花魁男子!!

猫(=^ェ^=)

10

な、なんだと!?

ムフン!?無理無理!!

「と、特別やお客さまってどうやって選ばれるんですか?」

「非現実的な話になってくるんだけどね。新しい花魁が来た次の日に歓迎会的なのをやるわけよ。花魁祭って言うんだけど。で、そんときに空からよくわかんない宝石が落ちてくるんだ。花魁のもとにも落ちてくるんだけど、誰かもう一人にも落ちてくる。なんでかはなぞ。」

それは、歓迎会の参加者だけじゃなくて、関係ない遊郭外にいる人にも落ちてくる可能性あるんだよね。

と、茶髪の青年は言った。

「これ、昔からずーっと行われていたらしくて、元々は花魁は巫女。もう一人の誰かは王になっていたんだ。」

つまり...と人差し指を俺の唇に当ててきた。

「君は、巫女なんだよ。神様に仕える。そして、この国では元々巫女と王は番となった。もう、わかったよね?特別なお客さまと君は、番になるんだ。」

えええ!?俺の人権は!?

「前の花魁はねぇ...ちょっとやんちゃなやつでさ。歓迎会の前に逃げちゃったんだ。」

そりゃいやでしょ!?俺も逃げだたいよ!

「そんなむくれないでよ。きっといい人だよ?だって、王になるべき人だもん。」

国王は決まってるからもうなれないけど、もし万が一、あのときのようなことがあったら、きっと英雄になるさ。

耳元で呟かれたけど...あのときがわからない。意味ないじゃんか!!

「お願いだから逃げ出さないで。」

そ、そんな泣きそうな顔で言われても...。

「不自由はさせないよ!!お願いだよ!みんなの希望、遊郭に花魁がいなくてどうするの!」

知らねぇよ!?俺、興味ないし!

「できれば俺のものにしときたかったんだけど...この美貌じゃしょうがないよね。」

「...!?」

「花魁になる運命だよ。そんな気がする。そんなもんだよ。人生。」

人生語るなよばーかっ!

もうやだ!!知らない!煮るなり焼くなり好きにするが良い!

俺は、抵抗と言う単語を脳内から捨て去った。



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