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ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

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刑吏って?



刑吏、あるいは死刑執行人、もしくは獄吏と呼ばれる職業の人々は都市という環境で発達した法秩序です。


古代から中世初期では犯罪者を捕らえ、刑を執行するのは被害者である原告やその一族でした。
犯罪者を捉えるには被害者一族が武装と相応の戦力を持っていなければ実行できませんでした。


都市内部での武装や騒乱を禁止した都市部では非武装の市民に変わって罪人を捕らえ、刑を執行する存在が必要となり、生まれたのが刑吏です。


刑吏は犯罪者を勾留し、判決に合わせた刑罰を与えます。また、裁判の証拠となる自白を得るための拷問も刑吏の仕事でした。
ちなみに処刑や拷問の経費は被告負担、支払えない場合は都市の税金で賄ったそうです。



刑吏は処刑の仕事がない時は市街地の家畜の死体処理をしその皮革を売却する皮剥、町中の汚物を処理する掃除人、娼館や賤民専用の酒場の運営(賤民専用の酒場は監獄の地下に設営されてた)などしていたそうです。


刑吏は主に男性の仕事でしたが、女性の罪人に対しては刑吏の一族の妻や娘が拷問や処刑を執行する【鞭打ち娘】なる職業もあったそうです。


刑吏は罪人からの自白を得るために拷問します。拷問はあくまで自白を得るためなので罪人を死なせないようにする必要がありました。結果、刑吏は人体構造や医学に詳しくなり医者を副業にしたり、時折貴族などがお忍びで治療を求めることがあったそうです。


刑吏は当時賎民の職業と忌み嫌われ差別されていました。
理由としては刑吏は参事会などから雇われた役人であること、武器を持たぬ市民を殺す役割や忌み職と呼ばれる職業を副業で行っていることから差別されたと言われています。


実際にドイツでは都市部から農村にやってきた男と農村の男が一緒に飲んで盛り上がったが、都市部の男の仕事が刑吏とわかった瞬間農村の男は悲鳴を上げて自殺し、刑吏は許可を得ずに酒場に入ったとして殺されたという事件があったそうです。
なぜ自殺したかというと、刑吏と仲良くしたら魂が汚れる、賤民として差別されるなど色々あったそうです。


なぜ刑吏が酒場に入るのに許可がいるかというと、刑吏には当時厳しい法律が定められていたようです。
1:一目で刑吏と分かる服装や鈴を着用する。
2:一般人との接触禁止、刑吏に触れたものは問答無用で賤民扱い。
3:刑吏の結婚相手は賤民のみ。できれば結婚しないでほしいという一文もありました。
4:市場での買い物禁止(上乗せ料金で買ったか、第三者を仲介して買い物していたらしい)
5:町中に住居を持つこと禁止(墓場や町外れに家を構えたそうです)
6:死んでも埋葬禁止(棺を担ぐ人すらいなかった。埋葬は刑吏の一族同士で身内で墓地の外れや自殺者専用の墓地に埋葬)
7:刑吏の子は刑吏
8:一般人にあったら視線を合わせず道を譲れ


こんな感じで厳しい法と差別がありましたが、実は刑吏は人気職でした。
理由は一言、儲かるのです。
手元にある資料では刑吏の給料はフランス方面の刑吏で火あぶり90リーブル、火あぶり後の灰の処理6リーブル、拷問15リーブル、絞首30リーブル、絞首台への貼付け3リーブル。
更に固定給として麦樽10個前後、住居、乾草、衣服、布地、薪などの燃料が支給。
上記の副業、更に罪人の死体(血や頭蓋骨が薬になった。罪人の死体を解剖用の検体として理髪師などが買い求めた)
司法杖の売却(死刑執行時に司祭が罪人の頭上でこの杖を折る。折れた杖は当時魔除けとして人気だった)
罪人の遺品が刑吏の所有物として認められました。
罪人を処刑した絞首紐もお守りとして高く売れたそうです。


どれくらい刑吏が儲けていたかというと、当時のフランスの労働者の日当が1リーブル前後、絞首刑を執行しただけで労働者一ヶ月分の収入です。
刑吏の年収は副業含めて6万リーブルにもなったと言われています。(ただし、拷問用の器具や処刑用の武器、雑用の手下などは自前で揃えないといけない)


          

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