異世界不適合者の愚かな選択

meika

奈落

冷たい…それはまるで墓場にいるように冷たい風…
いや、水?
「…ん?うぐ?!」
いたい、全身がいたい、気絶してしまいそうな程にいたい…
「俺…ここは?」
俺は周囲に目を配ったが、どう見ても洞窟だ
「なんで…俺はここに?ここはどこ?、?!うっ」
俺は思い出そうとすると突然頭に激痛が走った
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「お前みたいなのがなんで生きてんだよ!さっさと死ねよ!このゴミが!!」
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「そうか、俺は…」
思い出した、俺はクラスメイトに押されて
その時俺の頬から水が落ちた、それは生ぬるくてどこか切なかった、涙だった
「そうか、俺はクラスメイトに押されたのか…」
別に押されたことに対して泣いてる訳では無いもっと別なことにあった、それは
「あいつら、笑ってたよな、俺が押されて落ちた時笑ってた…」
そう、あいつらは笑ってた、俺が落ちたことを笑ってた、それはつまり、全てはあいつらが仕組んだことだったと今察した
「くそ…俺もバカだな…あいつらをなんで信じたんだろう……」
「グギィィィィィィィ!!」
「なんだ?!」
俺は急に聞こえた声に反応して、咄嗟に立ち上がったが全身に激痛が走りすぐにうずくまってしまった
「やばい、こんな時に俺」
俺はその激痛を何とか耐え、声のする方向とは、逆の方向に走った
しかし、向こうも察したかのように、どんどん声が大きくなっていく
「グギィィィィィィィィッ!!!」
「っ?!」
なんなんだ?!これは?!
追いつかれてしまった、それは、巨大な熊みたいな体格で、背中に翼が生えて、いた、
(気持ち悪い)
おいおい冗談じゃねぇよ!あんなんどうやって相手にするんだよ!くそ!
俺は更に走るスピードを上げ、逃げるが、
「え?」
気がつけば、俺の片腕が無くなった

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