ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

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中世の通貨って?



中世ヨーロッパで使われていた通貨はいろいろな種類があります。
中世初期はローマ帝国の通貨や中東方面のディナールやビザントを使っていましたが通貨自体の流通量が小規模だったためゲルマン社会では物々交換が主流だったようです。


中世ヨーロッパ時代独自の貨幣制度が作られたのはカール大帝の貨幣制度改革が起点と言われています。
カール大帝が定めたLsd通貨単位はローマ帝国の重量単位と貨幣制度に基づいているそうです。
Lがリブラで、sがソリドゥス、dがデナリウスで、フランス語だとリーブル、スゥ、ドニエとなり、英語だとポンド、シリング、ペニーとなり、どの言語にも対応する表現はあり、例えばイタリア語ではリブラはリラ、ドイツ語ではペニーはペニヒとなります。


表現が何であれ、カール大帝はL=20s、s=12dと決めており、伝統を重んずる英国では20世紀まで1ポンド=20シリング=240ペンスの貨幣単位が継続していたそうです。


貨幣制度を決めましたが貴金属の産出量や流通の際の摩耗、わざと複合率を削って悪貨を作ったりして貨幣の信用度が低下していきました。


12世紀ごろに起きた農業技術のハッテ人による余剰作物、商業の活性化、日常生活で使える少額貨幣の需要に応えるようにヴェネチアでグロス銀貨が生まれました。
13世紀に入ってドゥカート、ジェノヴェーゼ、フローリン金貨が生まれ中世の貨幣経済は銀貨と金貨が基準となりました。


安定した貨幣制度ができて問題がひとつ起きました。それは遠方への行商の際大量の貨幣は重く、道中は盗賊の襲撃が心配されました。
そこで生まれたのが信用取引による為替手形がイタリアで生まれ、両替商といった職業が生まれたと言われています。

          

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