ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

衛兵って?



自治権を得たコミューン都市は様々な利権を手に入れましたが、都市の防衛も自分たちで行わないといけませんでした。


都市を防衛する衛兵は都市の徴税対象である行政区、小教区といった範囲ごとに編成された市民軍が警備を担当していました。
その為小教区で犯罪が起きて犯人が行政区に逃げると衛兵は行政区の衛兵に引き継ぎ手続きをしないといけないという問題もあったそうです。


またギルドからも各々が兵士を提出していました。ギルドから提供された兵は都市の門、城壁警護、夜警を持ち回りで担当しました。


ただ、夜警は不人気で後々夜警のみを行う専門職が生まれました。
なぜ夜警が不人気かというと、当時の夜は長く、燃料費の節約で暗い中見回ったり、夜勤明けだからと言って翌日の仕事が免除されないので徹夜明けの体で日の入りまで仕事をしないといけないという重労働というより苦行で不人気でした。


都市を支配下に置く国家や領主などの要請に基づき、年間40日の軍役が課せられていました。
元来市民である衛兵は戦闘集団としては素人同然だったため、都市在住の騎士や傭兵が指揮官を努めました。


市民軍は地元への帰順意識が高く、その地区の有力者との癒着が容易でした。
その為イタリアでは派閥争いで市民軍同士の小競り合いなどが街中で行われていたこともあったそうです。

「ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く