BioGraphyOnline
第十八章 4人PTとかRPGの鉄板だよね!
「やめときアズ、気持ちはわかるんやけどな」
攻撃を加える一歩前でフーキに止められる
「ゲーム内とは言え変質者は成敗すべきじゃないか?」
「いや・・・まぁそやねんけど」
フーキがポリポリ頬を掻きながら耳元で呟く
「1回攻撃したプレイヤーがおるんやけど、強い犬や強い商人に袋叩きにあったんや」
まじかよ
「ハーッハーッハー!そんな怖い顔で睨みなさんな!この服装にちゃんとした理由もあるんだよ?」
「ほう?言ってみろ」
ブーメランパンツは外を指差す
「ご覧の通りここは日光がとても強くてね、挙句木造の造りだから中の私はとても熱いのだよ」
ふむふむ、なるほど筋は通っている
ブーメランパンツは腰に手を当て続ける
「それにこの格好の方が私も気持ちが良い」
おい、その気持ちが良いっていうのは涼しくてって意味だよな?やっぱり露出狂なだけじゃないよな?
尚も訝しむ俺の肩をフーキが叩く
「その辺にしときや、二人はさっさと外に行っとるよ」
どうやら気にしているのは俺だけらしい、皆んな凄いな
フーキに手を引かれ外に出る
途中ブーメランパンツが「この開放感、実に良い」とか言ってた気がするが気のせいだろう
眩い日光、灼熱の大地
グランに比べ背の低い建物が多く
街の中心には巨大な空洞が下に伸びている
「ようこそ、迷宮都市アッチーナへ」
フーキが芝居掛かった風に俺達三人に言う
ここにRPGの定番のダンジョンがあるのか!
一刻も早く行きたい!
「それで?ダンジョンは何処にあるんだ?」
「街の中心の空洞やね、行きながら青姉さんとフレ登録しとこうや」
街を歩きながら姉にフレンド登録を教えるが
「ひろは私の家族じゃない?みき君は友達だしルピーちゃんは妹だよ?」
と、訳のわからない事を言っている
だからリアルネームを呼ぶな、あとルピーは妹じゃないぞ
結局フレンド登録が終わったのはダンジョンについてからだった
<サトミ
<Lv1
<HP20 MP5 力1 防御5 知力1 俊敏2 運3 残3P
 <スキル:ムードメイカー、タフ、索敵、治癒術、慈愛の心
姉、まさかのヒーラーポジ
だが知力とMPが異常に低いが大丈夫か?
<慈愛の心 エピックスキル
<他プレイヤーを回復するときMP使用量が減り回復量が上がる、自分にかけるときMP使用量が増え回復量が下がる
完全にPT向けのスキルだ
1回の使用MPは自身に4、他人に1
MPは自然回復が遅いので、慎重に使わなくてはならないだろう
姉にダメージは通せない、俺は自然調和で回復ということにしよう
作戦を練っていると空洞に着きついつい叫ぶ
「ここがダンジョンの入口かぁ!」
空洞の中には大量の洞窟
洞窟の奥側に行けば行くほど難易度が高くなるらしい
ちなみに今回は三番目だ、初心者がいても四人で整ったPTだから挑戦してみようと言う事になった
入口には看板が立て掛けられている
[鬼住む洞窟]
「ここのボスはオーガで雑魚はゴブリン系やスライム、鳥系が中心やね」
「フーキ、ネタバレは程々にな?」
「このメンバーやったら気にする人おらんやろ」
フーキは肩を竦めて横を見る
「わー中が真っ暗だよー?」
[未知の食材・・・楽しみです]
それもそうだな
ダンジョンに入るとだだっ広い草原が広がる
「ほえー洞窟の中なのに草原だー」
[不思議体験]
二人が目を丸くしているがゲームとはそういうものなのだ
精霊術で周りを見渡す
風精霊多量、水精霊少量、地精霊少量、光精霊多量
風精霊多量!
これは一度やってみたかった事が出来るかもしれない!
フィンさんとの戦いの後ずっと試して見たかった事
あくまで雰囲気だが、杖にまたがる
風精霊を周囲に漂わせ、ジャンプと同時に風精霊を体にぶつけ宙に浮かぶ
多量にいる風精霊は尽きる事なく移動した先でぶつけてを繰り返し空を飛ぶ事に成功する
「よっしゃあ!成功だー!」
思わず叫ぶ、今なら某映画の競技にも出れる気分だ
晴れやかな気分で下にいる三人の反応を見る
姉は大声で手を振りながら
「おーひろ空飛んでるー!私も乗せてー!」
ルピーはメモを取り出しているがここからでは見えない
フーキは苦笑いを浮かべ大声で叫ぶ
「アズ、ローブ装備やから下から丸見えやでー!」
無言で地に降りてフーキの腹に渾身のストレートを与える
空を飛ぶ事に急に冷めた俺は全くダメージを受けた様子がないフーキに一言
「忠告どうも!」
降りて来た俺にルピーが近づいてきてメモを見せてくる
[鳥肉も良いと思います]
この子はブレないな、小型バーナーもあるし誰もいない時にとってくるかと思っていると鳴き声が聞こえてくる
ゴブリン三体のお出ましだ
フーキが前に出て囮を発動、ゴブリン三体がフーキに襲い掛かる
フーキは簡単にゴブリンの攻撃をいなす
体勢を崩したゴブリンにルピーが強烈な一撃を加える
今のうちに俺と姉の前にアルを召喚、万一突破された時の迎撃を任せる
キキッと鳴きカタール両手に仁王立ちするアル、頼もしい
多量の風精霊で竜巻をつくりその中に少量の地精霊で砂をまぜる、名付けてシャリケーン!
「二人とも!離れて!」
シャリケーン撃つべく改めて戦況を見るとゴブリンは一匹残らず倒れていた
・・・あの二人強いからな
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