ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ
城内の生活って?
中世世界の城に住む領主や臣下達の生活は地位や役職によって大きく変わっていました。
領主とその家族は起床すると沐浴と洗髪をして身だしなみを整えます。ネット小説などで貴族の家に宿泊して就寝前に風呂に入ったりするのは実は間違っているかもしれません。欧州諸国は入浴は朝に済ます風習らしいです。
身だしなみを整えた領主一家は朝のミサに参加し、この時に簡単な朝食を取りました。
ミサの準備をする聖職者や沐浴や朝食を用意する使用人は領主よりも早く起きていないといけません。
ネット小説などで夕食が豪華な食事であることが多いですが、宴会でも開かない限りは中世時代は昼食を豪華に、夕食は当時としては非常に遅い時間にあっさりとしたもので済ますことが多かったそうです。
領主の仕事は領土の管理者として家令と代官と打ち合わせをして運営方針を決定します。
家令と代官は運営方針で決定した事項を使用人や賦役に従事する農民に伝えて仕事に従事しました。
決済や判例に必要な公文書の作成は礼拝堂付きの司祭が担当しました。文字は基本ラテン語だったそうです。
運営方針を決定し、他に仕事が無い場合は領主は宴会や狩りを行って余暇を過ごしていたそうです。
領主の奥方は召使に指示して掃除や洗濯、乳母に子育てを任し、刺繍や機織り、客人が来ているなら歓迎も奥方の仕事でした。
奥方の余暇の過ごし方は侍女たちとの会話や吟遊詩人など招いてサロンを開くこと、ラテン語や詩歌の勉強だったそうです。
騎士や従卒は城の警備、武芸や弓、馬術の訓練がメインで、領主が狩りに出かければ付き従いました。
小姓達は領主や奥方の食事の際の給仕がメインで、領主の子供(男児)と共に武芸に励み、礼拝堂付き司祭から勉学を学んだそうです。
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