ただの世界最強の村人と双子の弟子
第2話 双子の正体
===双子の姉(リリ)視点============
私はリリ。10歳。
王都《オウガ》に住む一応貴族《ギティール家》の双子の姉。
妹はルル。同じく10歳。
長い青の髪にサファイアの様な青色の目をしていて、普段はあまり喋らない、無愛想な感じだけど、根は誰よりも優しい。
お父さんは人族の王宮騎士団の団長で、Aランク冒険者相当の実力です。
髪は濃い青でエメラルドの様な緑色の目に20代ぐらいの外見ですが、中身は42歳です。高身長で筋肉が引き締まって優しそうな顔の割にはよく拳骨を部下に降ろしているみたい。
お母さんは人族の王宮魔術師の長で、これまた20代ぐらいの外見で、中身は38歳、髪は輝く金髪で蒼眼、155cmくらいの背丈で明るく、部下に接しているみたい。
王都《オウガ》は世界一危険な村《ラーグ村》がある都市《ブリュンビレ》を挟んで魔神領の近くにある都市です。
何故王都がこんなに魔神領に近いというと、まず、この王都は人族の王都で連合国の王都は既にあるので、影響が少ないことが無い事。
次に《ブリュンビレ》にある《ラーグ村》へいち早く救援を送るためで、一応、《ラーグ村》にはかなり強い村人がいるけど念の為の安全策という理由もあります。
王都は高ランク冒険者が良く利用するので牽制のためでもあります。
《ギティール家》は今から200年前に魔神の戦力保持の方針に反対した1人の魔王が魔物の群れを引き連れて王都侵略をしようとしたとき、その頃、冒険者はまだ無かったので、ひいお爺様が仲間を引き連れ、対抗し、見事退けた事から国王に功績を認められ貴族の地位を得たみたい。
でも、退けただけなんだよね~。
だから、私はそこまでひいお爺様を尊敬はしていない。
『全能の大英雄』様の方が断然凄いに決まっているもの。
けど、両親が私に剣術を、ルルには魔法を教えてくれたのは感謝してる。
お陰で私達は『全能の大英雄』様を捜す旅に出掛けられる実力を得たのだから。
でも、私達は旅に出ることは出来なかっ
た。
昼頃、家族4人で王都の外れにある草原で昼ご飯を食べていると、まさかの魔王襲来!王都上空を何らかの方法で魔王が滞空していた。
魔王は1人で来たみたい。
《ラーグ村》を無視した可能性が高い事から転移魔法を使えるみたい。
「あれはひいお爺様が戦った魔王!?」
お母さんが悲鳴にも似た声で正体を教えてくれた。
お父さんもお母さんも町の人達も冒険者達も顔は絶望の色に染まっており、戦えるのは私達2人だけの様だった。
そして、運命か、この王都で一番強いのは私達だった。
王都はSSS~Aランクの人達がくるが、その人達は全員依頼を受けに来ただけなので王都に留まっている方から珍しいくらいで、今日も当然強い冒険者はみんな出払っていました。
剣術を教えてくれた王宮騎士団団長のお父さんは8歳の頃には圧倒できたし、ルルも王宮魔術師長のお母さんを同じく8歳の頃には圧倒出来ていました事から私達は少し調子に乗っていたみたいで、ルルとアイコンタクトで魔王討伐を決定し、魔王に向かって行きました。
後ろから両親が止めようとしていましたが、気にしません!
私達なら、もしかしたら勝てるかもしれない!
そう思ったのがいけませんでした。
「ほ~ら、やっぱり!全然強い奴がいねぇじゃねぇか~~!!!」
魔王は大きな広場で滞空しており、四肢は太く大きい赤茶色の肌をした体で頭に魔王の証である黒の長い角を2本、三日月と逆三日月のような形で左右対象で生えていました。
当然、魔王から溢れ出る魔力の質、量は桁違いに高いです。
でも、その差も2人で戦えば簡単に埋まると思っていました。
私達は魔王から見える位置に駆け出し、
「あなたが魔王ね!私達が討伐してあげる!!」
「………、討伐する」
私達は自身の『ソウルウェポン』を手元に顕現させ、私は金色の装飾がされた両刃直剣を構え、ルルは宝石の付いた杖を相手に向けて魔法の準備をし、お互い臨戦態勢に入りました。
『ソウルウェポン』とは、人族のみが使える自身の魂を武器に現すこと。
種類や能力、特徴はその人それぞれで『ソウルウェポン』を完全破壊されると死んでしまうのが、難点だけど、その人を完璧に活かせる武器を使える利点で、昔から人族はそれで敵から身を守っていた。
それに対し魔王は笑いながら、
「いいぜぇ~!相手になってやる!かかって来い!雑魚ども!!!」
そう言って魔王は降りて来ました。いよいよ、私達は『全能の大英雄』様へと近づく道を一歩踏み出しました!見ててください!『全能の大英雄』様!
結果から言うと劣勢でした。
魔王の皮膚はとても硬く、私の斬撃はかなり威力を下げられら魔法耐性もあり、ルルの魔法は効果がなく、何とか与えられたダメージもかすり傷程度。
対する魔王は、攻撃を出来るだけ躱し、遅いですが、強いパンチを何回も繰り出して来るので反撃がなかなかできず、こちらは満身創痍。こうなったら一か八か!
「ルル!」
(コクコク)
私達は『ソウルウェポン』の能力を使い文字通り全力で魔王を倒そうとします。
「……ん!」
ルルが能力を使うと宝石の上に静止している文字のようなものが刻まれた鉄の大きさの違う鉄の輪を2枚出現させます。
鉄の輪は宝石に近い方が小さく、その次の輪の方が大きいです。
ルルの『ソウルウェポン』の能力、"放出する魔法を鉄の輪に通す事で小さいほうで2倍、大きい方で4倍にする"恐ろしい能力です。
「全属性魔法 "クラノサグト"」
ルルが使える最強の魔法で、火、水、風、雷、氷、土、光、闇魔法を全て中級の威力で合わせることで色は様々な色が現れ威力は超級にも届き、それを2倍して、4倍したので超上級はいっているはず!
本当は他にも魔法には属性があるけど、他は"特別魔法"といい、限られた人しか、使えないので、一般的にはルルが使った属性が全属性と言われています。
そんな真っ黒な高威力の魔法が一直線に私に迫って来た。
「おいおい~、仲間割れか~?」
魔王は余裕の表情でこちらを見ています。
私は即座に自身の『ソウルウェポン』の能力、"相手の魔法を吸収し剣に纏う"を使い、ルルの魔法を余すことなく吸収すると、刀身が光り輝き、半透明の膜のようなものが幅10cm程、剣を覆ったのを確認すると、唯一使える魔法"身体強化"を使い、驚いた様子の魔王に一気に近づき剣を縦上段に振り下ろしました。
「いっけ~~!!」
==============================
投稿ペースが遅いのはご了承ください
時々、話を編集し直しますが、ちょっとした間違いや誤字、脱字を直すだけなので気にしないでください
私はリリ。10歳。
王都《オウガ》に住む一応貴族《ギティール家》の双子の姉。
妹はルル。同じく10歳。
長い青の髪にサファイアの様な青色の目をしていて、普段はあまり喋らない、無愛想な感じだけど、根は誰よりも優しい。
お父さんは人族の王宮騎士団の団長で、Aランク冒険者相当の実力です。
髪は濃い青でエメラルドの様な緑色の目に20代ぐらいの外見ですが、中身は42歳です。高身長で筋肉が引き締まって優しそうな顔の割にはよく拳骨を部下に降ろしているみたい。
お母さんは人族の王宮魔術師の長で、これまた20代ぐらいの外見で、中身は38歳、髪は輝く金髪で蒼眼、155cmくらいの背丈で明るく、部下に接しているみたい。
王都《オウガ》は世界一危険な村《ラーグ村》がある都市《ブリュンビレ》を挟んで魔神領の近くにある都市です。
何故王都がこんなに魔神領に近いというと、まず、この王都は人族の王都で連合国の王都は既にあるので、影響が少ないことが無い事。
次に《ブリュンビレ》にある《ラーグ村》へいち早く救援を送るためで、一応、《ラーグ村》にはかなり強い村人がいるけど念の為の安全策という理由もあります。
王都は高ランク冒険者が良く利用するので牽制のためでもあります。
《ギティール家》は今から200年前に魔神の戦力保持の方針に反対した1人の魔王が魔物の群れを引き連れて王都侵略をしようとしたとき、その頃、冒険者はまだ無かったので、ひいお爺様が仲間を引き連れ、対抗し、見事退けた事から国王に功績を認められ貴族の地位を得たみたい。
でも、退けただけなんだよね~。
だから、私はそこまでひいお爺様を尊敬はしていない。
『全能の大英雄』様の方が断然凄いに決まっているもの。
けど、両親が私に剣術を、ルルには魔法を教えてくれたのは感謝してる。
お陰で私達は『全能の大英雄』様を捜す旅に出掛けられる実力を得たのだから。
でも、私達は旅に出ることは出来なかっ
た。
昼頃、家族4人で王都の外れにある草原で昼ご飯を食べていると、まさかの魔王襲来!王都上空を何らかの方法で魔王が滞空していた。
魔王は1人で来たみたい。
《ラーグ村》を無視した可能性が高い事から転移魔法を使えるみたい。
「あれはひいお爺様が戦った魔王!?」
お母さんが悲鳴にも似た声で正体を教えてくれた。
お父さんもお母さんも町の人達も冒険者達も顔は絶望の色に染まっており、戦えるのは私達2人だけの様だった。
そして、運命か、この王都で一番強いのは私達だった。
王都はSSS~Aランクの人達がくるが、その人達は全員依頼を受けに来ただけなので王都に留まっている方から珍しいくらいで、今日も当然強い冒険者はみんな出払っていました。
剣術を教えてくれた王宮騎士団団長のお父さんは8歳の頃には圧倒できたし、ルルも王宮魔術師長のお母さんを同じく8歳の頃には圧倒出来ていました事から私達は少し調子に乗っていたみたいで、ルルとアイコンタクトで魔王討伐を決定し、魔王に向かって行きました。
後ろから両親が止めようとしていましたが、気にしません!
私達なら、もしかしたら勝てるかもしれない!
そう思ったのがいけませんでした。
「ほ~ら、やっぱり!全然強い奴がいねぇじゃねぇか~~!!!」
魔王は大きな広場で滞空しており、四肢は太く大きい赤茶色の肌をした体で頭に魔王の証である黒の長い角を2本、三日月と逆三日月のような形で左右対象で生えていました。
当然、魔王から溢れ出る魔力の質、量は桁違いに高いです。
でも、その差も2人で戦えば簡単に埋まると思っていました。
私達は魔王から見える位置に駆け出し、
「あなたが魔王ね!私達が討伐してあげる!!」
「………、討伐する」
私達は自身の『ソウルウェポン』を手元に顕現させ、私は金色の装飾がされた両刃直剣を構え、ルルは宝石の付いた杖を相手に向けて魔法の準備をし、お互い臨戦態勢に入りました。
『ソウルウェポン』とは、人族のみが使える自身の魂を武器に現すこと。
種類や能力、特徴はその人それぞれで『ソウルウェポン』を完全破壊されると死んでしまうのが、難点だけど、その人を完璧に活かせる武器を使える利点で、昔から人族はそれで敵から身を守っていた。
それに対し魔王は笑いながら、
「いいぜぇ~!相手になってやる!かかって来い!雑魚ども!!!」
そう言って魔王は降りて来ました。いよいよ、私達は『全能の大英雄』様へと近づく道を一歩踏み出しました!見ててください!『全能の大英雄』様!
結果から言うと劣勢でした。
魔王の皮膚はとても硬く、私の斬撃はかなり威力を下げられら魔法耐性もあり、ルルの魔法は効果がなく、何とか与えられたダメージもかすり傷程度。
対する魔王は、攻撃を出来るだけ躱し、遅いですが、強いパンチを何回も繰り出して来るので反撃がなかなかできず、こちらは満身創痍。こうなったら一か八か!
「ルル!」
(コクコク)
私達は『ソウルウェポン』の能力を使い文字通り全力で魔王を倒そうとします。
「……ん!」
ルルが能力を使うと宝石の上に静止している文字のようなものが刻まれた鉄の大きさの違う鉄の輪を2枚出現させます。
鉄の輪は宝石に近い方が小さく、その次の輪の方が大きいです。
ルルの『ソウルウェポン』の能力、"放出する魔法を鉄の輪に通す事で小さいほうで2倍、大きい方で4倍にする"恐ろしい能力です。
「全属性魔法 "クラノサグト"」
ルルが使える最強の魔法で、火、水、風、雷、氷、土、光、闇魔法を全て中級の威力で合わせることで色は様々な色が現れ威力は超級にも届き、それを2倍して、4倍したので超上級はいっているはず!
本当は他にも魔法には属性があるけど、他は"特別魔法"といい、限られた人しか、使えないので、一般的にはルルが使った属性が全属性と言われています。
そんな真っ黒な高威力の魔法が一直線に私に迫って来た。
「おいおい~、仲間割れか~?」
魔王は余裕の表情でこちらを見ています。
私は即座に自身の『ソウルウェポン』の能力、"相手の魔法を吸収し剣に纏う"を使い、ルルの魔法を余すことなく吸収すると、刀身が光り輝き、半透明の膜のようなものが幅10cm程、剣を覆ったのを確認すると、唯一使える魔法"身体強化"を使い、驚いた様子の魔王に一気に近づき剣を縦上段に振り下ろしました。
「いっけ~~!!」
==============================
投稿ペースが遅いのはご了承ください
時々、話を編集し直しますが、ちょっとした間違いや誤字、脱字を直すだけなので気にしないでください
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
841
-
-
124
-
-
52
-
-
29
-
-
3087
-
-
140
-
-
125
-
-
34
-
-
104
コメント