僕と最強幼女と狂った世界

土佐 牛乳

決着とケチャップ 4




 まあどちらにしても僕は彼と戦うんだろうとそんなことを思って、そして、僕は戦闘隊形になった。足をクラウチングスタートの構えのようにして、彼に突進するように構えた。そしていまに動き出しそうな、気持ちで彼をにらむ、彼は、僕のその行動をまるで全て受けてやろうという覚悟の顔で僕を捉えていた。
  やるだけだと僕は覚悟して、そして戦いは、決戦は死闘は始まった。
  一つの煙が僕の前を過ぎ去った、その瞬間僕はスタートを切った。地面をえぐるようにして、彼の前に余白も感じさせないような筋力で移動した。足はまるで弾丸を全体に受けたようなそんな負荷がかかっていたが、そんなものはお構いなしで彼に突っ込んだ。
  右手を殴るようにして体をのめり込み、彼と手の届く範囲に近づくと、肘で彼の塞ごうとしていた腕に僕は変則的な縦に振り下ろすエルボを当てた。
  彼の大きな手のひらに吸い込まれるようにして、僕の肘があたり、僕は彼の手のひらの中指の骨が折れたと確信を促すような音を聞いた。そして怒涛の第二撃、左足手で、彼の大きな丸太のような横腹を、切りさばくようにしてキックした。
  確かに生身の人間に当たったような感触はこの肘と左足に感触として、余韻があるにも関わらず彼は、何もなかったように、僕に反撃を始めた。
  一発僕の腹に、空間に直接にじり込むようなパンチを腹に当てたのである。
 まるで攻撃が全くと食らってはいなかったよううであると、僕は彼のそんな振る舞いに驚きが隠せない。その目を疑うような真実から額からは汗が確かににじみ出ていた。
(スタフェリアはこんな奴と戦っていたのか……)
 僕は改めて彼女の凄さがわかった。僕の肉体は彼女にスタフェリアに強化してもらっているにも関わらず、生身の一般人の人間が分厚い鉄板に穴をあけられないように、僕の攻撃は彼には全くとその威力を示してはいなかったのだ。
  彼は何か虫が付いたようだと、そんな迫力を覇気を僕に浴びせてきた。まるでアリと、人間が戦っているようなそんな戦力差が、僕の考えから生まれるくらいに僕は彼の強さに恐れ慄いていた。そのような自分に乾いた笑いが出た。

「お前の攻撃はそんなものか、鬼も弱くなったものだな」

 彼は、僕にそんなことを呟いていた。まるでがっかりしたようなそんな印象が感じられる彼の言葉であった。

「鬼鬼って、あなたは僕の何を知ってるんですか?」

「イマ〇チオ特集が好きな、特殊性癖のある高校生だろう?」

「なんでこの前コンビニでその本を買っていることがわかったんです!」

 こいつはエスパーなんだろうか。しかし僕がそんな本を買っているだなんてなんで彼は知っているんだ。彼は知っている理由を事細かに説明しだした、

「昨日偶然コンビニでお前のような男の子がエロ本を買っていったのを覚えていてな」

「……とにかく、スタフェリアには内緒ですよッ!!」

 僕は、そう言って彼にパンチを当てた。それをボクサーが練習相手にパンチを受けて止めているように彼は平手で僕の攻撃に反応していた。彼がハンマーを使わないことに彼が僕に手を抜いて、ましてやこのような話に持ち込んでいることに僕は、彼からとんでもないような屈辱を受けているんだろうかと考える。彼があまりに僕が弱いから僕のことを殺さないように体力消耗をさせているのかもしれない。なんともまあ、最初は本気を出すといっていたにも関わらず彼のそのめちゃくちゃなやり振りに僕は堪忍袋の緒が切れそうなほどに許せなかった。

「本気で来てくださいよ!」

「ワシの攻撃を受けるとお前死ぬだろう」

「まあ死ぬのはあなたなんですけどね!」

 僕は彼に大振りのパンチを顔面に当てるようにして突撃した。彼は僕の素人ぶりに呆れているのかもしれない。それが僕には許せなかったのだ。

「しかしよ、なぜ私が本気を出さないのかお前は本当にわからないのか?」

 彼は、僕にそんなことを投げかけた。まるで何か大切なものを落としたことを教えているように。それは当たり前のことが駆けているかのようなそんな声音であった。
 僕の攻撃を赤子を捻るようにして、片手一本で彼は受け止めた。

「知りませんよ、あなたがお人好しだからでしょう?」

 僕はそんなことを言った。彼が本気を出さないのは彼の娘である一二先輩がまだ僕に気があると思ってそんなことをしているのだろうとそんな考えになったけれど、一二先輩の僕のあの言いぐさだと、僕のことなんてそんなに気にはしてないだろうという結論にたどり着いた。それは彼女が僕にとってまだ気があるという前提であった。なんともこのような考えが浮かぶような僕は、どこまでナルシストなんだろうかとそんなことを考えていたんだけれど、しかしながら、やっぱりそれしか思いつかなった。そして僕はいつからこのようなナルシストになったんだろうかと、そんな自分の全くと違うキャラになってしまった僕にあきれかえっていた。どこまで僕は空っぽで軸がブレブレなんだろうかと。
  そして僕はどれほどまでに天邪鬼なんだろうかと、口がニヤついた。

「お前が本気を出していないからだ」

 彼は当たり前のことを堂々と答えていた。僕はそんなことは知っていた。僕はそんなことは頭のてっぺんから、足のつま先まではっきりと、それは全くと、さもそれが僕自身であるかのように、それは変わらない問題を永遠に答えるかのように僕は答えを知っていた。

「そんな…… そんなことはないですよ」

 それがどうしたんだろうか、どうすることもなかった。彼を倒さなければスタフェリアが、2対1になる。だから倒さなければならない。そんなことは知っている。なんで決心は見かけだけはあるのに、心には宿らないのか?なんでだよ?いつまで僕は甘ったれなんだろうか。そうかそれは彼女の関係者であったからだった。彼女と会う前に僕はタスクという人物を虫を殺すようにして殺していた。つまりは、僕はスタフェリアの気持ち以外の、心と体の一致がなっていなかった。スタフェリアのためになら僕はいくらでもできるはずだと僕は自分に言いかける。なあできるよね僕?そうとも。

「わかりました。覚悟してください。本気の僕はそれは間違いなく、誰よりも負けないという自負と確信と、自信がありますよ。まるで一瞬の”い”で決まってしまうかもしれません」

「お互いに守るべき戦いのためだ、躊躇せずに本気でこい」

「わかりました。僕はあなたに勝てるという確信をしているわけではない。しかしながら僕というもにもやっぱり譲れないものがあなた同様にここの僕の中にある。それは決して天邪鬼で出ている言葉ではない。僕の命にかけて。つまりそれはあなたが初めに訳の分からない言語で喋っていたにも関わらず僕とこのように普通に、まるでいつの間に僕がほんやくこんにゃくを食べてしまったというそんな事実がないように、僕もまたあなたに勝つという目標から、先輩のことも考慮せずしてあなたを倒します」

 僕は真剣であった。やっぱり彼女のスタフェリアのためにもいままでのようなふざけた真似はできるわけがない。だからこそ僕は全てを捨ててスタフェリアのためになる。
  ただそれだけであった。改めて戦う決心ができた僕であったのだ。















コメント

コメントを書く

「その他」の人気作品

書籍化作品