ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

代書人って?



中世世界の識字率はとても低かった。
そんな時代だから生まれたのが代書人(代書屋)と呼ばれる人達です。
伝言、嘆願、恋文、文字を書けない人の代わりに文字を書く仕事はかなり需要がったようで、大きな都市では代書通りなんて呼ばれる代書屋だけの屋台が立ち並ぶ通りがあったそうです。
とある資料ではパリに代書屋の屋台のない通りがないと言う文面がありました。


代書屋の仕事で多かったのがラブレターだったそうです。
貴族や商人の屋敷で働く女中が買い物の途中に代書屋によってラブレターを書いてもらってたそうです。


「女たちは、まるで贖罪司祭に罪の告白をするように、庶民の秘書の耳元で囁く。彼女たちにとって代書屋の屋台は立て付けの悪い告解室のようだった」


上記のような文もあり、結構お客さんが入っていたように見えます。


次に多かったのが商人達の帳簿の記帳でした。
ただ、文字は書けても計算ができなかったり、下手すると主である商人が読み書きできない、計算できないのを逆手に取って売上金を着服していたなんて文面もありました。


最後に嘆願書。
手元の資料を見る限りでは領主にと言うよりは都市の参事会の議員への嘆願だったようです。
議員さんといえば都市貴族、どうやって嘆願書を手渡したかというと、代書屋という職業は写本師が副業で行ってることが多く、写本師は教会業務のため偉い人と合うことが多かったことからアポイントメントが取りやすかったようです。


無論詐欺師も多かったようです。(相手が文字読めないことを良いことに適当な記号を文字と言い張ったり、議員とコネがあると言って嘆願書渡す手間賃をだまし取ったりなど)



作品に活かすなら詐欺の代書屋を捕まえる話や、偽造文書を作って貰うとかどうでしょう?

          

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