ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ
傭兵って?
傭兵という職業は古代から存在していました。
国や都市が傭兵を雇うのは貨幣経済の発展で徴兵を免れたり、ペストなどの疫病で自領から出せる兵が減ったこと、自領の市民を犠牲にしない戦力を求めてだったといわれています。
12世紀頃の傭兵は食い詰め騎士や叙勲式の資金が支払えない従卒、職のない農民職人が個人で行う仕事だったようです。
14世紀頃からは組織化された傭兵団と呼ばれる物が誕生しました。有名なところでスイス傭兵、ジェノバ傭兵、ランツクネヒトといった傭兵個人個人が戦場に参加するのではなくチームを、陣を組んで集団戦術を行うようになり、中世の戦争の概念を変えていきました。
傭兵は都市部の酒場などにたむろし、都市や領主からの要請や売り込んでいました。酒場の中には傭兵と契約してマネージャー的立ち位置で仕事を仲介したりしたそうです。これが昨今の中世ファンタジーの冒険者ギルドの原型モデルとも言われています。
傭兵は雇用主に決まった期間雇用されます。契約金は基本後払いだったそうで、契約金を踏み倒すために契約した傭兵に危険な仕事をさせて死亡させようとしたりして、傭兵側も逃げたり、敵側の傭兵と口裏合わせて戦ってる素振りを見せたりしていたようです。
戦場で捉えた捕虜の身代金請求、略奪権を持つ代わりに食料は自腹、矢など消耗品なども契約によっては自腹だったそうです。
傭兵に与えられる略奪権には一応ルールが有り、略奪対象は敵兵の武具や馬が中心で、非戦闘員の食料や家財の略奪、暴行は軽蔑される行為でしたが、大抵の傭兵はルールを無視していたようです。
ちなみに騎士は略奪を恥ずべき行為として参加しないように言われていましたが、臨時収入のチャンスには抗えなかったようです。
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