異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

バスの説明とラウラの認識

「ユート殿久しぶりだな、なにやら周りにたくさんの女性を抱えてるみたいだが?」
今回はお前か『武術神バス

「違うよ、あいつらは仲間だ」
変な詮索をせれたら面倒だ

「しかしあの獣人族の娘とは随分と熱い夜を「黙れ」わ…解った」
何度も言うがあれは誤ちという物だ
あの夜の事はお互いに口に出さない様にしてるしな

「それで?この世界に来たという事は我らに聞きたい事があったのだろう?」
バスはこれ以上イジルのは野暮だと察し俺がこの虚無の世界に来た理由をたずねる

「あぁ一つな、この世界の神はお前らだよな?」
「そうだが…それがどうかしたのか?」

「いやヴィクトリア王国の奴らが信仰してる神は『勝利の女神ウィクトーリア』だと言うじゃないか、なんでお前ら以外を信仰してる奴がいるんだ?そしてなんでお前ら以外の神が信仰されてるんだ?」
そう俺が知る限りこの世界の神は
「魔法神アルト」 「武術神バス」 「商業神ソプラノ」 「遊戯神テノール」のはずだ
なのになぜ「勝利の女神ウィクトーリア」が信仰されてるのか気になり来たという訳だ

「なるほど…まぁ別に教えても構わんが一つ条件を付けても良いか?」
「条件?」
きつそうな条件ならなら帰るか

「お前…魔法ばっかり使ってるだろう?少しは剣やら格闘術を使ってはくれないか?我が与えた加護が意味無いではないか……」
……え?それだけ?

「無論だ」
「まぁその程度なら良いぜ、どの道今度試してみようと思ってたしな」

「では教えよう、まずはなぜ我ら以外の神が信仰されてるのかだったな」
「実はな、この世界にいる神は我らだけでは無いのだ、確かに基本は我らが世界の均衡を保っているのだが極稀にヴァルハラやアースガルズの方からこの世界を見に来る神がいるんだ、それが『勝利の女神ウィクトーリア』や『正義の女神ユースティティア』などだ、他にもいるぞ?」
「そして前に一度下界に降りている所を人間が見つけたので人間は彼女らを信仰してるのだよ」

「ん?前にアルトに聞いた時は虚無の世界にしか神は住んでないと言ってたような」
「いや、恐らくアルトが言ってたのはこの世界に移住してる神は我らだけと言いたかったのだろうな」
なるほどそういう事か

つまり俺達がよく聞く神が住む世界『ヴァルハラ』や『アースガルズ』もどこかの異世界の神が住んでるところで『虚無の世界』も同じ様な感じで、そういった神が住んでるところは繋がってるから、神達はたまに他の神が創った世界を見に行っていて下界に遊びに行ってた所を見られたから信仰していると

う~むややこしい

「それで?話はそれだけか?ならば少し我の話を聞いてほしいのだが」
「ん?別に良いけど」
俺は軽く了承した事を後悔する事になる

「話というのはなアルト達の事なんだがずっとユート殿ばかりを見ていて他の事を疎かにしがちになっていてな、それから・・・」
そして三時間程バスの愚痴は語られた

「すまんなユート殿、この様な愚痴を聞いてもらって」
「zzz……!別に良いさ!バスは大変なんだな!」
あぶねぇ、半分寝てたぞ

「そろそろ時間だな、ではまた会おうユート殿」
バスがそう言うと俺は現世へと帰った

「やはりユート殿は面白い男だ」




う~ん…体が動かない……
俺は薄目で周りを見渡すと
右手にはアルカが
左手にはドーラが
そしてなぜか体の上にラウラが寝ている

アルカとドーラがいるのはまだ解る、昨日俺のベッドに潜り込んで来たしな
だがラウラがいる理由が解らなかった

しかしあれだなこれは『両手に華』というやつか?
まぁ現状は『両手と体の上に華』といった所だろうな

俺は起こすのも気が引けるので三人が目を覚ますのを待つ事にした

そしてタイミングでも合わせてたのか三人同時に目を覚ました

「おはよう三人共、俺の体を枕にして気持ち良く寝られたか?」

「う~ん、おはようございますユート……」
「ユート様ぁ…夢にユート様が出てきましたよぉ」
アルカとドーラは平然と俺の挨拶を返す

「おはようユート…あれ?なんで私のベッドにいるの?えっ?えっ?」
「いや正確に言うとお前が俺のベッドの中に入ってきてるんだよな」
ラウラが顔を真っ赤にして俺から離れる

まぁこれが普通の反応だよな

「私が…私がユートのベッドに潜り込んだの!?確かに昨日はなんだかいつもよりリラックスして寝れたけど…あぁ姫…私は汚れてしまったのですね……」
いやいやいやお前もドーラと同じ認識なのか!

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