ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

公示人って?



公示人とは識字率の低かった中世ヨーロッパで法令が公布された看板や告知をする役職の人です。
公示人は王や領主が定めた法令や罪人を処刑する際の罪状と刑の執行内容を告知する公務員でした。
公示人になるには町の名士と言った当時の社会で厚い信頼を得ている人物が条件でした。


公示人が告知する際の方法は13世紀頃のパリでは3名のトランペットを吹く陪審員を連れて公示人は馬にまたがり手に持ったベルを鳴らして「いざ、聞くが良い。国王陛下におかせられては……」といった感じで辻辻を回り告知していったそうです。


市場の項目で書いたように公示人は公務員ですが副業として市場での商品の宣伝をすることがありました。
公示人に宣伝してもらうには料金が発生し、公示人は売上の何割かを税金として国に収めないといけなかったそうです。
どれくらいの額が納められたかは不明ですが、ある資料では「国家の重要な財源の一つ」という文面がありました。


この公示人には一つの法がありました。
悪い知らせを持ってきた公示人に危害をくわえてはいけないという法律です。
こういう法律ができるということはそういった事件があったんでしょうねえ。
ちなみにこの法律制定後に公示人に危害を加えると王の声に反逆したとみなされたそうです。

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