妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~
11:武器屋
ティナは俺が起きたのにすぐに気が付くと俺の方を向いた。
「おはようございます」
夢とは言っていたけど、そこで何があったのか俺はきちんと覚えている。まぁ今は気にしても仕方ないか。まぁ、でもせっかくの忠告だ、少しは心にとめておこう。
「おはよう」
俺はティナへと挨拶を返し、起き上がり、コートを着て腰のベルトに天叢雲剣を差す。
コンコン
丁度いいタイミングでドアをノックする音が聞こえた。
「朝ごはんの時間ですよ」
昨日の女性だ。どうやら朝ごはんのお呼びがかかったみたいだ。
ティナと一緒に一階へと降り、朝ごはんを済ませる。やはりおいしい、だがやはり、お米が恋しくなるなこれは、そして俺はご飯を食べながら大まかに今日しようと思っていることをティナに伝える。
「今日はこのあと二人でギルドに登録して、一個ぐらいクエストを受けたいと思う、けどその前にティナの武器も見に行きたいと思う」
「私のですか?」
「そう、確かステータス見たとき剣術ってあった気がするから、何か持ってた方が安全だろ?」
ティナは剣などの武器になりそうなものは持ってなかった。まぁ普通こんな子がが武器を持っているとは考えないが、この世界は危険なことがいっぱいだからな。自分で自分の身を守れて損はない。
「よく覚えていましたね。子供のころ少し使っていた程度ですが、あった方が嬉しいですね」
「お金はたりそうか?」
「あっはい、それは大丈夫です」
とりあえず、今日の俺たちの方針が決まったところで、準備を整え宿を出た。
まず向かうのは武器屋だ。市場を歩いている時に、武器屋らしき場所を見つけたのでその中に入る。中に入ると壁には盾や大型の斧などが立てかけられていて剣や弓もちゃんとあり、まさに武器屋って感じだ。
「誰かいないのか?」
店に入って、店員らしい人は見つからなかったので、声を出して呼び掛けてみる。
「なんだ?客か?」
奥の方から一人の男が出てきた。少し大柄でまさに鍛冶師って感じだ。男が出てきた扉からは熱気が漂っていた。俺の推測も間違いではないだろう。とりあえず、今は目的を済ませよう。
「ちょっと小さめの剣を見にき……」
こちらが話してるのにもかかわらず、男の目は俺の腰にある刀へと向いていた。
《対象の男性がますたーの刀に武器鑑定を行使していることを確認しました》
頭に響いたのはエルの声だ。
これって見られて困る? まぁ元神刀だし、てか今は妖刀だし。ばれたらやばいのでは?
《いえ、普通の人の鑑定ではすべてを見ることはできないでしょう》
たしか俺も鑑定のスキルあったよな。
ふとステータスカードの欄にあったスキルを思い出し、鑑定のスキルを天叢雲剣へと使う。
『天叢雲剣
属性 :闇
ランク:S
練度 :15
状態 :妖刀化
スキル:闇魔法 意思疎通 人化 刀術 殺気 気配察知
ユニークスキル:伸縮自在
パッシブスキル:斬耐性 』
どうやら鑑定のスキルは、魔力を込めれば込めるほど精度が上がるようだ。自分所有の武器等については無条件で見れるらしい。
そして、鑑定した結果。ちょっと見過ごせない単語がいくつかある。けどその前に。
エル、この情報あの人にはどこまで見えてる? コレの度合いによって、俺の対処が変わる。変な噂が広まっては困るしな。
《名前、ランク、練度程度かと》
よかったスキルや妖刀であることまでは見えないようだ。
さっきまで刀を見ていた男は俺に向き直る。俺はもうこの後の展開が予想できている。
「こんな業物、見たことがない。頼む。この刀譲ってくれ」
あーやっぱり、まぁそれは、こんな刀みたら欲しくなるよね? まぁ、あげないけど。
「嫌だ」
俺は簡潔に短く拒否した。そして少し付け加えておく。
「これは俺の大切なものだ、誰にも渡すつもりはない」
〝………〟
鑑定してスキルを知ったからだろうか、何か感じる物がある、けど確かめるのは後だ。
「ちっそう言われたら手を出せねーな」
案外、物分かりがいいようだ。よかった。これで無理やりにでも! とかなってたら俺はためらわずこいつを切るだろう。めんどくさいのは嫌いだが、敵意のあるやつには容赦しない。
俺は再度、男性に目的を伝えると一旦、奥へと戻り一振りの剣を持ってきた。
剣は普通に切るような剣ではなく突くことを重視したいわゆるレイピアと呼ばれるものだ。
重さも軽く、細い刀身が特徴だ。まさに女の子向けの武器と言えるだろう。
「これなら嬢ちゃんでも使えるだろう」
そう言って男はティナにレイピアを渡す。
レイピアをとったティナはレイピアを抜刀し少し空間のある場所へ行くと試し振りをする。少ししてからレイピアを鞘へと仕舞うとこちらに戻ってきた。
「重さもちょうどいいですし気に入りました」
気に入ったようで、もう買うことを決めていた。一応言っておこう。
「それ切るじゃなくて突く武器だからな」
「それぐらい見ればわかります!」
頬を膨らませてちょっとした怒りの表情を向けてくる。だって試し振りで突く動作見てないんだもん。
で、おいそこの、何見とれてんだ。
俺は、その緩みきった男性の表情に心の中でつっこんだ。
「じゃあこれを買うか盾とかはいるか?」
「いえ、大丈夫です」
「これいくらだ?」
「それは売れ残りなんだ、男性だと切る方が合うだろうしな、そうだなその嬢ちゃんに免じて銀貨5でいいよ」
「おい、ティナ」
俺はティナへと顔を向けた。
俺の表情から何かを察したのか。俺に頷いてから、少し男性へと歩みより、ウルウルした表情で男性を見つめる。
「うっ4枚だ」
それでもティナの表情は変わらない、ちょっと体勢を低くして上目づかいもプラスしてずっと男性を見つめる。
「う……さ、3枚でどうだ?」
まぁ売れ残りで、コレならいい値だろう。さすがに、これ以上は男性が可愛そうなのでここらへんでやめといてやろう。
俺は男に見せつけるように、ティナの頭に手を置き「じゃそれで」と。やりすぎたかな?
ティナが袋から男に銀貨3枚を渡し店を後にする。
すこし振り返ると、男性の肩が落ちていたように見えたが、俺は気にしない。
「よし、武器も手に入ったし、次はギルドだな」
俺たちは、次の目的地へと足を進めた。
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コメント
ノベルバユーザー288695
というか人のもの勝手に鑑定してもいいのか
ノベルバユーザー304999
スキル
値切り交渉も有りそう
ペンギン
ティナ最強ですねw