「ここが変だよ異世界トリップ」

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

ここが変だよ異世界トリップ 暦編

さて、異世界トリップ物では主人公が異世界トリップして最初の町にたどり着いたり、転生トリップで赤子から始まって成長過程中に説明回という名のトリップ先の暦の読み方や時間の概念説明が入りますね。



この世界の1日は地球と同じ24時間、1年はひと月30日×12ヶ月のだいたい365日。


赤の月
橙の月
黄の月
緑の月
(以下略)……の順番で呼ばれている。


一週間の曜日は、


地の日
水の日
火の日
(以下略)……の順番で呼ばれている。


で、魔法の7属性と同じだ。



こんな感じで日本からやってきた主人公が教わる形で、世界観の説明もできてしまう。便利ですね!
説明回では国の名前や地理だけでなくお金や暦のことまでちゃんと紹介してくれている。


でもちょっと待ってください!


本当にその設定、必要なんですか?




それ………本当にストーリーに関わっていますか? 赤の月や水の日と呼ばれる理由や由来や意味は?


また暦の基礎や計算方法は?
1日が何時間か、1年が何日かを読者が知っていなければならないほど重要なんですか?


わざわざ考えた月や曜日の名称がどれだけ作中で呼ばれるのですか?


私が見てきた異世界トリップ物では説明回だけその名称で呼ばれて結局作品全体では出発して三日後とか、「領主様は昼頃なら空いてるそうです」とかばっかで曜日とかちゃんと使われていること見たことないです。


読み書き計算ができない設定の下級市民が「じゃあ1時間後に」なんて言って、何で理解できるのと疑問に思いました。


中世時代の農民は朝、昼、晩、何々の花が咲いたらそろそろ種子植えの季節、これぐらいアバウトですよ?


教会の人達もお勤め(お祈り一つ終わらせるのに~時間かかる)で時間を図ってるぐらいで分や秒なんて理解していません。


暦は私が知っている知識では元々宗教儀式を正しい時期に行うために作られたらしいです。

暦などの問題も、1日を5時間、1年を4ヶ月といった極端な設定でもない限り、地球とたいして変わらないんだなあと思っておく程度でまったく支障がなかったりしませんか?


少なくとも、私は気になりません。


こうしたことを紹介する「説明回」さえ作っておけば、設定がしっかりしている、世界観が作り込まれていると周りが見てくれるという“ポーズ”にしか思えません。


さらには、「異世界ものは貨幣や暦の説明回を入れるのがテンプレだから」とりあえず書いたとしか。


ストーリーの流れをぶった切ってまでテンプレに従う意味ってあるのでしょうか。


ぶっちゃけ、主人公が日本人なのって、この説明回を入れやすいからってだけで主人公が日本人であることがさっぱりストーリーに関わってこない作品も多いですよね。


さて、質問です。その暦設定、作品終盤まで使われる設定ですか?

          

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