妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~
40:肆瞳開眼
俺は宿につき、ティナに心配されていた。
「体調悪いのにこんな時間まで何やってたんですか!」
一瞬お母さんかな? と思ってしまった。心配していたのはティナだけで、ほかの3人はそこまででもなかった。ノワールは帰ってきてすぐに俺の頭に乗って、今はもう寝てしまった。
二人は俺がいない間、宿の手伝いや、市場で買い物をしていたそうだ。
とりあえず、俺は先に部屋へと戻ってきた。もちろんご飯は済ませてきた。先に帰ってきて何がしたいのか、それはステータスの確認だ。
『顕現』
いつも通りにステータス画面を開く。
『ユウ・ツキカゲ 男
年齢 :16
種族 :人種
職 :妖魔師
属性 :UNKNOWN
スキル:剣術 刀術 短剣術 体術 棒術 魔法剣 妖術 火魔法 風魔法 光魔法 闇魔法 言語 読解 無詠唱 意思疎通 テイム 竜紋 影移動 隠蔽 夜目 覇気
ユニーク:黙示録 漆夜視ノ神眼 生贄ノ棺
耐性 :斬耐性 幻術無効
状態 :妖呪
武器 :妖刀 天叢雲剣
防具 :黒霧のコート
黒鬼のマフラー
従魔 :ノワール』
何か知らないうちに状態という項目が増えていた。
妖呪?なんだそれは。
《解析結果が出ています》
店を出るときエルに解析を頼んでおいたからな。
(頼む)
《それでは、妖呪は……》
エルの話をまとめるとこうだ。俺がムラクモの力をよく扱えるようになった結果。俺は妖刀の類の武器しか持てなくなったのだ。つまり呪いにかかってたりする武器が見つからない限り、俺はムラクモ1本で頑張っていくしかないのだ。まぁ、ムラクモがいれば十分な気がするけど。
そして丁度いいタイミングで、フロンとティナが部屋へと戻ってきた。
「聞いてくれ、今から二人に話すことがあるんだ」
もちろん話すこととは、この瞳の事である。
俺は実際に使って見せた。ちなみに月詠ノ瞳の未来視はエルに止められ使えなかった。
明日、ダンジョンで試す予定だ。
そしてこの目を見て、その内容を聞いて、ティナたちは驚きはしたものの、すぐに元に戻った。
天星ノ瞳にいたっては、使えば、覗きし放題である。そうやって、聞いてみると、
ティナとフロンは、即答した。
「ユウ様に見られていけないものはありません」
「私もご主人様なら見られても平気です。なんてったって奴隷ですから」
と、そして口をそろえていった。
『ですが、ご飯を食べた後はご遠慮ください』と、
その時、エルの声が聞こえた。
《肆瞳。開眼を確認。解析を始めます》
いきなり、4つ目が開眼したのだ。
(エル。原因は?)
《ますたーの真偽を確かめたい思いと、私が解析していた、心理のスキルが関係しているかと》
なるほど、今のは条件がいろいろ重なった感じか。
《肆瞳:神判ノ瞳解析完了。詳細を説明します》
肆瞳:神判ノ瞳:心理のスキルの上位を備えたスキル。
・神判:相手が嘘をついているかを判断することができる。嘘をつくと、その人の周りに黒い靄が出てくる。
・裁き:自分が聞いた質問に嘘をついた場合のみ、拘束することができる。
俺はさっそく使ってみることにした。
「ちょっと試したいことができた。『神判ノ瞳』」
俺がスキルを発動させると、左目に黄色い魔法陣が浮かび上がる。そして、ティナとフロンに神判をした。
「今お前たちが言ったことは、本心か」
俺の問いに意味が分からないといった風に首をかしげる二人だが、二人はそろって頷いた。
そして、何の反応も示さずに、光は消えてしまう。
じゃあ、実験だ。
「このスキルについて説明したいんだが、試した方が早いな、フロン今から俺が言う質問に、はい。で答えろ」
「わ、わかりました」
俺の唐突な振りに、驚きながらも答える。
そして俺はまた神判をする。
「フロンは俺の血をまずいと思っている」
俺がそう質問すると、すっごく嫌そうな顔をした。そんなはずないと言いたげな表情で、
「は、はい」
そう答えたフロンの周りには黒い靄が浮かんでいた。もちろん左目の視界にだけだ。つまりこれはフロンが俺の血をおいしいと思っているってことだ。
そして俺は裁きを発動する。すると左目に映る黒い靄が、フロンの手足を拘束、口を塞いだ。
「んー!?んー!」
身動きが取れなくなったフロンは慌てている。そして俺は左目を閉じてみる。すると右目に映るのは、何もないはずなのに、手足が動かせないフロンがいた。
つまりこの拘束している靄は、拘束している間も他人からは見えないということだ。ティナは、今起きている状態がわからず困惑している。
「つまりだ、神判ノ瞳を発動した状態で俺が質問したことに嘘を付くと、俺が任意で拘束できるっていうことだ」
(それはいいので、早く拘束を解いてください。お願いします!)
俺が律儀に、ティナに説明していると、フロンから意思疎通が飛んできた。俺は急いで、神判ノ瞳を解除した。
そして、ティナたちが本当に俺を信頼していることが分かった。元々そういうことをするつもりはないが、ここまで信頼されていると、とてもうれしく感じる。
だから、ティナたちの想いには答えたい。
「今日はもう寝るぞ、明日はいよいよダンジョンに潜るぞ」
説明を終えた俺はベットに潜り、寝たふりをした。
(ヨリヒメ、今日やるぞ)
“わかった”
俺はヨリヒメに声をかけ、ティナたちが寝るのを待った。
俺はみんなが寝静まった後、こっそり宿を出た。
門を出ると怪しまれるから、少し高い位置へ上り、月詠ノ瞳を使って外の森へと向かった。
 
私はユウ様が。宿をこっそり出ているのを知っている。
そしてあの後。森の方角から、大きな爆発音が聞こえた。それは、小さいが町に聞こえるぐらいの音だった。そして誰がその爆発を起こしたのかも、私はわかっている。
「あんまり無理はしないでくださいよ」
そして、私または眠りについた。
「体調悪いのにこんな時間まで何やってたんですか!」
一瞬お母さんかな? と思ってしまった。心配していたのはティナだけで、ほかの3人はそこまででもなかった。ノワールは帰ってきてすぐに俺の頭に乗って、今はもう寝てしまった。
二人は俺がいない間、宿の手伝いや、市場で買い物をしていたそうだ。
とりあえず、俺は先に部屋へと戻ってきた。もちろんご飯は済ませてきた。先に帰ってきて何がしたいのか、それはステータスの確認だ。
『顕現』
いつも通りにステータス画面を開く。
『ユウ・ツキカゲ 男
年齢 :16
種族 :人種
職 :妖魔師
属性 :UNKNOWN
スキル:剣術 刀術 短剣術 体術 棒術 魔法剣 妖術 火魔法 風魔法 光魔法 闇魔法 言語 読解 無詠唱 意思疎通 テイム 竜紋 影移動 隠蔽 夜目 覇気
ユニーク:黙示録 漆夜視ノ神眼 生贄ノ棺
耐性 :斬耐性 幻術無効
状態 :妖呪
武器 :妖刀 天叢雲剣
防具 :黒霧のコート
黒鬼のマフラー
従魔 :ノワール』
何か知らないうちに状態という項目が増えていた。
妖呪?なんだそれは。
《解析結果が出ています》
店を出るときエルに解析を頼んでおいたからな。
(頼む)
《それでは、妖呪は……》
エルの話をまとめるとこうだ。俺がムラクモの力をよく扱えるようになった結果。俺は妖刀の類の武器しか持てなくなったのだ。つまり呪いにかかってたりする武器が見つからない限り、俺はムラクモ1本で頑張っていくしかないのだ。まぁ、ムラクモがいれば十分な気がするけど。
そして丁度いいタイミングで、フロンとティナが部屋へと戻ってきた。
「聞いてくれ、今から二人に話すことがあるんだ」
もちろん話すこととは、この瞳の事である。
俺は実際に使って見せた。ちなみに月詠ノ瞳の未来視はエルに止められ使えなかった。
明日、ダンジョンで試す予定だ。
そしてこの目を見て、その内容を聞いて、ティナたちは驚きはしたものの、すぐに元に戻った。
天星ノ瞳にいたっては、使えば、覗きし放題である。そうやって、聞いてみると、
ティナとフロンは、即答した。
「ユウ様に見られていけないものはありません」
「私もご主人様なら見られても平気です。なんてったって奴隷ですから」
と、そして口をそろえていった。
『ですが、ご飯を食べた後はご遠慮ください』と、
その時、エルの声が聞こえた。
《肆瞳。開眼を確認。解析を始めます》
いきなり、4つ目が開眼したのだ。
(エル。原因は?)
《ますたーの真偽を確かめたい思いと、私が解析していた、心理のスキルが関係しているかと》
なるほど、今のは条件がいろいろ重なった感じか。
《肆瞳:神判ノ瞳解析完了。詳細を説明します》
肆瞳:神判ノ瞳:心理のスキルの上位を備えたスキル。
・神判:相手が嘘をついているかを判断することができる。嘘をつくと、その人の周りに黒い靄が出てくる。
・裁き:自分が聞いた質問に嘘をついた場合のみ、拘束することができる。
俺はさっそく使ってみることにした。
「ちょっと試したいことができた。『神判ノ瞳』」
俺がスキルを発動させると、左目に黄色い魔法陣が浮かび上がる。そして、ティナとフロンに神判をした。
「今お前たちが言ったことは、本心か」
俺の問いに意味が分からないといった風に首をかしげる二人だが、二人はそろって頷いた。
そして、何の反応も示さずに、光は消えてしまう。
じゃあ、実験だ。
「このスキルについて説明したいんだが、試した方が早いな、フロン今から俺が言う質問に、はい。で答えろ」
「わ、わかりました」
俺の唐突な振りに、驚きながらも答える。
そして俺はまた神判をする。
「フロンは俺の血をまずいと思っている」
俺がそう質問すると、すっごく嫌そうな顔をした。そんなはずないと言いたげな表情で、
「は、はい」
そう答えたフロンの周りには黒い靄が浮かんでいた。もちろん左目の視界にだけだ。つまりこれはフロンが俺の血をおいしいと思っているってことだ。
そして俺は裁きを発動する。すると左目に映る黒い靄が、フロンの手足を拘束、口を塞いだ。
「んー!?んー!」
身動きが取れなくなったフロンは慌てている。そして俺は左目を閉じてみる。すると右目に映るのは、何もないはずなのに、手足が動かせないフロンがいた。
つまりこの拘束している靄は、拘束している間も他人からは見えないということだ。ティナは、今起きている状態がわからず困惑している。
「つまりだ、神判ノ瞳を発動した状態で俺が質問したことに嘘を付くと、俺が任意で拘束できるっていうことだ」
(それはいいので、早く拘束を解いてください。お願いします!)
俺が律儀に、ティナに説明していると、フロンから意思疎通が飛んできた。俺は急いで、神判ノ瞳を解除した。
そして、ティナたちが本当に俺を信頼していることが分かった。元々そういうことをするつもりはないが、ここまで信頼されていると、とてもうれしく感じる。
だから、ティナたちの想いには答えたい。
「今日はもう寝るぞ、明日はいよいよダンジョンに潜るぞ」
説明を終えた俺はベットに潜り、寝たふりをした。
(ヨリヒメ、今日やるぞ)
“わかった”
俺はヨリヒメに声をかけ、ティナたちが寝るのを待った。
俺はみんなが寝静まった後、こっそり宿を出た。
門を出ると怪しまれるから、少し高い位置へ上り、月詠ノ瞳を使って外の森へと向かった。
 
私はユウ様が。宿をこっそり出ているのを知っている。
そしてあの後。森の方角から、大きな爆発音が聞こえた。それは、小さいが町に聞こえるぐらいの音だった。そして誰がその爆発を起こしたのかも、私はわかっている。
「あんまり無理はしないでくださいよ」
そして、私または眠りについた。
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