異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした
取り調べ開始と隊長の確信
「それでは早速取り調べを開始するぞ!」
近藤がそう言うとユートの周りにいるだんだら羽織の男の一人が立ち上がる
「はい、新選組諸士調役兼監察という役職の『山崎烝』といいます」
「まぁ私はいわゆる敵情を調査したり隊内を監視したり…まぁ裏で色々嗅ぎ回る仕事っていう認識で良いです」
山崎が出向くというのは即ち重大な事件という事が隊長達に暗黙の内に伝えられるのだ
なぜなら…この男、山崎烝の調べは絶対の確証と信頼があるからである
「それじゃあまずはユウさんの身の上を私が調べた結果…」
「『何もわかりませんでした』わかった事といったら異国人であるというのと…女性に頼まれたら財布の紐が緩む…というくらいです…」
山崎がそう言うと場の空気がざわつく
先程述べたように山崎という男の調べは完璧であり…どのような国のトップや何年もの間捕まらなかった犯罪者の隠れ家なども簡単に見つけれらるのだ
そんな山崎烝がわからない…それは即ち最低でもこの国の誰にもユートの素性を暴ける者はいなくなったという証明である
「貴様!ふざけているのか!」
山崎にそう罵声を浴びせ、一人の男が立ち上がり山崎の胸ぐらを掴む
「そもそも犯罪者ならばこんな茶番は必要はない!さっさと首を刎ねればよい事だ!」
この男の名は『斎藤一』
新選組三番隊隊長でありその剣は新選組最強の名を持つ沖田と同格とされ、組の中でも強い権限を持っていた
「そんな言い方はないだろうよぃ…無敵の剣さんよぉ」
そんな斎藤を見かねてまた一人の男が立ち上がり山崎を掴んでいた手を離させる
「貴様は引っ込んでいろ藤堂、貴様に俺を止める事は出来ん」
この静止した男の名は『藤堂平助』
新選組八番隊隊長であり、斎藤一とは同じく最年少の幹部という事で組の中では斎藤一の暴走を制御する役割を与えられている
「貴方達…いい加減にしなさい…切腹させますよ」
先程から黙って見ていた土方は座ったまま斎藤を睨みつける
その圧は凄まじく…先程まで大口開いていた斎藤は反論することなく元の位置に座る
「すまんなトッシー、だが一旦落ち着くがよい」
近藤は静かに冷静に憤怒する土方を落ち着かせ取り調べを再開させる
「山崎よ、お前の『遺伝粒子』でもわからなかったのか?」
近藤の問に対し静かに頷き返す山崎
すると先程から黙っていた沖田が口を開く
「実はね…僕もハジメンの意見にちょっと賛同できる箇所があるんだよねぇ」
沖田はニヤニヤと笑いながら斎藤の意見に賛同するという事を公言する
「ならば…」
斎藤は沖田が後ろ盾になってくれるなら好都合と思いまた口を開こうとするが今度は沖田に睨まれ、また黙らせられる
「僕がハジメンに賛同したのはこの取り調べの無意味さの事ね…恐らくだけど…ユウ君は絶対に口を滑らせないし過去を僕らに知られる事も無い」
沖田のその言葉に土方はどういう事か理由を求める
「理由?そんなの簡単だよね…ユウ君の目でわかる…この男は強い芯をもってる…たとえ拷問されたとしても仲間の女の子達の名前すら明かさないよ」
沖田のその言葉に同席していた藤堂の部下の一人がある事を口にする
「失礼します、ならば女の方に話させればよい事では?そうすれば何も問題はないでしょう」
藤堂の部下のその発言に鼻で笑って返す沖田
勿論その部下は怒りを覚えなぜそうしないかを尋ねると…
「気付いてないの?そんな事をしたら…僕達は無事ではすまない…でしょ?ユウ君」
沖田のその言葉に場の空気は一気に冷める
そんな事ある訳がない…近藤や土方や聡明な隊長達を除いた者達は確信していたがユートの一言によって考えを改めさせられる
「当然だ…仮に俺の仲間に何かしてみろ…お前ら全員…殺すぞ」
ユートの殺すという発言により一気に場は静まり返る
腐っても新選組…幾千の修羅場を乗り越えてきた猛者共だが…
ユートの殺すという言葉からは確かな自分が殺される姿を容易に想像できる
否…想像せざるをえなかった
なぜなら…既にユートの行動は終わっていたからだ
隊長やその他の人達の全員が斎藤のユートを掴んでいた左手を凝視していた
「何だ貴様等…何故俺の左手を…」
斎藤は自らの左手を確認すると…
斎藤一の左手首から上がごっそりと無くなっていた
「ぐ…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
斎藤は無い事を認識した瞬間に酷い激痛が全身を駆け巡りその場でのたうち回る
「お探しの物はこれか?」
ユートは斎藤の左手首から上の部分を中指をつまんで持っていた
「山崎!」
近藤が山崎烝の名を呼ぶと山崎はユートから斎藤の手を譲り受け斎藤のそばまで近づく
「断面がキレイだ…これなら完璧に治せる…藤堂さん!斎藤さんの手を持っててください」
『遺伝粒子ー超革新的医療術ー』
山崎は何も無い空間から縫合糸を引っ張り出し両手の指に繋ぎ合わせ、斎藤の腕の縫合を開始する
すると三分足らずで縫った後も残らず斎藤の腕が再生した
「これで大丈夫です…中の神経や血管…筋肉等の一つ一つを縫合しました…数分もすれば後遺症なく以前と同じように左手を使えるはずです」
山崎は額に垂れる汗を拭いながらその場に倒れ込む
そして同時にその場にいた隊長とその他大勢は確信する
この男…ユートを怒らせたら…新選組は壊滅すると…
近藤がそう言うとユートの周りにいるだんだら羽織の男の一人が立ち上がる
「はい、新選組諸士調役兼監察という役職の『山崎烝』といいます」
「まぁ私はいわゆる敵情を調査したり隊内を監視したり…まぁ裏で色々嗅ぎ回る仕事っていう認識で良いです」
山崎が出向くというのは即ち重大な事件という事が隊長達に暗黙の内に伝えられるのだ
なぜなら…この男、山崎烝の調べは絶対の確証と信頼があるからである
「それじゃあまずはユウさんの身の上を私が調べた結果…」
「『何もわかりませんでした』わかった事といったら異国人であるというのと…女性に頼まれたら財布の紐が緩む…というくらいです…」
山崎がそう言うと場の空気がざわつく
先程述べたように山崎という男の調べは完璧であり…どのような国のトップや何年もの間捕まらなかった犯罪者の隠れ家なども簡単に見つけれらるのだ
そんな山崎烝がわからない…それは即ち最低でもこの国の誰にもユートの素性を暴ける者はいなくなったという証明である
「貴様!ふざけているのか!」
山崎にそう罵声を浴びせ、一人の男が立ち上がり山崎の胸ぐらを掴む
「そもそも犯罪者ならばこんな茶番は必要はない!さっさと首を刎ねればよい事だ!」
この男の名は『斎藤一』
新選組三番隊隊長でありその剣は新選組最強の名を持つ沖田と同格とされ、組の中でも強い権限を持っていた
「そんな言い方はないだろうよぃ…無敵の剣さんよぉ」
そんな斎藤を見かねてまた一人の男が立ち上がり山崎を掴んでいた手を離させる
「貴様は引っ込んでいろ藤堂、貴様に俺を止める事は出来ん」
この静止した男の名は『藤堂平助』
新選組八番隊隊長であり、斎藤一とは同じく最年少の幹部という事で組の中では斎藤一の暴走を制御する役割を与えられている
「貴方達…いい加減にしなさい…切腹させますよ」
先程から黙って見ていた土方は座ったまま斎藤を睨みつける
その圧は凄まじく…先程まで大口開いていた斎藤は反論することなく元の位置に座る
「すまんなトッシー、だが一旦落ち着くがよい」
近藤は静かに冷静に憤怒する土方を落ち着かせ取り調べを再開させる
「山崎よ、お前の『遺伝粒子』でもわからなかったのか?」
近藤の問に対し静かに頷き返す山崎
すると先程から黙っていた沖田が口を開く
「実はね…僕もハジメンの意見にちょっと賛同できる箇所があるんだよねぇ」
沖田はニヤニヤと笑いながら斎藤の意見に賛同するという事を公言する
「ならば…」
斎藤は沖田が後ろ盾になってくれるなら好都合と思いまた口を開こうとするが今度は沖田に睨まれ、また黙らせられる
「僕がハジメンに賛同したのはこの取り調べの無意味さの事ね…恐らくだけど…ユウ君は絶対に口を滑らせないし過去を僕らに知られる事も無い」
沖田のその言葉に土方はどういう事か理由を求める
「理由?そんなの簡単だよね…ユウ君の目でわかる…この男は強い芯をもってる…たとえ拷問されたとしても仲間の女の子達の名前すら明かさないよ」
沖田のその言葉に同席していた藤堂の部下の一人がある事を口にする
「失礼します、ならば女の方に話させればよい事では?そうすれば何も問題はないでしょう」
藤堂の部下のその発言に鼻で笑って返す沖田
勿論その部下は怒りを覚えなぜそうしないかを尋ねると…
「気付いてないの?そんな事をしたら…僕達は無事ではすまない…でしょ?ユウ君」
沖田のその言葉に場の空気は一気に冷める
そんな事ある訳がない…近藤や土方や聡明な隊長達を除いた者達は確信していたがユートの一言によって考えを改めさせられる
「当然だ…仮に俺の仲間に何かしてみろ…お前ら全員…殺すぞ」
ユートの殺すという発言により一気に場は静まり返る
腐っても新選組…幾千の修羅場を乗り越えてきた猛者共だが…
ユートの殺すという言葉からは確かな自分が殺される姿を容易に想像できる
否…想像せざるをえなかった
なぜなら…既にユートの行動は終わっていたからだ
隊長やその他の人達の全員が斎藤のユートを掴んでいた左手を凝視していた
「何だ貴様等…何故俺の左手を…」
斎藤は自らの左手を確認すると…
斎藤一の左手首から上がごっそりと無くなっていた
「ぐ…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
斎藤は無い事を認識した瞬間に酷い激痛が全身を駆け巡りその場でのたうち回る
「お探しの物はこれか?」
ユートは斎藤の左手首から上の部分を中指をつまんで持っていた
「山崎!」
近藤が山崎烝の名を呼ぶと山崎はユートから斎藤の手を譲り受け斎藤のそばまで近づく
「断面がキレイだ…これなら完璧に治せる…藤堂さん!斎藤さんの手を持っててください」
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