異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと幼馴染の異世界生活~

梅谷シウア

3-11出発にチャージ検証

「おはようございます。ご主人ソファーで寝るのは身体に良くないと思いますよ。」
「ふぁあ、おはようニカ。俺は寝てたのか。」
昨日の夜、夕飯食べてからずっと買ってきた魔導書読んでたんだが、応用編の冒頭まで読んだ記憶はあるからその辺りで寝落ちしたか。
「ご飯が出来てますから着替えてきて下さい。」
「あぁ、分かった。」
とりあえず着替えるか。チャージの検証とかもしてから寝る予定だったから、どこかで検証したいな。出発から3日、4日かかる場所が今回の目的地みたいだし、途中で検証するか?まぁばれないようにやった方が良さそうではあるがな。
「ユウくん、おはよ〜。ご飯出来たって、食べにいこ〜。」
「ん、そうだな。」

*****

「いってらっしゃい、ご主人。」
「留守は任せたからな。いってくる。」
さてと、早く行って遠征中の飯を買っておきたいな。一応干し肉的な非常食はあるんだが、固いし美味しくないから露店で色々買っておきたいな。時間止めて保存できるから、ばれないようにしていれば出来たて食べたい放題だしな。
「さて、ユウくん。時間もあるし、ご飯を買い込も〜。干し肉とか嫌い出し、遠征分は買っておくしかないよね。」
「そうだよな、今すぐ買いにいこうぜ。」
「さっすがユウくん話が分かる。」
まぁ、飯の味を重要視しがちなのは仕方ないよな。日本では保存食もかなりうまかったし、気にしちゃうんだよな。
「2人とも、何度話したら分かってくれるんですか?無限倉庫ストレージボックスは普通中身も時間の影響を受けるんですよ。ばれたらどうするんですか、もう。」
「要するにばれなきゃ問題ないんだろ。なら余裕だ。10時半にここに集合な。」
「買い込み開始〜。」
「私は心配なんですよ。全くこの人たちは。」
とりあえず肉、野菜、焼きたてパンは手に入れておきたいな。あとはあったらスープも欲しいな、飲み物も。美味しそうなにおいがするところからどんどん買っていくか。飲み物はお茶とかでいいだろ。

*****

時間ギリギリまで、買い込んでしまった。足りるとは思うんだがって、なんか新しく無限倉庫ストレージボックス食べ物スペース作られてるし。マイカもそこそこ買い込んでるな。
「なんでそんなに2人はマイペースなんですか。まさか時間ちょうどに買い足りなかった、見たいな顔しながら戻ってくるとは思いませんでしたよ。」
ん、マイカの顔に食べカスついてる。何だろう小動物みたいで可愛いな。
「ユウくん、ちょっとこっち向いてくれる?」
「ん、どうしたんだ。」
「じっとしててね〜。よしとれた。うん、おいしい。」
なっ、胸があたってなんなんだ?って取ってくれたのか。
「マイカもついてるぞ。うん、うまい。」
「なんでイチャついてるんですか?早く行きますよ。」
「そうだな。行くか。」
しかしなんで怒ってるんだ?それにさっきのなんてイチャつくに入らないだろ。あんなの昔からよくやってるし。まぁ、胸があたってあれだったけどよ。
「ユウくんが居ないと、並ぶことになるからユウくん置いていっても駄目だよ〜。」
そう。だから置いていくんじゃない。

*****

連合本部に準備整えて着いた時には、半分くらいが集合してたから少し焦った。どうやら遠征には最寄りの村まではそれぞれのパーティ毎に馬車が支給されて、それで行くらしい。
「食べ物の件は問題なかったね〜、よかった。」
「そうだな。」
チャージの検証とかも出来そうだしな。今分かってるのは、チャージにも上限があってそれを超えても威力は一定まで上がるが打つと同時にチャージ魔法を打った部位が、魔力暴走を起こして魔力が流れなくなるらしい。上限近くまでいくとその部位が点滅しだすとか、チャージ中は部位がうっすら光るらしい。もうすぐ出発だし、出発したら超初歩魔法で威力もしょぼいやつでやってみるか。
「皆のもの。今回は、カルドクルシュとの合同災厄竜討伐に参加してくれてありがとう。礼を言う。連合の代表として、君たちが一人欠ける事なく任務を遂行してくれる事を心から祈っている。よろしく頼むぞ。」
こうして連合代表の挨拶も終わり出発した。馬車の乗り心地は微妙だったが、用意してもらった身で文句は言えない。それにプライベートスペースがあるのは良いものだ。パーティ共同だけど家族みたいなもんだし、やりたい放題やれるってのがいい。
さて、エリさんとマイカはなんか喋ってるし、馬車隊の最後尾だし、チャージを試してみるとするか。
「まずはチャージ前。光魔法ライト発動。」
うん、まぁそこそこ明るくなる。ただ昼間だし分かりづらいな。光源として使うにも便利だし重宝できる魔法ではあるが。次はチャージしてやってみるか。万が一に備えてサングラスはかけておくか。
「チャージ、スタート。…よし、チャージ魔法ライト発動。」
俺がそう言った途端に、レーザーポインターでも目に当てられたような眩しさが視界を覆った。
「なんなんですか、この眩しい光は。」
「ウぅぅ、眩しいよ〜。」
「あぁ、すまん。ヒール発動。」
目は失明してなければ、ヒールで回復するらしい。知っててよかった知識だ。というか初歩魔法中の初歩魔法のライトですら、少しチャージしただけで目潰し魔法になるとか、チャージとかチートだろ。まぁ通常の何倍も魔力持ってかれたんだが。ファイヤボールとかどんな火力になるんだよ。
「凄いですね、チャージってやつは。」
「あれがチャージしただけのライトなんだもんね〜。」
「魔力を相当持ってかれるけどな。」
そんなに連発できるものでもないみたいだがな。まぁ固有能力で寝れば回復出来るから俺の場合はましか。魔導書の応用編読んで、もう少し検証と練習して少し寝よう、一気に魔力使うと自然と疲れるからな。

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