ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

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遍歴職人制度って?



遍歴職人制度とはギルドに所属している職人が親方の昇級試験を受ける前に数年間諸国を遍歴して新たな技術を学び、人格を磨く制度です……表向きは。


実際にはギルドの親方株(株=親方である権利、身分証明)には定員制があり、ギルドの規約や都市を管理する参事会や領主国王から数を増やすことを規制されていました。
また15世紀に入ると都市経済の発展の頭打ちなどからギルド側も親方を増やす=同業者が増える=商売が成り立たないという構図から親方を増やしたくありませんでした。
商売を続ければ職人は増える、親方にさせず使い潰せば暴動が起きる、そんな彼らの数を調整できるそういった大人の事情も踏まえて生まれたのが遍歴職人制度でした。


遍歴職人制度が施行されたのが1375年のハンブルグの皮なめしギルドらしいです。
と言っても当時は義務ではなく、向上心あるなら旅出るよね?スキルアップしたいよね?親方なりたいんでしょ?というぐらいの空気で旅出させていたようです。


遍歴職人として旅立つ時、親方は旅立つ職人に職を示す帽子、杖と短剣と路銀を渡しました。

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