ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

中世の吟遊詩人って?



中世ヨーロッパやファンタジー作品でよく見かける吟遊詩人。
どんな職業かぶっちゃけると【なんか中世で歌を歌ってた人達】です。


吟遊詩人には宮廷詩人(トルバードゥール、ミンネジンガーと呼ばれた)と放浪楽師(ジョングルール、ミンストレルと呼ばれた)の二種類にふわっと分けます。


宮廷詩人は文字通り宮廷など上流階級の社会で詩作をしており、貴族の求愛の言葉や戦意昴揚(十字軍時代エルサレム奪還の歌を歌ったりした)を吟じた。
職業ではなく騎士や諸侯、あるいは家臣が肩書に名乗ったようなものです。


放浪楽師は元々は宮廷詩人の演奏者という位置づけでしたが、時がたつに連れて宮廷と関係なくなりました。
不名誉な存在として扱われ楽師に民衆が暴力を奮っても楽師は民衆に仕返しをしてはいけない。復讐は民衆の影に行なえという影への復讐という言葉があったそうです。
なぜ放浪楽師が不名誉な存在と言われたかというと、放浪することが一番の理由でした。
当時放浪者=犯罪者、胡散臭い連中というイメージが出来上がっていた事、組合を作る権利もなく、法的な権利は著しく制限され、教会は放浪楽師の音楽は低俗なものと毛嫌いしたことが原因と思われます。


放浪楽師は嫌われながらも重宝されていました。
各地を放浪するので外部の情報伝達を求めて、娯楽の少ない世界でしたから音楽は重宝されていたようです。
聖職者達も弾劾していたが個人で芸人や楽師を招き入れたこともありました。
村や町も宴席、行列、儀礼、定期市、あらゆる祝宴に楽師が雇われました。


驚いたことに治療にも効果があると考えられ治癒の場でも演奏することがあったようです。


また放浪楽師が宮廷に拾われる方法としては貴族のパトロンに拾われたり、見込んだ騎士のお付となり、トーナメントなどで選手紹介の歌を歌ったり、貴婦人へのラブレターの代筆などを行っていたようです。

          

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