妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~
3:ティナ・アカーシャ
けど今、私は生きている。なんで私だけ。私にだって少しは剣を扱える。でも武器もないあの状況で盗賊に向かったところで、私はすぐに死んだだろう。
でもなぜ私が生きているのか、それは目の前の男のおかげだ。歳は私と近いだろう16、17といったところだろうか。ここでは珍しい黒い髪、黒いコート、独特な赤い目そして黒い刀を持っていた。
護衛の一人が死んでしまったあたりだろうか、森から青年が出てくるとあっという間に3人の盗賊を殺してしまった。あまりにも圧倒的だった。そして矢が私に飛んできたとき、颯爽と私の前に出て私を助けてくれた。そして残りの盗賊も殺してしまった。そんな光景を見た私は、その男の子に魅了された。
けど私はこれからどうすればいいのだろう。
いや簡単だ、私は彼に助けられたのだ。彼がいなかったら私は生きていなかっただろう。
そしてこんな私に手を伸ばしてくれる。彼についていこう、この命は彼のものなのだから。
そう心に決め、私は差し出された彼の手を取った。
◆◇◆
「助けていただきありがとうございます」
彼女は俺の手を取りそう言った。さっきまで震えていた彼女だが今は何かを心に決めたかのようなまっすぐな目をしていた。
「いや、助けられてないよ」
俺がそう口にすると、女の子はあからさまににしょんぼりした。俺はそんな彼女を引っ張り起こしてから、護衛の下へ歩み寄った。
「いえ、私は助けられましたので」
俺の行動を見たのか、彼女は俺にそう言ってくれた。少し救われたような気がした。
「そっか、じゃあどういたしましてかな」
「はい、それではとりあえず護衛と盗賊の方の近くにあるカードを集めましょう」
「?」
俺は彼女の切り替わりに驚きつつも頷き、彼女の言った通りにカードを集める。カードには名前と職業が書いてあった
「はい、集めたよ。これをどうするの?」
俺の手には8枚のカードがあった。
「やっぱり知らないのですね」
「ん?」
なんのことかわからない俺は、首を傾げた。
「ステータスカードは死んだ者の近くに現れます。死んだ後のカードには名前と職業が書かれてあり、盗賊の場合それをギルドに持っていくことによって報酬がもらえます。護衛などの場合そのカードはその人の身内のもとへと送られます」
「まぁ証拠のためのアイテムみたいなものか」
《この世界にはギルドというものも存在しクエストを受けたりすることで、報酬がもらえるシステムがあるようです》
つまりこの世界ではギルドもあり、自分のステータスがわかるカードもあると、盗賊の場合、そいつはお尋ね者だから、それを倒した証明にカードを持っていくとお金がもらえるのか、なかなか面白いシステムだな。
「てことは、今ここで自分のステータスを見ることもできるのか?」
「え?あっはいできますが、とりあえずここを離れましょう。血の匂いにつられて魔物が寄ってきてしまうので」
俺の発言に驚いていた。そういえば魔物がいるんだっけ、そんなことあの神が言ってた気がする
「わかったよ」
俺たちはそっとその場所を後にした。
さっきの場所から離れ、森に入ってすぐのスペースへと腰を置いた
「あっすみません申し遅れました。私はティナ・アカーシャと言います。先ほどは助けていただきありがとうございました」
そういうと彼女は立ち上がり俺に向かって頭を下げる。
「そういうのいいから、頭をあげてくれ」
そういうと彼女は再び腰を下ろした。
「とりあえず話を聞かせてくれるか?」
「はい、わかりました」
俺はやっとこの世界の人とも知り合うことができた。
あのあと護衛の遺体は結局盗賊たちと一緒に置いてきた。
埋葬する時間もなかったし、遺品もカードしか回収できなかった。
本当は武器やその他の持ち物も遺品として持ち帰るそうなのだが、生憎と運ぶ手段がなかった。
「俺がもう少し早く来れたら」そう口にすると彼女は「あなたのせいではないですよ」と言ってくれた。今更前のことを言っても仕方ないのはわかっている。
きっとここでは人が死ぬということは珍しくないのだろう。なんせ、魔物もいれば盗賊もいる。何事にも死の可能性はついてくるのだろう。
日が落ち、俺たちは木を集め火をつけた。
その火を囲むように対面に俺たちは座っていた。
彼女から何も言われないため、俺はずっと彼女を眺めていた。
彼女はとにかく綺麗だった。赤みがかった茶髪、長さは肩ぐらいまで。
青い瞳に小さな口、彼女の服は巫女服をイメージして作られたものだと思う。
身長は160cm前後だろうか俺の身長が175cmぐらいだった気がする、けど年齢は近いと思う。
そして俺の目線は彼女の服を押し上げるように膨らんでいるそれに向いた。
俺だって健全な高校生男子だ。そっち関係に興味がないと言ったら嘘になる。
160cmで、あれは平均を超えているのでは? と思ったところで冷たい目を向けられたので、そっと目をそらした。
今日は、このままここに野営することになるだろう。
もちろん、俺にそんな経験はないため今は彼女に任せっきりだ。少しなさけない
彼女は森から木の実。カバンから保存用の肉などを取り出し、火に当て的確に調理をしていく
そして今、俺の目の前には料理が並んでいた。これだけ素材やら道具やら、いろいろ不足している状態でこれだけ作り上げたのだ。そして俺は今日、何も食事をとっていない。しかも目の前にはおいしそうな料理。俺は即完食した。
「そんなに早く食べて、美味しかったですか?」
「とても美味しかったよ、ありがとう」
俺の言葉に彼女は頬を少し染め、笑顔を向けた。正直めっちゃ可愛い。
お互い食事をとり終わり片づけをした後また正面に座った。
「とりあえず、自己紹介からしようか、これからどうするかも決めたいし」
俺としてはこのまま彼女を護衛したまま町まで案内してもらいたいのだが、彼女の意見もある。だからとりあえずお互いの自己紹介だ。俺は名前を聞いたが、俺の名前を相手はまだ知らない。
「わかりました。ではついでに、ステータスカードを見てみましょうか」
やっと、自分のステータスが確認できるのかと、ワクワクしている俺がいた。
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