ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

中世の戦争って?



中世時代の戦争は全体的に1000未満の小規模な戦争が多かったそうです。
大規模と言われるのは聖地エルサレム奪還を目的とした十字軍遠征、百年戦争と言ったところでしょうか?


小規模だった理由は封建制領主と契約を結んだ騎士の数の少なさと、領主が王の戦争に参加する参戦義務日数は1年あたり40日までという日数制限があり、この40日の日数も数え方が曖昧で王の陣地に到着してから40日なのか、自分の領から出発した日から40日までなのかが不明で、戦争中自軍が不利になると「あ、今日で40日目でした、お先に失礼します」と言って逃げ帰ることもあったそうです。


逃げ帰ったら王がいなくなって困るのではと思いますが、大抵は勝った方の王に「あ、雇用契約お願いします」と言って主人を変えて生き延びていました。


中世初期の戦争はフェーデを盾にした他領への略奪戦争や蛮族地への侵攻、または蛮族の襲撃を防衛と言ったものでした。


我々がイメージする大規模な戦争が始まったのは13世紀頃と言われています。
この時代から自前の兵力だけでなく、傭兵を雇ったりして当時の中では大規模な戦争が起きていたそうです。


戦争する際にはまず王がお触れを出し傘下の領主から兵を集めます。
軍隊は領主と領主に仕える騎士、従卒たちなどが軽装騎兵、歩兵として付き従い、その下に賦役や徴募兵として集められた農民たちや傭兵でした。
一種の連合軍なので命令系統はぐちゃぐちゃ、酷いときは言語すらぐちゃぐちゃで軍として成り立たなかったこともあったようです。
領主は自軍の損害を恐れて弱腰、騎士は功を焦って命令違反を繰り返したりした(命令違反の罰として後ろに回されたり、部隊全員の馬を没収なんてこともあったそうです)


指揮官は王が参戦するなら王が、王が出ない場合は爵位の高い者や最も兵を多く集めた領主が指揮官を勤めたそうです。


異文化圏や異端勢力への侵略以外は中世の戦争はスポーツ的な要素もあり、野戦であれば開戦場所と時間の選定(幾つか候補を攻める側が提案し、防御側が候補から戦う場所を選ぶ)開戦時期は7~9月、冬はお互い嫌がって戦争しなかったそうです。


戦争当日はお互いの紋章官が相手に向かって自軍の正当性を謳い、弓矢で攻撃、騎士突撃、最後に歩兵突入し、日没になればおつかれさまーという感じで自軍に帰りました。
敵側の怪我人を捕虜として捕まえて騎士なら身代金を、農民なら鍛冶師や大工と言った職人でない限りは鉱山かガレー船の奴隷として売られたそうです。
ちなみに死人は基本土葬でしたが、異教徒は火葬でした。火葬の理由は異教徒は死ぬと悪魔に体を乗っ取られてゾンビになると信じられていたそうです。

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