ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ
紋章学って?
紋章学(ヘラルドリー)は中世世界で重要なものでした。
11世紀頃から騎士や領主は兜と鎖帷子で武装し、集団戦を行うようなりましたが、ここで一つ問題がおきました。皆似たような武装なので誰が誰なのか、敵か味方かわからないという問題が発生、解決方法として盾や旗に自分たちのチームだと分る目印符号を付けたのが紋章の始まりだったと言われています。
12世紀頃から紋章は陣営を知らせる符号から一族の家系図のようなものとして使われるようになっていきました。
13世紀に入ると紋章のモチーフで竜や獅子は王族のみとか、婿入したらこの部分に紋章入れると言ったルールが出来たと言われています。この頃から騎士のサーコートに紋章が刺繍されていたそうです。
紋章は個人識別のために使われ紋章はその一族固有のもので同じ図案を別の人が使ってはいけないというルールが有りました。
紋章被りがないか調べるために紋章学や紋章官が生まれ発展したとも言われています。
紋章を継承する際には兄弟で地位にあった図形が刻まれたそうです。つまり盾を見ると「お、お前~~さんの家の分家の三男か」と一発でわかったそうです。
特に紋章官を悩ませたのが婚姻でした。結婚すると双方の紋章を混ぜた紋章を新しくデザインするのですが、家柄や家格によってデザインにクレームが入れられて何度もリテイクされて婚姻破談しろと愚痴った紋章官の日記もありました。
グラフィックデザイナーやイラストレーターが異世界トリップして紋章官として紋章をいろいろデザインする話とか面白くないでしょうか?
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