BioGraphyOnline
プロローグ[biographyonline]
biographyonline(通称BGO)
新しい世界を創るがキャッチフレーズのフルダイブ式のVRオンラインゲーム。
  俺こと青葉大和(あおばひろかず)はゲーム大好きな普通の高校生!
友人からの勧めもあり発売日当日にスタートダッシュを決め、今している作業は・・・
ゲーム画面の真っ白な空間でひたすら半透明のウィンドウにYESを押す、「サーバーが混雑中です」
YES、サーバーが混雑中です・・・
「いつになったらできるんだよぉ!」
俺の声が白い空間に虚しくこだまする。
そして新たな文字が浮かび上がる・・・
<緊急メンテナンスのお知らせ。>
 ゲームからログアウト、二時間というログイン競争の果てに頭からヘッドギアを外す
これから始まるニューゲームに心躍らせる状態からのこの落差はあんまりだよ・・・と思いながらも
「オンラインゲームって基本そうだよな」
小さくつぶやきながらゲーム起動した時のOPの感動を思い返す。
  壮大なBGM、周りが草原になっており横を見ると金髪のイケメンとピンク髪の美女
そしていきなりの爆炎と同時にドラゴンが雄叫びをあげて突っ込んでくる!
イケメンと美女は武器を構え俺に笑いかけドラゴンに突撃する・・・所で画面が変わり今度は玉座の間
険しい顔つきの王様が俺に何か言をうとする等のOP
俺は架空の存在があたかも現実にあるような空間に心奪われていた。
ちなみに最初はOPは飛ばせない仕様らしい。
そして画面が唐突に自分の部屋を映し出す、目の前には大きな鏡
鏡の中には真っ白な空間にいる俺の姿。
よく見ると鏡に文字が浮かび上がっている、キャラクタークリエイトの文字。
biographyonlineは基本見た目を変える事はできないが
髪の色や目の色、肌の色等、色は変える事ができる。
俺は鏡の自分の頭に触れ・・・るとカラーパレットが出現
髪の色を水色、瞳の色を金色に変える。
そして鏡の文字の最後にキャラクターネームの欄、俺はアズと登録。
すると鏡の中の俺が唐突に手を伸ばし鏡から手が出てきて俺の手を掴む
そしてそのまま真っ白な空間に俺は連れて来られる。
目の前には半透明なウィンドウがでてきて・・・ゲームを始めますかYES/NOと出てくる
ここまで思い出し行き場のない憤りを感じながら溜息を一つ
テーブルの上に置いてあるスマホで友人にLINEを一言
「ログインできねぇwてか緊急メンテきたw」
返事を待たずそのままベッドの上で特大ぬいぐるみをモフモフしながら夢の世界にダイブするのであった。
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