ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

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御料林って?



中世世界の森林の大半は王の支配下と言われていました。
王が所有する森林は御料林と言われ、かなり厳しい法令が施行されていたようです。
御料林とは森林法によって王の所領と規定された森林とその周辺地域を表す言葉でした。


この御料林内で行動する際は王の許可が必要で、背けば厳しい罰を与えられたようです。
かなり拘束力も強かったのか、時には聖職者や領主が所有する森林すら取り上げたと記録されています。


御料林で重要視されたのは狩猟の対象であり、資源でもある鹿や猪の保護、及び保護指定動物の生活環境の維持、森林資源の保護でした。


1066年代のイングランドでは鹿の密猟は重罪で、発覚すれば眼をえぐり出し、木に逆さ吊りさせたそうです。私が持っている資料によるとこれがタロットカードの吊られた男のモデルの一つとなったと言われています。


逆に狐、野うさぎ、アナグマ、リス、カワウソなどは鹿や猪の有害と考えられ、特別な狩猟許可書があれば御料林に入場して狩りをすることができました。


この御料林制度法、農民達にとっては死活問題でした。
なにせ開墾予定地や家畜の放牧肥育を行っていた森が御料林になったりすれば生活がままなりません。酷い時には暮らしていた村が御料林地区に指定され強制的に移動させられる事もあったようです。


かの有名なウィリアムテルはこの御料林法律に抵抗した話でもあったらしいです。


さて、この御料林色々と制限がありましたが貴族には抜け道がありました。
旅の途中でどうしても御料林を抜けないと逝けない場合は御料林長官配下の森番がガイドについて通過させてたようです。

          

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