妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~
27:ダンジョン
伯爵の館に着くと、いつも通り応接室に通される。しばらくすると、奥のドアから伯爵が出てくる。
「今日は何の用なんだ?」
伯爵が前のソファーに腰掛けるのを確認してから、声をかける。
「あぁ、それなんじゃが、ツキカゲよ、迷宮都市に行ってみる気はないか?」
「迷宮都市?」
新しい単語が出てきた。迷宮都市か、まぁ面白そうだが。
「なぜ、俺たちに迷宮都市に行くように言う?」
「まぁ、いろいろあるんじゃが、一番は、聖神教が、変な動きをしているって聞いたのが理由じゃな。少し様子を見てきてほしいんじゃよ」
また新しい単語が出てきた。聖神教とか言うのには全く興味はないが、迷宮都市には興味がある。ティナの戦闘練習にもなりそうだし、俺の修行にもなりそうだからな、行くのはありだな。
「行くこと自体は問題はない、ティナにも俺にも修行の環境としてよさそうだからな、だが、聖神教には興味がない。何か問題があった時だけ、対処するようにするがそれでもいいか?」
まぁ、迷宮都市の存在は知ったから、伯爵の言うことを聞かなくても、勝手に行けばいいんだけけどな。後でティナあたりに迷宮について聞くか。
「今、迷宮都市の存在を知ったお主なら、わしの言うことなど聞かずに向かえばいいだけじゃからな、それでいいから頼む」
「わかった。ティナもいいか?」
「はい、私はユウ様についていくだけなので」
伯爵とティナの承認も得たことだし、迷宮都市に向かうための準備をするために俺たちは伯爵の館を後にした。
宿に戻ると、宿屋の店員に明日この町を発つことを伝えた。
そういうと店員は「またいつでもお越しください」といって仕事に戻った。
俺が部屋のドアを開けると、ノワールが飛んできた。ほとんど突進だったそれを受け止め、頭を撫でてやる。すると気持ちよさそうな声が聞こえた。
中に入り、いつも通り俺はベットに腰掛け、ティナは椅子に座る。ムラクモも人化し、俺の横に座る。ノワールは俺の頭の上だ。ノワール曰く、ここが一番落ち着くらしい。
まぁ、それはいいとして今は迷宮についてだ。
「ティナ、だいたいでいいから迷宮について教えてもらえるか?」
「はい、分かりました。
迷宮とは、別名ダンジョンとも呼ばれる魔物の生息場所で、ダンジョンには階層が存在し、下に行けば行くほど出てくる魔物の強さは変わります。トラップなども多く、稼ぐのにはもってこいの場所ですが、死にやすい場所でもあります。ダンジョンの階層ごとに、出てくる魔物も変わります。ダンジョンの中には宝箱も存在し、中には武器や防具、マジックアイテムなどが入っている場合があります。もちろん罠の可能性もあります。ダンジョンには10階層ごとにボスモンスターが存在し、ボスモンスターを倒した後に出現する宝箱には、そこら辺にある宝箱よりいいものが入っていると言われてます。そして、ダンジョンの最下層には、コアが存在し、コアを取り出すとダンジョンからは魔物が湧かなくなります。コアはとても貴重なものなので、お金にもなります。そして攻略者には、ギルドから多額の報酬とマジックアイテムが支給されるそうです。ダンジョンの規模によっては王都に呼ばれ、騎士などの職に就く場合もあるそうです」
思っていた通りだった。コレならいろいろできそうだ。
「なら迷宮都市とは何だ? その言い方だと、ほかにもダンジョンが存在するってことだよな?」
俺の質問に、ティナは肯定するように頷いた。
「はい、ダンジョンは各地に存在していて、迷宮都市は、一番最初に発見されたダンジョンを中心として作られた場所です。いまだにそのダンジョンは攻略されておらず、最長のダンジョンと言われています。ダンジョンは日が立つごとに、階層が増えるそうです」
なるほど、てことは迷宮都市のダンジョンをクリアするのは無理だな、いつできたかわからないが、それでも3ケタにいってそうだ。
迷宮都市というだけあるから、冒険者も多そうだし、聖神教のこともあるし、少しめんどくさいけど我慢かな。
「分かった。で、明日から迷宮都市に出発しようと思うが、みんな問題ないか?」
俺がそういうと、みんなが反応した。
「はい」
《了解です》
「んっ」
“問題ないよ”
「キュイ」
全員から返事が聞こえたことだし、明日の朝、出発することにしよう。場所に関してはティナがある程度分かるらしい。一度、訪れたことがあるみたいだ。
「明日の朝、ノワールに乗って向かうからな」
俺の言葉に反応したのは2人。もちろんノワールとティナだ。
「キュイ」
これは肯定だろうな。サイズ変化のスキルを使えば、俺とティナを乗せれる程度の大きさになるからな。問題ないだろう。
「え……っと?」
こう言っているのはティナだ。
「なんだ問題でもあるのか?」
「ノワールちゃんの上ってことは空の旅、ですよね?」
そりゃあそうだ。飛んでいくんだからな。
「なんだ、高いところが苦手なのか?」
俺がそういうとティナが肩をびくっとさせて反応した。
「まぁ、その……そうです」
「なら、俺にしがみつく、感じでいいから、飛んでる間は目をつぶっとけ。支えといてやるから」
「ほんとですか?」
ちょっと食い気味に反応したティナ。まぁ、はっきし言って役得だし、俺は問題ない。そうすると次は、
「なら私は、ユウの前に座る」
とムラクモがティナに対抗するように言った。
「あぁ、別にいいぞ」
できれば刀の方が楽だが、それを言うと不機嫌になることがわかっているからそうは言わない。
話をしているといつの間にか夕方だ。ご飯まではまだ時間があるため、少しティナの剣術を見ることにしよう。
「ティナ、今から宿の庭を借りて、剣術の練習するぞ」
「はい」
そういうと、ティナはレイピアを持ち、中庭を借りることを伝えるために、先に向かった。
その時、左目に痛みが走った。あまりの激痛に思わず、右ひざを地面につくが、すぐに痛みは引いていく。
「なんなんだよ、この目は」
俺は立ち上がり庭へと向かった。
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