ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

兄弟団って?



兄弟団とは遍歴職人や下働きの職人、ギルドに加入が認められない職人達が作った組織です。
現代なら労働組合が近いでしょうか?


元々兄弟団は宗教的な組織で、死後の平穏を得るためにきちんとした埋葬が行われるよう加入者同士が見張り遂行するのが目的でした。
入団者は金銭的、人的に助け合うことが義務付けられ、団が定めた聖人を崇拝、契約した修道院にろうそく納めやミサの手伝いや雑用をしました。
会費がありましたが、これは団員の埋葬費と維持費に使われることが義務付けられ、私物の購入や宴会などに使ってはいけなかったようです。


中世後期になると宗教色が薄れ、職人達の地位向上を目指した労働組合的な組織になっていきました。
宗教活動も行っていましたが、団員同士が結託しストライキを起こしたり、職人宿と呼ばれる兄弟団と契約した宿屋や酒場がありました。


職人宿は会合を開くスペースや、同じ兄弟団の遍歴職人の拠点でもあったようです。
遍歴職人は街につくと自分が所属している兄弟団の職人宿に向かい、歓迎と職の斡旋をしました。
兄弟団が仕事を斡旋できない場合は3日の職人宿の宿泊と路銀を渡す義務がありました。


その為、部外者が遍歴職人の身分を偽って詐欺を働くことが発生し、同じ兄弟団にしか通じないあいさつやステップが生まれました。
この秘密の挨拶やステップ、宗教活動などから後々の秘密結社と呼ばれる組織に昇華されたと言われています。




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