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花魁男子!!

猫(=^ェ^=)

12

「ほう。お主が瀬那か。」

な、名前を知っていらっしゃる!?

「これは上玉だ。人に渡すのは勿体無いな。」

「お、お言葉ですが神様!そういう決まりなのですよ。」

茶髪の青年が必死に神様を遠ざけている。俺もさすがに嫌だよ。神様に嫁ぐとか。

「ふむ...レミ、出てこい。」

「はい。」

後ろからまたまた綺麗な人が出てきた。

全身真っ白なスーツで、髪と瞳は真っ黒だ。

「今年の予定は全部なくしてくれ。来年頑張ってやる。今年はこやつのそばにいたい。」

「は!?何を言っていらっしゃるのですか!?仕事に私情を入れるなど神として言語道断ですよ!!!!!」

「少しくらい楽しみがあってもよかろう?なぁ。こやつも寂しいと言っておるぞ?」

言ってないです!

「瀬那っていうのか…って、ちょっと瀬那!?何考えてるの!?」

え!?俺悪いの!?なんで!?
なんも言ってないよ…

「あ、あの...。俺、べつに「あーもう!ほら!寂しいと言っておろうが!」

無理やり言い切る神様にレミさん?も飽きれたようだった。

「はぁああ。分かりました。1回都に戻ってから考えましょう。色々と手続きがあるのですから。それと...宝石はきちんと渡してくださいね。」

「うむ...仕方がない。瀬那。これはお前の宝石だ。大切にするのだぞ。」

手の上に置かれた宝石は、見る角度で色が変わり、とてもきれいだった。

「あ、ありがとうございます。あの...俺の番になる方は?」

「無論俺にきまっ「もう渡してあります。そろそろつく頃でしょう。行きますよ!」

「愛しの瀬那よ!すぐ戻ってくるからな!」

いや、来んな!断る!!!

すると辺りがまた真っ白になって、神様たちは消えていた。

「お前...すげぇな、神様に求婚されたぜ?妬けちゃうなー。」

「う、嬉しくないです。」

茶髪の青年は困ったなー。と笑った。...ん?茶髪の青年って長いな。色々会って名前聞き忘れてた。

「あの..名前、教えてください。」

「ん?あぁ、瑳都里さとりって言うんだ。ドタバタで自己紹介してなかったね!ごめんごめん。瀬那って言うんだね。可愛い名前。」

瑳都里はニコッと笑った。

「俺さ、ずーっとここで働いてて、同年代の知り合いとか全然いなくて...今までの花魁も、みんな偉そうなやつばっかでさ。全然仲良くなれなかった。」

よく分かんないけど...と続ける。

「瀬那と話してると友達みたいで嬉しい。もし神様に嫁いだら、きっと会えなくなるだろうから、絶対嫌だ。だから...お願いするのはおかしいかもしれないけど、神様なんかに嫁がないで!」

神様にそんな言い方して瑳都里に天罰が下ることはないのだろうか。

泣きそうな顔で必死に見つめてくるのがなんだかかわいくて笑いそうになった。

顔には出なかったけど。

もとから嫁ぐきなんかないからさ、そんなに必死にならなくてもいいよ。

危なそうなやつだとは思っていたけど…

瑳都里とは、案外仲良くできる気がしてきた。

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