ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

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遍歴学生って?



遍歴学生とは各地を旅しながら、勉学を学ぶ人物のことをいいます。
大抵は地方から都会にある大学へ向かう人のことを遍歴学生と言います。

遍歴学生はよく移動します。理由としましては中世時代の大学は固有の建物は無く、授業は教会の広場などで行われていたようです。
その為、都市当局とよく揉めていたなんて言う話があります。
例えば都市側は教会の広場で市を開こうとします。ところがその日は大学の授業がある日だったために揉めた。
また広場を使うなら利用料よこせと都市当局が迫り殴り合いになったなんて事件もあったようです。


こんなトラブルを起こせば逮捕されると思いますが、12世紀頃に教会によってハビタという特許が発行され、学生が問題を起こした場合、都市から出ていけば罪に問われない【逃散権】というのが生まれました。
これによって大学の教授や学生は別の都市へと移動すれば元いた場所での罪には問われない様になりました。
この逃散権での移動のお陰で学問の伝達に一役買ったなんて言われています。
有名なのが12世紀のパリ大学のストライキで、このストライキで離散した教授や学生が逃亡先でアンジェ大学やオルレアン大学を設立したと言われています。


遍歴学生ですが旅をするには先立つものが必要です。路銀を稼ぐためにやったのが村での読み書きの講師、芸人として芸を披露したり、乞食になったり、果ては詐欺を働いたり強盗したりと様々な手段でお金を稼いだようです。


13世紀のパリでは遍歴学生限定の勅令で「殺人、追い剥ぎ、押し込み強盗、姦通、生娘の誘拐暴行禁止」という物があったそうです。
しかもこういった勅令度々出されていたなんて話がありました。

          

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