異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと幼馴染の異世界生活~
1-3ゴブリンの森
悠人と舞香の2人は、王都から直線距離ではかなり近い街『スペレイヤー』を目指していた。
「ところでさ、ユウくん。なんで王都の近くの数ある町の中で『スペレイヤー』に行くの? どこにあるのかは知らないけど、どこでもいい気がするんだけど」
「王都との関わりが他に比べると乏しいからだな。追っ手とか来ても面倒だし」
いや、ほんと面倒。国と対峙とか面倒でしかないし、隠居生活でもしたいものだ。
なぜ『スペレイヤー』が王都との関わりが乏しいかというと、直線距離では近いが、直線上にはゴブリンの森があり、普通は隣の町を通って行く事と、『スペレイヤー』はこの国で1番商売に力が入っていて、国の資金的な援助がない町だからだ。
「そっか~。いつも通りの理由だったね~」
俺を普段どういう風に見てんだよ。
「でもさ、危ないんじゃないの~?」
多くの人は避けて通るし、そう思っても当然か。
「固有能力のメニューのマップ機能使うから問題ないだろ。それにいざとなったら、お前の事は守ってやっから心配すんな」
なんか恥ずかしいな、改めて言うと。
「そっ、そっか」
悠人が勢いで言った台詞で、舞香は顔を赤らめ、照れながら頷いた。
そんな反応すんな。ついうっかり、惚れ直しそうになる。
2人は顔を見合わせ、お互いに照れており、側からは、なに昼間から見つめ合ってるんだこのカップルは、爆発しろ、といった目で見られていた。
ふと我に返った悠人は、舞香の手を取って足早に歩きながら、舞香の質問に返す。
「まぁ、問題ないだろ」
「そうだよね」
どうせさっきの言葉も意味なんてないんだろうし、と舞香は悠人に聞こえないような小声で呟いてから、普段通りを装った。
制服を売った時の金で、野宿道具揃えた。万が一の時ようの秘密道具もあるし、メニューのマップ機能使って索敵しておけば大丈夫だろ。
「じゃあゴブの森潜るか」
「おぉ~。なんか気楽なスタートだね。小学校の頃一緒にゲームしたのを思い出すような感じの」
その通りなんだよな。どうせメニュー使えばゲーム気分だしな。
こうして、2人はゴブリンの森の中へと進んでいった。
「魔術師ゴブリン探して適当に魔法使わせたら、俺はそれ使えるようになるから、それで今日進めるところまで進むか」
この方法なら手っ取り早く、安全に進めるし恩恵の力を見れるし、丁度いいだろ。
「私、今日はただついてくだけなの~?」
「今日の夜にでも覚えた魔法教えてやるから、舞香は明日からな。それとはぐれた時のためにも、舞香は固有能力俺に対して使っておいてくれ」
まぁ、必要になることはないと思うが……荷物共有で、サポーター役やってもらってもいいしな。
いつも、舞香の安全を優先している悠人であった。
*****
なんだかんだしている間に、メニューの機能のマップ上に目的の魔術師ゴブリンのいる群れを悠人は見つけた。
買っておいた使い捨て魔法巻物使って雑魚ゴブリンを倒してからかな。
「範囲魔法、ファイヤウォール」
魔法名を唱えながら魔法巻物を悠人が解くと、火の壁が現れ近くで固まっていた雑魚ゴブリン達が、一瞬にして燃え尽きた。
これちょっと強過ぎないか。
魔法巻物は魔法を発動する時に、ほんの少しだが、使用者の魔力を消費する。それが魔法適性の高さによって、魔法巻物が威力を変化させる。
「ユウくんなんか凄かったけど魔術師ゴブリン生きてる~? あとレベル2に上がったね」
まぁ雑魚ゴブリンとはいえ、10体ちょっとを倒せばレベルは上がるもんか。最初上がりやすいだろうし。
「あぶねぇぞ、舞香。そこの陰に隠れてろ! 魔術師ゴブリンが、なんか魔法使ってくる」
メニューの機能の1つである魔法感知もかなりチートだな。
「わかった。でもユウくんも気をつけてね~。敵を倒すためとはいったって死んじゃったら元も子もないんだからね」
この行き当たりばったりな異世界生活に、舞香を巻き込んじまったし、この世界でもいいからのんびりしたいし、死ぬ気なんてないからな。
「●▼◆■」
ゴブリン語ってよく分からないな。
「って危な。ウィンドカッターかよ、当たったら深傷は絶対負うだろ」
まぁ、これ以上の攻撃は期待できないし、仕留めるか。
「魔法、ファイヤボール」
もちろんこれも、使い捨て魔法巻物だ。
本当便利だな。これを使えば、その魔法も使えるようになるし。メシウマすぎるな。
ファイヤーボールが魔術師ゴブリンに触れた瞬間に、一瞬目を瞑ってしまうような光と熱が襲い、地面が抉れるほどの爆発が起きた 。
「えっ、俺のイメージしてたファイヤボールと違うんだけど。ファイヤボールって初級魔法じゃないのかよ」
驚いた。もうアレ爆発魔法かなんかだろ。なんかクレーターみたいなのできちゃったし。
この爆発音でボスの将軍ゴブリンとその取り巻き集団が様子を伺いに、悠人と舞香の側に迫っていた。もちろん、悠人は固有能力のメニューのマップでいち早く気づいた。
「舞香、『信頼の輪』を使って、俺の持ってる使い捨て魔法巻物何本が持っておけ。ボスが爆発音聞きつけて、こっちに向かってきてるから」
これからは、もう少ししっかり威力を知ってから、使うようにしようと思いました、まる。
「えっ、ユウくん何も持ってないじゃ~ん」
そういえば、言ってなかったな。
「使い捨て魔法巻物売ってた店の店員が、無限倉庫使ってるとこ見て使えるようにした」
「相変わらずのチート恩恵だね~。さすが神童」
「恩恵がチートだってのは同感だが、俺は神童とかじゃないからな」
悠人はもちろんだが、舞香も逃げる様子は一切見せず、ふざけながらも、しっかりと戦う準備を整えていた。
「とりあえず今は、こっちに来るゴブリンども始末するぞ」
「任せといて」
ファイヤボール習得したし最悪それで済むが、問題になりそうだしなぁ。ボスの取り巻きには、回復役がいるから出来ればそいつの回復魔法覚えたいし、最終手段になりそうだな。威力弱めの魔法巻物あったかな……ファイヤブレスなら威力弱いし問題ないかな。
「先手必勝、ファイヤブレス」
そう唱えた瞬間に、魔法巻物からブレス状の火が取り巻きである雑魚ゴブリンを襲った。もちろん、取り巻きの雑魚ゴブリンは全滅し、将軍ゴブリン、ヒーラーゴブリンのどちらにもかなりのダメージを与えた。
「俺、魔法適性高かったっか?」
測ってないし、測れるのかすら分からないけど、魔法とは無関係の世界で生きてきた奴とは思えない威力なんだが。
「ユウくん、ヒーラーゴブリンが回復魔法使うっぽいよ」
おっ、まじか、習得できればかなり楽になるだろうし見るか。
「■▼●■」
やっぱりゴブリン語は分からん。
ヒーラーゴブリンが、ゴブリン語で魔法を詠唱すると、将軍ゴブリンは光に包まれ、ダメージを回復した。
もうこいつらに用ないし、終わらせるか。
「魔法、ファイヤブレス」
悠人は用もなくなったヒーラーゴブリンと将軍ゴブリンに向かって、ファイヤーブレスを使い、あっという間に、焼き尽くして倒した。
「なんか魔法巻物の時より威力高いよ、ユウくん凄~い」
どうやら俺は、魔法適性が高いのかもしれないな。やっぱり召喚された勇者候補だから高いのかな。
「とりあえず倒したから、討伐証明部位と魔石だけ回収するぞ」
「わかった~」
「ところでさ、ユウくん。なんで王都の近くの数ある町の中で『スペレイヤー』に行くの? どこにあるのかは知らないけど、どこでもいい気がするんだけど」
「王都との関わりが他に比べると乏しいからだな。追っ手とか来ても面倒だし」
いや、ほんと面倒。国と対峙とか面倒でしかないし、隠居生活でもしたいものだ。
なぜ『スペレイヤー』が王都との関わりが乏しいかというと、直線距離では近いが、直線上にはゴブリンの森があり、普通は隣の町を通って行く事と、『スペレイヤー』はこの国で1番商売に力が入っていて、国の資金的な援助がない町だからだ。
「そっか~。いつも通りの理由だったね~」
俺を普段どういう風に見てんだよ。
「でもさ、危ないんじゃないの~?」
多くの人は避けて通るし、そう思っても当然か。
「固有能力のメニューのマップ機能使うから問題ないだろ。それにいざとなったら、お前の事は守ってやっから心配すんな」
なんか恥ずかしいな、改めて言うと。
「そっ、そっか」
悠人が勢いで言った台詞で、舞香は顔を赤らめ、照れながら頷いた。
そんな反応すんな。ついうっかり、惚れ直しそうになる。
2人は顔を見合わせ、お互いに照れており、側からは、なに昼間から見つめ合ってるんだこのカップルは、爆発しろ、といった目で見られていた。
ふと我に返った悠人は、舞香の手を取って足早に歩きながら、舞香の質問に返す。
「まぁ、問題ないだろ」
「そうだよね」
どうせさっきの言葉も意味なんてないんだろうし、と舞香は悠人に聞こえないような小声で呟いてから、普段通りを装った。
制服を売った時の金で、野宿道具揃えた。万が一の時ようの秘密道具もあるし、メニューのマップ機能使って索敵しておけば大丈夫だろ。
「じゃあゴブの森潜るか」
「おぉ~。なんか気楽なスタートだね。小学校の頃一緒にゲームしたのを思い出すような感じの」
その通りなんだよな。どうせメニュー使えばゲーム気分だしな。
こうして、2人はゴブリンの森の中へと進んでいった。
「魔術師ゴブリン探して適当に魔法使わせたら、俺はそれ使えるようになるから、それで今日進めるところまで進むか」
この方法なら手っ取り早く、安全に進めるし恩恵の力を見れるし、丁度いいだろ。
「私、今日はただついてくだけなの~?」
「今日の夜にでも覚えた魔法教えてやるから、舞香は明日からな。それとはぐれた時のためにも、舞香は固有能力俺に対して使っておいてくれ」
まぁ、必要になることはないと思うが……荷物共有で、サポーター役やってもらってもいいしな。
いつも、舞香の安全を優先している悠人であった。
*****
なんだかんだしている間に、メニューの機能のマップ上に目的の魔術師ゴブリンのいる群れを悠人は見つけた。
買っておいた使い捨て魔法巻物使って雑魚ゴブリンを倒してからかな。
「範囲魔法、ファイヤウォール」
魔法名を唱えながら魔法巻物を悠人が解くと、火の壁が現れ近くで固まっていた雑魚ゴブリン達が、一瞬にして燃え尽きた。
これちょっと強過ぎないか。
魔法巻物は魔法を発動する時に、ほんの少しだが、使用者の魔力を消費する。それが魔法適性の高さによって、魔法巻物が威力を変化させる。
「ユウくんなんか凄かったけど魔術師ゴブリン生きてる~? あとレベル2に上がったね」
まぁ雑魚ゴブリンとはいえ、10体ちょっとを倒せばレベルは上がるもんか。最初上がりやすいだろうし。
「あぶねぇぞ、舞香。そこの陰に隠れてろ! 魔術師ゴブリンが、なんか魔法使ってくる」
メニューの機能の1つである魔法感知もかなりチートだな。
「わかった。でもユウくんも気をつけてね~。敵を倒すためとはいったって死んじゃったら元も子もないんだからね」
この行き当たりばったりな異世界生活に、舞香を巻き込んじまったし、この世界でもいいからのんびりしたいし、死ぬ気なんてないからな。
「●▼◆■」
ゴブリン語ってよく分からないな。
「って危な。ウィンドカッターかよ、当たったら深傷は絶対負うだろ」
まぁ、これ以上の攻撃は期待できないし、仕留めるか。
「魔法、ファイヤボール」
もちろんこれも、使い捨て魔法巻物だ。
本当便利だな。これを使えば、その魔法も使えるようになるし。メシウマすぎるな。
ファイヤーボールが魔術師ゴブリンに触れた瞬間に、一瞬目を瞑ってしまうような光と熱が襲い、地面が抉れるほどの爆発が起きた 。
「えっ、俺のイメージしてたファイヤボールと違うんだけど。ファイヤボールって初級魔法じゃないのかよ」
驚いた。もうアレ爆発魔法かなんかだろ。なんかクレーターみたいなのできちゃったし。
この爆発音でボスの将軍ゴブリンとその取り巻き集団が様子を伺いに、悠人と舞香の側に迫っていた。もちろん、悠人は固有能力のメニューのマップでいち早く気づいた。
「舞香、『信頼の輪』を使って、俺の持ってる使い捨て魔法巻物何本が持っておけ。ボスが爆発音聞きつけて、こっちに向かってきてるから」
これからは、もう少ししっかり威力を知ってから、使うようにしようと思いました、まる。
「えっ、ユウくん何も持ってないじゃ~ん」
そういえば、言ってなかったな。
「使い捨て魔法巻物売ってた店の店員が、無限倉庫使ってるとこ見て使えるようにした」
「相変わらずのチート恩恵だね~。さすが神童」
「恩恵がチートだってのは同感だが、俺は神童とかじゃないからな」
悠人はもちろんだが、舞香も逃げる様子は一切見せず、ふざけながらも、しっかりと戦う準備を整えていた。
「とりあえず今は、こっちに来るゴブリンども始末するぞ」
「任せといて」
ファイヤボール習得したし最悪それで済むが、問題になりそうだしなぁ。ボスの取り巻きには、回復役がいるから出来ればそいつの回復魔法覚えたいし、最終手段になりそうだな。威力弱めの魔法巻物あったかな……ファイヤブレスなら威力弱いし問題ないかな。
「先手必勝、ファイヤブレス」
そう唱えた瞬間に、魔法巻物からブレス状の火が取り巻きである雑魚ゴブリンを襲った。もちろん、取り巻きの雑魚ゴブリンは全滅し、将軍ゴブリン、ヒーラーゴブリンのどちらにもかなりのダメージを与えた。
「俺、魔法適性高かったっか?」
測ってないし、測れるのかすら分からないけど、魔法とは無関係の世界で生きてきた奴とは思えない威力なんだが。
「ユウくん、ヒーラーゴブリンが回復魔法使うっぽいよ」
おっ、まじか、習得できればかなり楽になるだろうし見るか。
「■▼●■」
やっぱりゴブリン語は分からん。
ヒーラーゴブリンが、ゴブリン語で魔法を詠唱すると、将軍ゴブリンは光に包まれ、ダメージを回復した。
もうこいつらに用ないし、終わらせるか。
「魔法、ファイヤブレス」
悠人は用もなくなったヒーラーゴブリンと将軍ゴブリンに向かって、ファイヤーブレスを使い、あっという間に、焼き尽くして倒した。
「なんか魔法巻物の時より威力高いよ、ユウくん凄~い」
どうやら俺は、魔法適性が高いのかもしれないな。やっぱり召喚された勇者候補だから高いのかな。
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