探偵だけどスキルあるので推理しません

つうばく

探偵だけどスキルあるので推理しません

チャリーン!

「いらっしゃいやせ〜」

ラーメン店か!? そう突っ込まれそうな挨拶を俺は入ってきた人にした。
と言っても俺は店の奥にいるので、入って来た人の顔は見えていない。
なので相手がどう思っているかなんて事は関係ない。

と言っても一応、事務所を経営している身として奥から出るだけはしておく。
こんなところに来るということは、客だろうからな。

椅子から立ち上がり入り口へと向かった。

事務所に入るドアの前に客はいた。

だが帽子を付けているせいでどんな顔なのかが分からない。
顔がわかれば鑑定をしたり出来るのに。

それと服装からみて女性なので、可愛いかなどが分かる。
勿論、可愛い子なら超親切な対応をする。

それ以外は知らない。

「あの、依頼をしに来たのですか......」

声は可愛い。俺好みだ。

「依頼者ですか。どうぞこちらへ。奥で話を聞かせてもらいますので」

「はい......」

緊張しているのか、声がそわそわしている。
人見知りなのだろうか。

少しショックだ。
この顔を持っていると誰からも話しかけられ易いのに。

イケメンが苦手なのだろうか。

「コート、帽子を預かりますね〜」

さり気なく言ってみた。

外してくれるか分からない。
どうだろうか。

「はい」

どうやらオッケーの様だ。

焦れったい感じでコートを脱いで渡してきた。


俺は顔が見たいんだ!


そう思いながらも預かったコートをコート掛けに掛けた。

次は帽子だ。

彼女はゆっくりと帽子を取った。
やっと帽子で見えなかった部分が見える。

脱いだ帽子の部分、つまりは顔を覗き込む様な感じで見てみた。

「......か、可愛い〜」

「えっ!? どうかしましたか?」

「あっ、いえ。何でもありません」

あまりの可愛さに驚きつい言葉に出してしまった。

そしてよく見て気がついた事だが彼女の耳は長く尖っていた。

これはエルフに良く見られるものだ。
エルフは可愛い子が多い。
だが耳にコンプレックスを持つ子が多いとも聞く。

だから彼女は耳を隠すために、顔が見えなくなるぐらいまで帽子を深く被っていたのだろう。

「すみません。申し遅れましたが、私はこの探偵事務所の責任者の鑑という者です。貴方は......」

「あっ、私はアリスです」

「アリス様ですか、いい名前ですね」

「あっ、ありがとうございます」 

初見での俺のイメージは良さそうになっただろう。

だが、まだ彼女ーーアリスさんは緊張がほぐれていない。

「すみません、片手をお出しくだだい」

「こうですか?」

「はい。ちょっと失礼しますね」

俺はアリスさんの手を握った。
勿論優しくにだ。

こんな可愛いらしい手を傷つけて良いはずがないし。


「【気分鎮静化リラックス】」

俺が呟いた瞬間彼女が一瞬光った。

「どうですか? 気分を落ち着かせる魔法を掛けてみました」

「......本当だ。気持ちが落ち着いて来ました! 有難うございます」

「いえいえ」

取り敢えず謙遜しておく。
その方が良い人っぽいし。

「鑑さんは魔法が使えるんですね。魔法なんて村でしか使える人を見たことがありませんでした」

鑑定で調べてみたが、アリスさんは魔法を使えない。
どちらかといえば、戦闘系という感じのスキルでは無かった。

それとエルフは長寿の種族だ。
魔法は10年は練習しないと使えることが出来ないと言われているので、エルフの村以外では見たことがないというのは納得出来る。

それにアリスさんは歳も若いので、最近村から出たという様な感じなので見たことがないのも仕方がないだろう。

因みに俺が使えるのは、スキルのお陰だ。

人にはスキルがある。
一個の人もいれば五個ある人もいる。

俺は結構な数のスキルを持っている。
いや、この世界に転移・・・・・・・してきた時点では二つしか持っていなかった。

その一つのお陰で俺は魔法が使え、探偵をする事が出来ている。

もっとも、普通の転移者は十個近くあるという事例が残っているので俺が転移してきた時点を考えるととても少ない。

「私が魔法を使えるのはスキルのお陰ですので。凄いとかではありませんよ」

「スキルもその人の力です。なので謙遜しないでください!」

アリスさんに慰められてしまった。
恥ずかしいな。

「すみませんっ。知った様な口を聞いてしまって……」

「良いですよそれぐらい。それと、これからはあまり謙遜しない様に心がけますね」

「はいっ! その方が絶対に良いです!」

アドバイスされた。
アリスさんは17歳なので俺とは4歳さもある。
年下にアドバイスされ慰められて、って超恥ずいな。

「それでアリス様。今日はどの様なご用件でしょうか?」

真面目な感じでトーンを落として聞いてみた。
少しは真剣な話に切り替わったと意識出来るだろう。

「はい。私の母を探して欲しいんです」

「お母様でしょうか?」

「......はい。私の母をです......父は早くに亡くなって私と母の二人で暮らしていました。私が住んでいたエルフの村には16歳になると約100年間は旅に出なければいけないという掟がありました。私は掟通りにエルフの村から離れました」

噂で聞いたことはあったが本当だったとは。
エルフの村にはきつい掟が本当にあったんだな。

「そしてつい先日、私が今借りている部屋に一つの手紙が届けられました。手紙を開けてみるとそこには母が何者かに連れ去られた、という内容が書かれてありました」

「それで私ーー探偵に頼もうと思ったのですか?」

「はい。こいうのはプロに任せるべきかと思いまして。そこで国で噂となっている国一番の探偵事務所のここに依頼に来たんです」

噂になってるのって絶対にあいつのせいだな。
次の依頼の時には止めてと言っておこう。

「犯人から身代金の要求などはありましたか?」

「いいえ。犯人からは連絡などが一切ありません」

「でしたら、オークションに出すためや奴隷として売りはらうためと考えるのが容易でしょう」

「奴隷とで、ですか」

「はい。この場合早急に見つけた方が良いでしょう」

「でしたらっ!」

「はい。今すぐにでも見つけに行きます」

「有難うございますっ」

さあ〜アリスさんのお母様を見つけましょうか。


スキル【実現】の能力を使って。


「では行きましょうか」

「何処にですか?」

「アリス様のお母様の元にです」

「え!?」

驚くのも無理はない。
今言ったばかりだし、特に何もしていない様に見えていた筈だから。

まあスキルを頭の中で使ったので何もしていない様に見えるのが当たり前だが。

「取り敢えずついて来てください」

「はい」

半信半疑の様だがまあ良い。
見つかった時に信じてもらえたらそれで良いのだから。



◇◆◇◆◇◆



『おいっ。誰かこの近くに近付いたか?』

『いいえ、誰も近付いておりません』

『そうか。なら良い。また時間になったらくる』

『分かりましたっ』

基地と思われる場所から出てきた男が見張りに話していた会話だ。
スキルのお陰で耳が良くーー平たく言えば地獄耳と今なっている。

なので、俺たちは今離れた所にいるが余裕で聞こえている。
だんだん近づいて行ってるのだけどなぁ。
歩いているし。

「鑑さん。この先に本当に母はいるのですか?」

「ああ。けどもしかしたら場所を移動させられるかも知れない」

「それはなんで」

「アリス様のお母様を拉致したのはどうやら裏の組織らしいのです。それも大きな組織」

「……裏の組織」

「はい。裏の組織なので珍しいスキルーー【危険察知】という様な感じの察知系のスキル持ちが居た場合勘付かれる可能性があるからですね」

それは本当にもしもの可能だが。
そもそも認識阻害を俺のスキルで実現化しているので気付かれることもないと思う。

まあ万が一を考えておくのは無駄では無いだろう。

「アリス様。すみませんがここからは私一人で行くのでここでお待ちください」

「えっ、なんでですか!?」

「先程も言いましたが相手は裏の組織です。裏の組織に関わるということは目を付けられるという事です。アリス様は私がアリス様のお母様を助けたらそれ以降はずっと平和に過ごして欲しいのです」

目を付けられたら一生平和な暮らしは出来ないだろう。
俺は探偵事務所を開く事で攻めれない様にしているが、アリスさんは違う。
出来ればこんなのとは関わらずに過ごして欲しい。

だから、俺は…


彼女を連れて行く事は絶対に出来ない。

「なのでここで待っていてください。これ以上は相手の行動範囲内ですので。直ぐにお母様を連れ戻って来ますから」

「けど! それならば鑑さんは!?」

「私は大丈夫です。慣れていますので」

普通は慣れてはいけない事だろう。
しかし、こいう仕事上慣れるのは仕方が無い…筈だ。

「では、行ってきます」

そう言って俺はアリスさんに何も言われない様に影として消える様にこの場から立ち去った。
急いで行くために【実現】のスキルで "身体能力上昇" "速度上昇" を自分に掛けた。

うん。速くなった。
他から見れば俺の姿は見えず、隣を通り去っても風としか思われないだろう。

非常に便利だ。このスキルは。
考えた事を全て "実現" 出来るのだから。


「なんかやけに風が強くなったなぁ」

俺が見張りの前まで来た時に見張りはそう言った。
ここからどうするか。それを今考えよう。

因みに今は "潜伏" を自分に掛けているのでバレる事は無い。
看破の高レベルのスキル持ちなら分からないが。

俺は見張りの後ろまで迫ると、さっき自分に掛けておいた "体術" で出来る技の首トンをした。
首トンはそのまんまだが首にトンッとなる様に手を当てる。ただそれだけだ。
それと実際は首トンは体術でもなんでも無いのだがまあ使える技なので細かい事は気にしないでおこう。

裏の組織なので人数も多いのだろう。
大勢が一気に通れる様にするためかとても大きなドアがあった。
念のため膂力を自分に掛けドアを押した。

ドアはギッーーッッという音を立てながら開きそうだったので直ぐ様 "消音" をドアに付与しておいた。

消音のお陰で侵入した事には気づかれていない様だ。
このままアリスさんのお母様を見つけて急いで戻ろう。
流石の俺でもこの組織を相手にしたいとは思わない。
そもそもこんなでかい裏の組織を相手にしたら、あいつらに怒られてしまう。

またやったんですかっ!? とか言って。

特に辛口秘書様には随分怒られるだろう。
それだけは何としてでも避けたい。
なので、マジでスキルをフル活動にして直ぐにこの依頼を終われせよう。

その考えからか自然と早足で歩いていた。
明かりがあまり無く暗い廊下をひたすらと歩く。

そして一つの部屋の前へと辿り着いた。
いや、ここしか部屋へと続く扉が無かったので辿り着いたというよりはやっと玄関へと来たという方が正しいかも知れない。

念には念を。

俺は再び "認識阻害" "潜伏" を掛け直し、更に新しく "透明" も掛けておいた。
これで見つかる事は無いだろう。

俺は透明の能力で扉を開ける事無く通った。
正確には透き通った。
まあ透明の数ある能力の一つだ。

部屋は広く中には十数人程度、人が入っていた。
だがそれはもう一つの部屋に・・・・・・・・入っていない者達の数・・・・・・・・・・を含めずにだ。

もう一つの部屋。
それは見たまま言えば牢屋だった。
中には沢山とまではいかないが結構な人が入っていた。
それも全て女性が。とても美しい女性達が。

中には耳が長い者が何人も、言えばエルフが何人もいた。
その中に一際目立つ様な美しさを誇っている少女がいた。
その耳の形だが何処かで見た覚えがある様な形だった。

幸い牢屋では無くここの部屋いる者達のレベルは低い者ばかりだった。
なので全員倒して逃す事にする。

俺は "催眠" を空気中にまいた。
勿論、牢屋には届かないぐらいにだ。

牢屋を見張っていたらしき男達は全員眠りについた。
牢屋に閉じ込められている女性達は何が起きたのか分からない様子だった。

ーー狙い通り。

ここで俺が出れば誰か一人は俺の事を助けに来た王子様と勘違いして惚れる者が居るはずだ!

取り敢えず今掛けている物を全て解いた。
俺はカッコ良く登場するために "風魔法" "演劇" " 魅了" を自分に掛けた。
これで準備万端だ!

「皆さん! 私が助けに来ました! 今直ぐに逃げてください!」

取り敢えずはこれでいいだろう。
少し何が起こったのか状況判断が出来ていない人達もいるがまあ良い。

「落ち着いてください。見張りの者も全て倒しましたから」

俺は可愛い人達を前にして周りが見えていなかった。
人が近づいて来ているという事に。

「皆さん逃げまぁーー」

俺が逃げてください、ともう一度言おうと思った時に誰かが部屋へのもう一つの扉を開けた。

「おい! 何か臭いぞ! 何かあったのかぁ」

そこからは身長が2メートルは越しているだろう大男が現れた。
俺は急いで "潜伏" "消音" "認識阻害" "忍者" を自分に掛け、天井にへばり付いた。

「おい! なんで見張りが全員倒れてんだよぉ! お前ら知らねーのか!」

牢屋に入れられている女性達は全員揃って首を縦に振った。

「ちっ。おい! こいつら運んどけ!」

そう大男が言うと、大男が出てきた扉から五人の人が出てきた。
多分、部下なのだろう。
大男はこいつらに対して人使いが荒いし、そうなのだろう。

「はあ。寝ていた所を臭いで起こされてこっちは腹立ってんだよ! 俺はもう寝る。後片付けなどしとけ」

そう言って大男が行こうとした時、俺が入って来た方の扉が何故か開いた。
全員が一斉にそっちを見る。
そこには牢屋に閉じ込められているエルフと同じ様な耳を持った少女ーー依頼者のアリスさんが立っていた。

「か、鑑さん。まだですか。って母さんっ!」

そう言って牢屋の鉄の柱を思いっきり走って掴んだ。
少女が見ている先はあの一番可愛いと思われる少女がいた。

うん? 今あの人見て母さんと言ったよな?
あの人どう見たって小学生か中学生レベルの子供だぞ。

冗談だよなぁ。

「えっ!? あ、アリスなの!?」

「うん! そうだよ母さん! 助けに来たんだよ!」

はぁ〜。もう少し強く言って留めておけば良かった。
あの時の目はどう見たって諦めている様な目では無かっただろう。
闘志に燃えているような目だったぞ。
俺の馬鹿。過去の俺の馬鹿。

「ふんっ。娘が助けに来たってか。おもしれー」

そう言って大男はアリスさんに歩みかかった。
アリスさんは一歩ずつ後ろに下がっていった。

「お前も顔は整っている。オークションに出せば良い値になるだろう」

「駄目ッ! 早く逃げなさいっ! アリスは逃げてっ!」

「させるかよっ!」

そう言って大男はアリスに向かって蹴ったーー


ーーように見えたが、寸前で俺が飛び出し足を持つことで止めた。

「オメェは誰だ。なんで俺の邪魔すんだぁ」

「依頼だからね。ちょっと依頼者と話したいからお前動かないで・・・・・」

そう俺が言ったのと同時に大男の動きが止まった。
時が止まった様にだ。
勿論、心臓の動きまでは止まっていない。
なので死ぬことは無いだろう。

「ついでに跪いといて・・・・・」

大男は膝を地面について屈むポーズーーつまりは跪いた。
全く誰も何が起きたのかを分かっていない。
まあ俺のスキルのもう一つなんて聞いたことも無いスキルだろうし、そもそも知っていても分からないほどのスキルなので無理も無いだろう。

「依頼者様。もといアリス様。少し口調が崩れますがお許しください」

「えっ……それってどういうことなんでーー」


「ーーおいアリス! 俺は言っただろ! 俺はお前に裏の組織とかと関わって欲しく無いって。目をつけられて欲しくなって。なのになんでついて来てんだ! どれだけ危険な事をしたか分かるだろ!」


「…うぅっ、うん」


「俺だってお前の母親を助けたいという気持ちも分かってる。けどな……俺はお前みたいな人達に……平和から地獄の日々になるなんてなって欲しく無いんだよ。だから残ってくれって言ったんだ。分かるか」


「……ぅん」


「なら直ぐに今から全員連れて逃げる事。お前が来たからこの組織にお前の顔を知られてしまった。だからお前が平和に戻るためには顔を知られたという事実を消さなければいけない。まあ簡単に言えばこの組織俺が潰しといてやる」


だから逃げろ、俺がそう言うと後ろから物音が聞こえた。


「ち、調子に乗りぃやがってぇぇぇっ!」


どうやらあの大男が神言を解いたみたいだ(笑)


「よく神言を解いたなぁ。裏の組織にいてるなんて惜しいくらいの逸材だな。それと神言を解いたのはお前で二十人目ぐらいだ……うん? 数にしてみたら多いな。ちょっと屈辱だ。もう少し上のレベルをやってやろう」

「は? 何を言ってるんーー」


「神眼 "解放" ーー束縛」


「うあぁぁぁっ!!!」

「うん。効果あった」

神言とか神眼とか言っていたのは俺の数少ないスキルの能力だ。
まあ説明は省いておく。
説明すると長過ぎて退屈になる。
特に俺が。

「アリス様。敵のボスを捕まえましたし全員の拘束を解いてこっから出ましょうか」

「あっ、はい」

「よし。さぁーやろぉ!」

さっきまでと別人格過ぎる事に驚いているのだろうか。
まあ探偵事務所の社員達にも初めあった時には驚かれたものだ。
一人除いてだけれども。

とまぁそんな事を考えているうちにアリスさんは捕えられていた全員の拘束を解いてようだ。
全員もう逃げれるだろう。

あっ、忘れてたけど眠っている人達も全員捕えたよ。
あと倒れていた人達を運んで後ろにいった人達も眠らして捕えました。
ついでに神眼の能力で捕まえた者以外のこの組織の奴等は全員殺しました。
だって全員捉えるのも面倒だし良いだろう。
多分総勢八千人近くいる様だった。
この場所は少ない人数だったのだろう。

「あの〜、鑑さん。私達は家に帰るのですが、他の方々は……」

可愛いだけでなく優しい。
自分よりも人の心配をするなんて。

「大丈夫ですよ。皆様取り敢えずは探偵事務所に来てもらいますので。勿論、アリス様もですよ。忘れているかもしれませんがまだ依頼金貰ってませんから」

そう、この世の中は金で回っている。
下衆と言われるかもしれないがそれでもだ。
依頼金は大事!

「ふふふ。勿論ですよ。アリスの件と良いも含めて」

「はい。喜んで」

アリスさんの件。
つまりは嫁に貰ってくれっていう意味だろう。
いや、そうに違いない。そのはずだ!

「では、皆さん。私について来てください。探偵事務所まで案内しますから」

俺は観光客をまとめるガイド気分で先頭に立って探偵事務所へと戻った。
そろそろ全員帰ってきているだろうし丁度良い。
この数、それにこの俺が依頼を受けたという事にびっくりするだろう。

今からそれが楽しみだ。

俺は鼻歌混じりのスキップで捕えられていた人達を連れて探偵事務所へと向かった。

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