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「ここが変だよ異世界トリップ」

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

ここが変だよ異世界トリップ ハーレム編



さ~て、今回はハーレムについて。


まずは【ハーレム】という言葉の意味から。
トルコ語でハレム、アラビア語でハリームという単語から転じたもので、イスラムの文化圏を発祥とするものらしいです。(男が多数の女性を侍らすというだけなら、それこそ石器時代にもあったとおもいますが)


日本においては、江戸時代の将軍に対して作られた【大奥】が有名だと思います。
イスラム圏における【ハーレム】とは、主に貴族層の男性が自分の経済力を見せつけるためのものだったらしい。要するに


「俺はこれだけたくさんの女を養えるんだぜ」


と懐の大きさと財力をアピールするためのものだったわけです。
ただイスラム圏におけるハーレムには弱者救済の意味合いもあり、戦争で夫を亡くした未亡人や幼い女の子を優先して妻に迎えるようにと言われていたそうです。


ハーレムと言ってもコーラン(イスラム教の教えをまとめた書)で奥さんは4人まで(ムハンマドは7~8人いましたが、管理しきれね、4人までにしよう)と決められており、4人全員平等に愛することがルールだったようです。(例えば第一婦人に宝石あげたら、残りの婦人にも同じ価値の宝石をあげること)



日本の【大奥】に関してはご存知の方も多いだろうが、主に子供をたくさん作るため――つまり世継ぎを絶やさないようにするための【ハーレム】です


意外というほどでもないでしょうが……現実世界における【ハーレム】において、その大半には現在のような【恋愛】と呼べる要素が含まれていません。
当時の結婚は当事者同士の恋愛なんて関係なく、家同士が決めて従うのが当たり前でした。
イスラム圏では家長(父親)が絶対であり、逆らえば実の子供でも家に恥をかかせたと言って殺すこともあります。ちなみに今現在でもですよ。


さて、【テンプレ】における【ハーレム】とは比較的円満に形成されていることが多いです。


ところでヒロインさん、どうしてあなたは【ハーレム】の一員でいられるのですか?


だって好きだから以外の言葉で答えありますか?



一応心理学とか異世界での倫理観や文化形態……つまり一夫多妻が受け入れられる世界などの考察を総動員して、色々と推測をしてみた。


まず推測その1。


「だって運命の人だから」「あの人以外なんて考えられないから」


女性特有の心理として【シンデレラ・コンプレックス】というものがあります。
シンデレラ・コンプレックスとは読んで字の如く、童話のシンデレラのように【いつか白馬の王子様が迎えに来て、私を幸せにしてくれる】という発想を持つに至った心理状態です。


特徴としては、徹底的なまでの相手への依存。
自立した考えを持つことなく、常に相手の男性にすべてを委ねようとするのであれば、この心理である可能性が極めて高い。
一応付け加えておくと、「あの男は私よりも強い。だから何があろうとついていく」といったサバンナのライオン的心理もここに該当することが多いです。
「自分よりも強い人が、いつか私の前に来てくれる」という願望がないとこういった発言は出ないらしいです。


推測その2。


「私を守ってくれるから」「彼に付いていけば成功できると思ったから」


男の経済力の誇示という【ハーレム】の定義を、女性が逆手にとった心理ですね。
一言で言えば、好きという感情もあるけど、何かしらの打算があって【ハーレム】入りしているケースとなります。
明日のご飯すら保証されない厳しい異世界生活にとって、安全と衣食住を保証された環境というのは、もしかすると金銀財宝より貴重なのかもしれません。


生きるためには仕方がないとはいえ、果たしてそこに心の繋がりなんてあるのでしょうか?


推測その3。


「あの人は、私がいないとダメだから」


母性本能を刺激されたがための【ハーレム】の容認。ごく部分的にだが【自己犠牲】という心理も含まれる。


本来は母親が子供に対して発生させる心理状態だが、子供以外でも、自立が難しい対象に対して同様の心理が発生するとされる。乱暴な言い方をすると、何もできないダメな男に対して「もうこの人は仕方がないんだから」と世話を焼いてあげる性分だろうか。


なんか……恋愛シミュレーションものにおける、グータラな主人公のお世話をいつもしている隣の幼馴染の姿を見た気がする。


推測その4。


「あの方は偉大な人ですから」「ご主人さまから離れるなどありえません」


これは異世界特有の【忠誠】や【隷属】の立場にあたるヒロインからの回答だ。
心理判断が最も難しいのがコレ。
一言で心理状態を述べるのであれば【崇拝】が適当でしょうか?


【シンデレラ・コンプレックス】の発展系とも言える【依存】の方向性であり、極端な言い方をすると【洗脳】という領域にまで発展しかねない。
このようなヒロインが誕生するケースとして、精神的に多大なストレスを押し付けられ続けている状態(奴隷だとかずっと牢屋に入っているとか)→そこに主人公が登場し、颯爽と救出→ストレスからの解放、すかさず至れり尽くせりの環境に放り込む。


ストレスの対義語として、ここでは癒し・弛緩の意味を持つ【リラクゼーション】という言葉を用いるが、この「強力なストレス→強力なリラクゼーション」という、マイナスから一気にプラスへと振り切った環境の変化とは、文字通り人を狂わせるレベルの幸福感を与えてくる。


より噛み砕いて言うと、お腹が空いて空いて死にそうだ、という時に食べ物を出された際の心境をより極端にしたものだ。


そして、この方法をもっと大規模で展開させると、魔物の侵略で苦しむ国が「召喚された勇者とは神であり、我々を救ってくれる」という伝承を人々に刷り込む→勇者登場→「おおお勇者様だ!これで世界は救われるぞー!!」


国家レベルでの【洗脳】すら可能となる。これで魔物の侵攻が激しく、かつ勇者の刷り込みを幼い頃からされていたのであればもう完璧。


勇者登場によって一気にストレスから解放された幸福感により、主人公しか見えなくなった狂信者が誕生する。


推測その5。


「私は彼に償わなければならないのです」


罪悪感による主人公の【ハーレム】容認。めったに見ないケースではある。
例えば、勇者召喚で家族と離ればなれになった主人公に対する罪の意識で、彼のために生きることを誓ったお姫様とか。
罪の意識から来る懺悔の念から、傷付けた対象に向かって「許し」を求めるという自発的な隷属。中には「許し」ではなく「罰を与えてほしい」という意思を持つケースもあるが、それはつまり「裁きを受けることによって許しを得る」という、結局のところ「許し」を求める心理に変わりはない。
【ハーレム】に組み込むとなると、常に「主人公がそれを望むなら」という、自我をとことん封印した上で、主人公の幸福を望む方向になっていきそうだ。


推測6
「親(国)が決めた」


いわゆる政治的配慮、政略結婚。
主人公のチート能力や知識、内政チート物なら国力などを考慮して婚姻関係による同盟を求めるなど。
戦国時代や中世ヨーロッパで盛んに行われた手法ですね。
妻は相手の家のスパイであることが多いらしいです。



さて、ここまで例を取り上げてみたが……あの~恋愛要素は?状態です。


現段階では、ヒロインはただの1人として主人公自身を見ていない。
やれ「白馬の王子様~」と酔いしれてしまっているチョロインさんやコバンザメやダメな子を見守る母親や狂信者や罪に苦しむ咎人ときた。
いや、そもそも【恋愛】ってなんなのよと問われると言葉に詰まるが、少なくとも主人公は、こんな心境で自分に近付いてくるヒロイン相手では恋愛をしているとは言い難いかと思います。


ヒロインさん、なぜ貴方は主人公さんのハーレムを容認しているんですか?

          

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