ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

中世の衛生って?



とにかく不潔と言われていた中世世界。現在の衛生観点で見ると不潔でしたが、一応それなりに気を使っていたようです。


朝、教会に向かう人々はまず、洗顔と手洗いをします。これは清潔にというより当時の人と会う時のエチケットとして行われていたようです。
この風習はヨーロッパ方面ではまだ残っており、入浴を朝に行う人が多い。
木の葉を噛み砕いたものや指に歯磨き粉(材料不明)をつけて歯磨きも行っていた模様です。


水の便の良いところには風呂屋もあったようですが、当時のキリスト教の考えで「汗や垢は自然のもの、それを落とすのは神への冒涜」
「風呂に入ると毛穴が開き、その穴から病魔が入る」


このような考え方から徐々に廃れていったようです。

衣服も当時は貴重品だったので洗濯すると布地が痛むので着続けることが多かった。
特に毛皮の内張りを用いた服は洗われることがないため、ノミやシラミの温床だったようです。


この時代洗濯は女性の仕事でした。公共の洗濯場には洗濯女と呼ばれる職業の女性がいて委託された衣類を洗っていました。
当時の洗い方は水洗いした衣類を足で踏みつけて汚れを押し出す洗い方だったようです。
これが重労働で場所によっては苦役として用いられたとも言われています。
当時の洗濯は月曜日にまとめて洗うことが多かったようです。それは日曜日の夜にたくさんの料理をつくるので月曜日に食事をこしらえる必要が少なく、その時間に選択を行っていたようです。
しつこい汚れには石灰、粘質の土、玉ねぎ汁や発酵させた尿(特に子供の尿が良かったらしい)が使われた。


トイレは農村部は家畜小屋で済まして肥料に、野外で済ますことが多かった。
都市や城ではガルドローブと呼ばれる出窓タイプのトイレ、おまるや便所ツボと呼ばれる容器に溜め込み、満タンになると窓から中身を捨てた。
この中身を捨てる時に「水に注意」と叫ばないといけない法律がありました。
言わずに捨てたことが発覚すると掃除の罰が与えられたりしました。


窓から捨てたら通行人やばくね?と思うかもしれませんが、当時は投げ捨てられた汚物かぶった人が運がなかった程度の認識でした。
後に対策として帽子やコート、ハイヒールが生まれたと言われています。


出したものを放置したら匂いとか大丈夫なのかというと、中世初期は放し飼いの豚に処理させたり、汲み取り人と呼ばれる回収業者が掃除していました。


放し飼いの豚は家屋に侵入して暴れたり、子供に怪我させたりするため中世後期にはなくなり、汲み取り人も賎職と忌み嫌われ人手不足で徐々に掃除が追いつかなくなったようです。


一部の修道院などはローマ以来の水洗トイレを使っていたと言う記述もありました。


その他のゴミは農村部では集積して燃やし、その灰を肥料にしていました。
都市部ではほとんど放置されており疫病や上水道の汚染を引き起こしていたようです。

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