偽善な僕の明るい世界救済計画
9話 戦闘系チートも山盛りで
せっかく休日を与えたにも関わらず、製造部門はほぼほぼフル稼働になっていた。
理由は簡単。
今まで見たことも聞いたこともないような素材を使って、触れたこともないような最高級な設備で、考えられないほど快適な職場環境で、自分の能力を越えた技能が発揮できる上に、一定の経験を積めばその能力が自分の物になるという知らせが来たからだ。
どの工房も狂ったように製品が生産され、とんでもないペースで軍全体の装備が一新されていく。
それだけではない、戦闘部門でも新設された訓練場での訓練が、休暇中にもかかわらず休むこと無く繰り広げられている。
理由は同じだ。
触れたこともないような超高級装備を使い放題、自分の技能はブーストを受けてとんでもなく強化され、経験値効率も跳ね上がっており、成長限界も著しく向上している。
新たなスキルも試したい放題、敵性さえあれば普通では考えられない速度で習得することが出来る。
魔法技術に至っては、魔法陣を介さない新式魔法を習得可能、魔力は無限という環境で修行が出来る。
一人ひとりに適した育成方法、スキル構成を懇切丁寧に教えてくれる、通称『師匠』と言うなの素質鑑定、知性道具による指導付き。
さらに、超高級食材を超絶技術で調理した食料が食べ放題。
宿舎も一新され、最高級魔道具をふんだんに使った最上級のおもてなしを約束するラグジュアリー空間が広がっている。
全て、ラインハルトが一日で作り上げた。
そんなラインハルトは今地上世界部分にいた。
主要な地下からの地上への侵入ルートは、この世界の人々の努力によって封鎖されている。
しかし、ひび割れのように存在する無数のダンジョンを介しての地上への少数の魔王軍の侵攻は散発的な被害には留まっているものの存在する。
それの対策を講じに来ていた。
《ラインハルト殿、一体どうやってこの広大な世界から魔王軍を探し撃滅するのですか?》
すでにラインハルトの指導で重力操作魔法を自由に使えるようになったオリエンテスも同行している。
「ええ、ここでも友人に協力してもらいます」
ラインハルトは両の手を合わせるようの正面に突き出す。
「我が友よ、自由なる風にのってこの世界を救い給え」
光り輝く風が渦巻くと、神々しい羽を携えた美しい男女の、そう天使の軍隊が総数300体現れる。
「久しぶりだねセリフ。申し訳ないけど君と君の友達の力を貸して欲しい」
「おお、ラインハルト! 我にそのような言葉は無用!
君の頼みを叶えるわ我の喜び! 我が眷属、この世界の危機を救うために存分に奮ってみせようぞ!」
オペラ歌手のように歌い上げた天使は3対の羽を大きく広げ更に上空へと舞い上がる。
天使たちがそれに追随し、目にも留まらぬ早さで四方八方に飛び去っていく。
《……今の方々は……》
「私の友人です。リーダーのセリフは……そうですね、最初に私が見せた戦いくらいなら歌いながらやってくれます。彼の友人たちも勝るとも劣らないですね」
《はい……? そんな方々があんなに?》
「彼らは音の壁を超える早さで飛べますので、地上の魔物を見逃すことは無いでしょう。
さ、戻りましょうか」
長年この世界の地上に暮らす人々を悩ませていた問題を、わずか数分で解決してしまった。
そして、人々が多く集まる場所に寄っていくと、例の無限に資源が出る箱と勇者の工房を設置して回る。地上の人々に笑顔が広がっていくことがリアルタイムで分かる。
《こ、こんなにしていただいて……いいのだろうかという気持ちになります……》
「何を仰るのですか! あなた方が迫りくる恐怖にくじけることなく、10年という果てしない時間を稼いでくれたからこそ、私が間に合うことができたのです。
お礼を言いたいのはこちらの方です!」
ラインハルトの言葉はオリエンテスにとって何よりも嬉しい言葉だった。
急速に反抗作戦の準備が進んでいく、当初は7日ほどで地上で呼び出した騎士たちの魔力が切れる予想だったが、中々に手強い魔物も散財し始めて魔力消費が上昇しているとラインハルトのもとに連絡が届いた。
ラインハルトが現れて5日目の夜だった。
「そうか……わかった。朝になったらこちらも作戦を開始する。
助力を感謝する。またこちらで呼び出すから、共に世界を救おうじゃないか!」
ラインハルトは作戦室で各部隊の長と最後の打ち合わせをする。
すでに防具の刷新は完了しており、戦士たちの技能開発にも余念がない。
何名かは過去の幹部たちを遥かに凌ぐ力を得ている。
まぁ、今の幹部連中はやや壊れた性能になっているのだが……
はじめに見たラインハルトの真似事なら可能だろう。
「さて、諸君。耐える時間は終わった!
今我々には、蹂躙され踏み潰された誇りを取り戻す力がある!!
今こそ、再起の刻だ!!」
バハムリッドの号令で大反抗作戦が開始される。
この時は、ラインハルトでさえ、これから長い長い戦いになることを予想できていなかった。
しかし、道のりは長いかもしれないが、前に進む最初の一歩であった。
10年間下がり続けていた歩みの、前進の始まりの一歩だ。
理由は簡単。
今まで見たことも聞いたこともないような素材を使って、触れたこともないような最高級な設備で、考えられないほど快適な職場環境で、自分の能力を越えた技能が発揮できる上に、一定の経験を積めばその能力が自分の物になるという知らせが来たからだ。
どの工房も狂ったように製品が生産され、とんでもないペースで軍全体の装備が一新されていく。
それだけではない、戦闘部門でも新設された訓練場での訓練が、休暇中にもかかわらず休むこと無く繰り広げられている。
理由は同じだ。
触れたこともないような超高級装備を使い放題、自分の技能はブーストを受けてとんでもなく強化され、経験値効率も跳ね上がっており、成長限界も著しく向上している。
新たなスキルも試したい放題、敵性さえあれば普通では考えられない速度で習得することが出来る。
魔法技術に至っては、魔法陣を介さない新式魔法を習得可能、魔力は無限という環境で修行が出来る。
一人ひとりに適した育成方法、スキル構成を懇切丁寧に教えてくれる、通称『師匠』と言うなの素質鑑定、知性道具による指導付き。
さらに、超高級食材を超絶技術で調理した食料が食べ放題。
宿舎も一新され、最高級魔道具をふんだんに使った最上級のおもてなしを約束するラグジュアリー空間が広がっている。
全て、ラインハルトが一日で作り上げた。
そんなラインハルトは今地上世界部分にいた。
主要な地下からの地上への侵入ルートは、この世界の人々の努力によって封鎖されている。
しかし、ひび割れのように存在する無数のダンジョンを介しての地上への少数の魔王軍の侵攻は散発的な被害には留まっているものの存在する。
それの対策を講じに来ていた。
《ラインハルト殿、一体どうやってこの広大な世界から魔王軍を探し撃滅するのですか?》
すでにラインハルトの指導で重力操作魔法を自由に使えるようになったオリエンテスも同行している。
「ええ、ここでも友人に協力してもらいます」
ラインハルトは両の手を合わせるようの正面に突き出す。
「我が友よ、自由なる風にのってこの世界を救い給え」
光り輝く風が渦巻くと、神々しい羽を携えた美しい男女の、そう天使の軍隊が総数300体現れる。
「久しぶりだねセリフ。申し訳ないけど君と君の友達の力を貸して欲しい」
「おお、ラインハルト! 我にそのような言葉は無用!
君の頼みを叶えるわ我の喜び! 我が眷属、この世界の危機を救うために存分に奮ってみせようぞ!」
オペラ歌手のように歌い上げた天使は3対の羽を大きく広げ更に上空へと舞い上がる。
天使たちがそれに追随し、目にも留まらぬ早さで四方八方に飛び去っていく。
《……今の方々は……》
「私の友人です。リーダーのセリフは……そうですね、最初に私が見せた戦いくらいなら歌いながらやってくれます。彼の友人たちも勝るとも劣らないですね」
《はい……? そんな方々があんなに?》
「彼らは音の壁を超える早さで飛べますので、地上の魔物を見逃すことは無いでしょう。
さ、戻りましょうか」
長年この世界の地上に暮らす人々を悩ませていた問題を、わずか数分で解決してしまった。
そして、人々が多く集まる場所に寄っていくと、例の無限に資源が出る箱と勇者の工房を設置して回る。地上の人々に笑顔が広がっていくことがリアルタイムで分かる。
《こ、こんなにしていただいて……いいのだろうかという気持ちになります……》
「何を仰るのですか! あなた方が迫りくる恐怖にくじけることなく、10年という果てしない時間を稼いでくれたからこそ、私が間に合うことができたのです。
お礼を言いたいのはこちらの方です!」
ラインハルトの言葉はオリエンテスにとって何よりも嬉しい言葉だった。
急速に反抗作戦の準備が進んでいく、当初は7日ほどで地上で呼び出した騎士たちの魔力が切れる予想だったが、中々に手強い魔物も散財し始めて魔力消費が上昇しているとラインハルトのもとに連絡が届いた。
ラインハルトが現れて5日目の夜だった。
「そうか……わかった。朝になったらこちらも作戦を開始する。
助力を感謝する。またこちらで呼び出すから、共に世界を救おうじゃないか!」
ラインハルトは作戦室で各部隊の長と最後の打ち合わせをする。
すでに防具の刷新は完了しており、戦士たちの技能開発にも余念がない。
何名かは過去の幹部たちを遥かに凌ぐ力を得ている。
まぁ、今の幹部連中はやや壊れた性能になっているのだが……
はじめに見たラインハルトの真似事なら可能だろう。
「さて、諸君。耐える時間は終わった!
今我々には、蹂躙され踏み潰された誇りを取り戻す力がある!!
今こそ、再起の刻だ!!」
バハムリッドの号令で大反抗作戦が開始される。
この時は、ラインハルトでさえ、これから長い長い戦いになることを予想できていなかった。
しかし、道のりは長いかもしれないが、前に進む最初の一歩であった。
10年間下がり続けていた歩みの、前進の始まりの一歩だ。
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