僕と最強幼女と狂った世界

土佐 牛乳

日常無常



 日曜朝のスパー戦隊シリーズを見て、ふと思った。それは、この世界には、ヒーローと言う存在はいなくとも、”怪異”のような、異能の存在は確かにあり、いまこうして、僕がおととい相手をしたような人たちとまたもや、あたりまえに、それが日常として、息をするようにして、彼女と契約を交わしてしまったため、目を閉じて確かめる。これからも押し寄せる闇と戦うことになるのだが、いい加減に鹿目まどかちゃんがかわいいので、このそのバケモノの頂点にいるような彼女、スタフェリア改め、スタフェリア・アブソリュータ・ウロボロウスは、確かに、高らかに、自らを神のように、高貴なる存在として、こう訴える。

「あさごはんとやらはまだかのう?」

 チラッチラッとこちらを確認しながら、彼女は作ってくれと要求をしてきた。それはどうももぞもぞしているような、かわいらしい小動物のような動きでもあった。

「まだッ・フィナーレ!!」

「マミるのではなく、夜久るぞ」

「野球の球団のような語呂してるな。東京夜久るぞスワローズみたいな」

「毎回のように畜生、お前の首が飛んだら見てられんわい」

「確かに見るに堪えない図、いや野球だ」

 俺は重い腰をスファーから、あげると台所へと向かい調理を開始しようとした。朝は軽いパンで、残りはおとといの残りのサラダでいいだろう。
  すぐさま、食パンをトーストに突っ込んで3分ほどに調節をしたのち、スタフェリアに何か飲み物を飲むか聞いてみることにした。

「スタフェリア、飲み物は何がいいんだ?」

「そうじゃのう、ミルクでいいぞ」

「ミルクだな」

 温かいものがいいだろうと思い、小さい鉄製の鍋の中に牛乳を目安にして二杯ほどいれて、火をつけた。そして、冷蔵庫から、サラダを取り出し、彼女と二人分を入れる、
  すっかり、数日足らずで彼女と共に過ごし馴れてしまったようだなと、そんなのんきなことを考えながら、今日の戦闘について考えてみた。

  相手は竜登大司、通称竜殺しの男。まさに現代に生きるサムライのような恰好をしていた。それほどまでに彼のその、放たれたオーラというものは、時代錯誤というわけでもないわけでもないが、しかしながら、通常の人間とは間違いなく、一片の狂い無く、絶対に、違うことが、この素人目の僕にでもわかったわけであるが、しかしながら、調子に乗ってしまった僕は、彼の挑戦を潔く、まるで漫画の主人公のように、それは、バトル漫画の一場面のように、簡単とその誘いに乗ってしまった。

 すると、思考をさえぎるようにして鍋のミルクが、いい感じに暖かくなっていた。すぐにコップを取り出し、あつつと言いながら、彼女のソファーに寝転んでいる前の机に持ってきた。そして、もう僕の家族の一員のように気が抜けながら、寝ながらテレビを見ている彼女に、一言聞く。

「朝ごはん食べるか」

「あ、まてい、いまはいいところなんじゃ、もう少し待てい」

「わかった、目の前に置いておくから」

 するとこくりとテレビを見ながらうなずいている彼女。しかし、こう考えてみるとロリ幼女とひょんなことから一緒に僕の家に住んでいるなんて、まるでライトノベルのような展開だなと、そんなことを思いながら、彼女とテレビを、何かのアニメだろうか?それを眺めながら、ぼーっとしていると、トースターの出来上がる音が鳴った。トースターの冷蔵庫の右手まで、のそのそと歩いてさらに移すと、冷蔵庫からマーガリンを取り出して、さっと塗り、今日は一枚だけでよかったので、彼女のパンとサラダをさらに移し、彼女が座っている前まで持っていった。

「ほら、なかなかおいしいから食べてみてくれ」

「たしかにいい匂いじゃのう」

 ちょうどCMにさしかかったところで、彼女は焼きたてのパンを一口頬張った。

「おむにゃおちむにゃいむにゃ」

「飲み込んでから喋ろ!」

 そう言って、自身の分のパンとミルク、サラダを彼女の隣へと持っていった。
  まるで家族のようであり、なんとも他人といるような緊張感はまったくと無い。
 僕が天涯孤独となってから長らく忘れていた、家族というものに、僕はその瞬間を、一瞬一瞬、一秒すらも、噛みしめていた。彼女に好意を抱きながら彼女と言う存在に、安心感も生み出していたのだ。それは、まるで交際をすっとばして結婚をしてしまったカップルのようでである。彼女が僕のことをどう思っているんだろうか?

  彼女が、幼女体系ということもあり、そのような変な妄想などは、まったくというほど無いわけであるといえばあり、ないというわけでもなかったりするものなのではあったりするわけで、要するに僕はそこまでストライクゾーンは、広いわけでもなく、狭いわけでもなく、ただランダムにあっているわけであった。つまりはそういうことだった。

「いやしかし、スタフェリア、お前っていったい歳はいくつくらいなんだ?」

「女性に歳を聞くなど…… 失礼だとは思わんか?」

「あ、たしかに。聞いてなかったことにしてくれ」

「……一万年と2千年じゃよ」

「愛してるうううううううううううううううううううううううう」

「やかましいわい!」

 どうやらCMが明け、アニメの続きが始まったようだった。

「しっかし、お前ってアニメとか見るんだな」

「おうよ、わしの中にある絶対領域でいろんなものが見れるテレビがあるからのう」

「へえ、そりゃ暇はしないな」

 あの白い空間のなかにそんなものがあったとは、しっかり見ていないぼくであた。

「意識をそこの中に入れて、アニメを見ておる」

「いいなそれ、うらやましいよ」

「余がもう一度お前を喰えば、そこで遊び暮らすこともやらんことはないぞ」

「さすがに嫌だよ、引きこもりは体にも、精神にも悪いからな」

「そうか」

 そっけなく答えると彼女はミルクを飲んでテレビをまたも見ている。
  しかし…… 今日の夜には、戦闘が始まるというのに、僕は一体のんきに何をやってるのだろうか。まさに平和ボケの糞やろう人間となっていた。
 さすがにこういうわけにもいかなかった。せめて何か行動に移すべきだ。

「スタフェリア、今日のためにも、稽古をつけてくれないか?」

「やめとけ、あやつとは戦ってはダメじゃ」

「やってみないとわかんないだろう」

 急に俺はあることを閃いていた。勝てないのなら、いややり方はいろいろある。

「無理なもんは無理じゃ。怪異討伐専門の組織じゃぞ」

「だからだよスタフェリア」

「……何を言っておるのじゃ?」

「だからそこの弱点をつくんだ」

「フフッ 面白い。この余に聞かせてみろ]
















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