異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

ゾンビ退治完了

俺達は教会に向かっている
だがしかしその途中でゾンビの大軍と出会ったので現在その大軍を殲滅している


「こいつら一体一体は弱いけどこんなにいたらキリが無いわよ!」
ラウラの戦闘スタイルは弓の様だ

正確にゾンビの頭を撃ち抜いている

「なぁお前が倒したゾンビの浄化はしないのか?」
「あー、大丈夫!この弓は浄化魔法の効果を付与してる矢を撃つから!」
そうなのか
それならラウラの方は任せて良いな


ドーラは常に背に持ってた自分の背丈以上のウォーハンマーを手に取ってぶん回しゾンビ共を粉砕している

「アハハー!みんなドーラが粉砕してやるっすよー!」
なんかドーラの性格変わってね?
まぁクエストに支障は出ないから良いけども


そして問題はアルカだ
今のアルカの防御力ガード値はゼロになっている
ちょっとゾンビの攻撃がカスっても致命傷だ

しかしそんな心配は無用だった
アルカは素早くゾンビの背後や懐に潜り込み
一体一体ゾンビ共の首と胴を切り離している

「ユ~トォ…数が多すぎですよぉ」
「お前なら大丈夫だ」
「ふぇ~……」
まぁ”今の”アルカならなんの問題も無いかな


ん?俺?
俺はドーラとアルカ倒したのゾンビ共を浄化してまわってるがそろそろ教会の方も気になるので俺だけ先に行こうと思う

「ユートも少しは倒してくださいよぉ」
「いや俺は今から教会の方への行ってくる、だからこの場は任せたぞ」
俺はそう言うとその場を後にし教会の方へ走り出す


そして教会が見えてきた
案の定ゾンビ共があと少しの所まで攻めてきている

俺は『転移ワープ』で教会に近づくゾンビ共のど真ん中に転移する



ーシスター目線ー
「主よ…我らの教会を…ヴィクトリアを仇なす害悪ゾンビ共に天罰を与えたまえ……」
シスターは祈っていた

昨夜、教会を守っていた騎士達は全員重症を負っている
しかもシスターの回復魔法では完全に癒す事は出来なかった

シスターは攻撃魔法を使えない
だから祈る事しか出来ない
我らの神、勝利の女神ウィクトーリア様の力を信じ祈る事しか出来ないのだ

「主よ…我らを護りください」
そしてシスターはいつもとは違う事に気づく

「ゾンビ共が襲ってこない?」
いつもなら既に教会の内部まで入り込んでくる頃だが今夜はゾンビどころか物音一つ聞こえない

シスターは気になり教会から出て外の様子を見ると
そこにいたのはゾンビ共を殲滅している男の姿であった

「あぁ主よ……神の使徒を遣わせたのですね…ありがとうございます…」
シスターは嗚咽混じりの感謝の言葉を神に捧げる



ーユート目線ー

さてと……こんな街中じゃああまり辺りに被害が及ぶ範囲魔法は使えないな

「ならあの魔法を試してみるかな」
俺はそう呟くとある魔法を発動させる

『ー静かなる狂奏サイレントメッセンジャーー』
この魔法は俺が『魔法創造クリエイトマジック』の効果で創り出した新たな属性魔法
『音属性魔法』の魔法でその効果は俺が発生させた音を聞いた者を俺の手駒として扱う事が出来る
この魔法は生命体であれば俺の強さ以下の奴なら自由に操れる

そして俺はゾンビの大軍の中にいる数匹にこの魔法をかけて操り同士討ちをさせる
そうする事で俺の負担や街のダメージは大分減る

そして同士討ちをある程度させた後に
「じゃあ俺がやるかな」

『ー振り続ける岩の雨シャワーロックー』
これは土属性魔法で空中に無数の岩を創造し落とす
これだけの簡単な魔法だ

しばらくするとゾンビを全て狩り尽くした様だ
俺は浄化魔法をかけ様としたその時

『ーサークルピュアー』
広範囲の浄化魔法が発動し全てのゾンビが浄化されていく

後ろを振り返るとそこには修道服を着た助成がいた

「あゝ神の使徒よ、良くぞ来てくださいました」
神の使徒?一体なに言ってんだ?

「勝利の女神ウィクトーリアの使徒よ、私はこの教会のシスターをやっております『ベル』と申します」
いやいや、俺はどちらかと言えばアルト達の使徒なんじゃないかな

「神の使徒様、今ヴィクトリアは危機的な状況に陥っていますその危機をどうか貴方様のお力でお助けください」
「ちょっと待て俺は使徒なんかじゃない」

「え?ですがあのゾンビの群れを一瞬で……」
「俺は冒険者のユートだ、今回ヴィクトリアからのクエストでこの教会を護っている」

「そ…そうなのですか……」
そう言うとベルは暗い顔に戻った

「なぁ、この教会に寝れる所はないか?」
「えぇ地下にございますが」

「なら少しの間休息をとりたい使わせてもらうぞ」
「あ、はい構いませんが」
アルカ達の方は問題ないだろう
ていうか今あっちの方から元気な声が聞こえてくる


「ユートー!全部狩り終えました!」
「ドーラも頑張ったっす!褒めて欲しいっす!」
ラウラはその後ろで少し恥ずかしそうに顔を隠しながら走ってくる

「皆様どなたですか?」
ベルがアルカ達に問いかける

「私はアルカナです、アルカって呼んでください」
「ドーラはドワーフ族のドーラっす!」
「私はラウラよ、よろしくねシスターさん」
全員が自己紹介を終えると

「それでは皆さんお疲れでしょう、今夜はゆっくりこの教会でおくつろぎ下さい」
ベルは俺やアルカ達を教会へ招く様に入れる

「ですがまだゾンビが!」
「大丈夫ですよ、そろそろ太陽が昇ります」
アルカは安心したのかベルの案内に応じる

そして俺やアルカ達は教会の食堂の様なところで食事を済ませる

明日ギルドへ行く為に俺はベッドに横になり寝ようとしたがアルカとドーラが俺のベッドに潜り込んでくる

「おいお前らの分もちゃんとベッドはあるんだから自分のベッドに行ったらどうだ?」
しかしアルカとドーラは既に寝息を立て寝ていた

「仕方ないな……」
俺もそのまま寝ることにした

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