミーシャの腕の良さを表している。

「お待たせたにゃマチ。これでどうかにゃ?」
「うん、これなら気にならないしとっても素敵だよ」
「喜んで貰えたなら結構だにゃ」

ペンダントを加工してできたパンジャを腕に身に付けた私は付け心地を見ていると、それを見たミーシャが嬉しそうに破顔した。

「今日はありがとうミーシャ。おかげで解決できたよ」
「礼を言うのはこっちの方だにゃ。またよろしくだにゃ!」
「うん、それじゃあまたね、ミーシャ!」















マチ
レベル8
HP:57
MP:18
STR:49(10)
DEF:41(10)
AGI:56(20)
INT:26
DEX:18

装備
頭  :
体上 :初心者の服
体上 :初心者のズボン
腕  :
足  :初心者の靴
アクセ
頭  :
顔  :
首  :
腕  :ファフニールのパンジャ
足  :
耳  :

スキル
【刀】lv9 【察知】lv1 【STR上昇 】【取得経験値上昇(微)】 《赤熊》 《※※※※※》lv2

残りスキルポイント:8
残りアビリティポイント:4

称号
神獣ファフニールの友人》
《森の王者赤熊を討伐せし者》




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